注文住宅の固定資産税を安くする方法|いくら?計算と新築の減税も解説

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注文住宅の固定資産税を安くする方法|いくら?計算と新築の減税も解説

注文住宅を建てる際、デザインや間取りだけでなく、将来にわたって支払い続ける固定資産税がいくらになるのか気になる方は多いでしょう。
この記事では、注文住宅の固定資産税の目安や具体的な計算方法、新築時に利用できる減税制度について解説します。
設計段階で税額を抑えるポイントも紹介するため、賢い家づくりの参考にしてください。

もくじ

この記事でわかること

  • 固定資産税の計算方法と税額が決まる仕組み
  • 建物価格や広さからわかる年間の税額目安
  • 設計の工夫や減税制度を活用して税負担を抑えるポイント

そもそも注文住宅の固定資産税とは?土地と建物に毎年かかる税金

固定資産税とは、毎年1月1日時点で土地や家屋などの固定資産を所有している人に対して課される地方税です。
注文住宅の場合、所有する土地と、その上に建てた建物の両方にそれぞれ税金がかかります。
納税先は、その資産が所在する市町村(東京23区の場合は都)です。

この税金は、道路の整備や公共施設の運営といった、地域の行政サービスを支えるための重要な財源として活用されます。

注文住宅の固定資産税はいくら?計算方法を3ステップで解説

注文住宅の固定資産税がいくらになるかは、簡単な3つのステップで計算できます。
まず課税の基準となる「固定資産税評価額」を確認し、それに税率を掛け、最後に利用できる軽減措置を適用するという流れです。この計算方法を理解することで、ご自身の家の税額がどのくらいになるのか、おおよその見当をつけられるようになります。

ステップ1:土地と建物の「固定資産税評価額」を確認する

固定資産税の計算の基礎となるのが「固定資産税評価額」です。
この評価額は、土地と建物それぞれに設定されます。
土地の評価額は、国が定める公示価格の70%程度が目安です。

一方、建物の評価額は、同じ家をもう一度建てた場合にかかる費用(再建築価格)を基準に、経年劣化による価値の減少を考慮して算出されます。
この評価額は、3年ごとに見直される「評価替え」が行われます。

ステップ2:課税標準額に標準税率1.4%を掛ける

固定資産税額は、原則として「課税標準額×税率」で計算します。
課税標準額は、基本的には固定資産税評価額と同じ金額ですが、特例措置が適用される場合は評価額よりも低くなります。

税率は、多くの自治体で標準税率である1.4%が採用されています。
ただし、自治体の財政状況によっては異なる税率が設定されている場合もあるため、お住まいの市町村のホームページなどで確認が必要です。

ステップ3:適用される軽減措置の税額を差し引く

ステップ2で算出した税額から、適用される軽減措置(減税)の額を差し引いて最終的な納税額が確定します。
新築住宅には、建物の税額が一定期間半額になる特例があります。
また、住宅が建っている土地にも税負担を軽くする特例が設けられています。

これらの制度を正しく適用することで、特に新築後の数年間は税負担を大幅に抑えることが可能です。
原則として申告不要で適用されることが多いですが、認定長期優良住宅や特定の高断熱住宅など、要件によっては申告が必要な場合があるため、ご自身の住宅が要件を満たしているか確認しておくと安心です。

【価格・広さ別】我が家の固定資産税はいくら?税額シミュレーション

注文住宅の固定資産税の相場は、立地や建物の仕様によって大きく変動しますが、一般的には年間10万円から15万円程度が目安とされています。
ここでは、より具体的にイメージできるよう、建物の価格や広さを基にした税額のシミュレーションを紹介します。
ご自身の計画に近いケースを参考に、おおよその納税額を把握しておきましょう。

建物価格2,000万円・3,000万円の場合の税額目安

建物の固定資産税評価額は、実際の建築費用の50%~60%程度が目安です。
この割合を基に、建物価格2,000万円と3,000万円の場合の固定資産税をシミュレーションします。

  • 建物価格2,000万円の場合:評価額1,200万円→年税額16.8万円
  • 建物価格3,000万円の場合:評価額1,800万円→年税額25.2万円

軽減措置は新築後3年間適用されます。

延床面積30坪・40坪の場合の税額目安

延床面積を基にしたシミュレーション例です。木造住宅の建築費を坪60万円と仮定して計算します(税率1.4%、土地の税額は含まず)。

  • 延床面積30坪(建築費1,800万円)の場合:評価額1,080万円→年税額約15.1万円(軽減措置適用後:約7.6万円)
  • 延床面積40坪(建築費2,400万円)の場合:評価額1,440万円→年税額約20.2万円(軽減措置適用後:約10.1万円)

あくまで平均的な目安であり、実際の税額は家の構造や設備、地域によって変動します。
木造住宅と鉄骨住宅の固定資産税については「木造住宅と鉄骨住宅の固定資産税の比較」で詳しく紹介しています。

【注意】新築から4年目以降に固定資産税が急に上がる理由

新築住宅は、軽減措置によって当初3年間(長期優良住宅などは5年間)の固定資産税が半額に減額されています。
そのため、この措置の適用期間が終了する4年目(または6年目)になると、本来の税額に戻るため「急に高くなった」と感じることがあります。

これは税額が上がったわけではなく、優遇がなくなった結果です。
このタイミングで税額が高くなることをあらかじめ資金計画に織り込んでおくことが重要です。

設計段階で知っておきたい!固定資産税を安くする6つの方法

注文住宅は、設計の工夫次第で将来の固定資産税を安くすることが可能です。
税額の基礎となる固定資産税評価額は、建物の構造や使われる建材、設備のグレードによって変わります。
これから紹介する6つのポイントを設計段階で検討することで、不要な税負担を抑え、賢く家づくりを進めることができます。

①評価額が高くなる設備(全館空調や床暖房など)の導入は慎重に

全館空調システム、広範囲の床暖房、ホームエレベーター、屋根一体型の太陽光パネルといったグレードの高い設備は、家の資産価値を高めるため、固定資産税評価額も高くなる傾向があります。
また、造作のキッチンや豪華なシステムバスなども評価額を上げる要因です。
これらの設備を導入する際は、利便性と税負担のバランスを考慮し、本当に必要かどうかを慎重に検討することが大切です。

②延床面積を必要最小限に抑える

建物の延床面積は、固定資産税評価額に直接影響する大きな要素です。
面積が広いほど評価額は高くなります。
そのため、設計段階で家族のライフスタイルに合った無駄のない間取りを考え、必要以上に面積を大きくしないことが節税につながります。

例えば、廊下を少なくする、デッドスペースを有効活用するといった工夫で、コンパクトでも暮らしやすい家を実現できます。

③凹凸の少ないシンプルな家のかたちにする

家の形状も評価額に影響します。
凹凸が多い複雑なデザインの家は、外壁や屋根の面積が広くなり、使用する建材の量も増えるため、評価額が高くなる傾向があります。
一方で、正方形や長方形の総二階建てのようなシンプルな形状の家は、同じ延床面積でも外壁面積が少なくなるため、評価額を抑えやすくなります。

シンプルなデザインは、建築コストの削減にもつながるメリットがあります。

④評価額が上がりにくい屋根材や外壁材を選ぶ

屋根や外壁に使用する素材も評価の対象です。
一般的に、スレートやガルバリウム鋼板といった標準的な屋根材・外壁材は、瓦や総タイル張りに比べて評価額が上がりにくい傾向にあります。
デザイン性や耐久性も重要ですが、将来の税負担を安くすることを考えるなら、素材選びも重要なポイントです。

初期費用だけでなく、メンテナンスコストと固定資産税の両面からバランスの取れた選択を心がけましょう。

⑤長期優良住宅の認定を取得して減税期間を延長する

長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられた「長期優良住宅」の認定を取得すると、税制上の優遇が受けられます。
通常3年間である新築住宅の固定資産税の減額措置が、5年間に延長されます。
認定取得には追加の建築コストや申請費用がかかりますが、2年分長く減税を受けられるメリットは大きいです。

住宅ローン控除の拡充など、他の優遇措置も受けられるため、総合的に検討する価値があります。
長期優良住宅の補助金については「長期優良住宅の補助金」で詳しく紹介しています。

⑥課税対象外のカーポートやウッドデッキを設置する

カーポートやウッドデッキの設置方法を工夫することで、固定資産税の対象から外すことが可能です。
例えば、カーポートは家屋と一体化したビルトインガレージではなく、柱と屋根だけの独立したタイプにすると課税対象外となります。
ウッドデッキも、コンクリート基礎で固定するのではなく、置き石の上に設置するタイプであれば家屋と見なされません。外構の計画も税金を安くするポイントの一つです。

【知らないと損】新築住宅で必ず利用したい固定資産税の軽減措置

新築の注文住宅には、税負担を大きく軽減してくれる特例制度が用意されています。
これらの軽減措置は、家づくりにおける資金計画の重要な要素です。

多くの場合、要件を満たしていれば自動的に適用されますが、制度の内容を正しく理解しておくことで、安心して家づくりを進められます。
ここでは、必ず利用したい代表的な2つの減税制度について解説します。
注文住宅で利用できる税制優遇措置については「注文住宅で利用できる税制優遇措置」で詳しく紹介しています。

新築後3年間(または5年間)建物部分の税額が半額になる特例

新築住宅の固定資産税には、一定期間、税額が2分の1に減額される特例があります。この特例が適用されるための要件としては、居住部分の床面積が50平方メートル以上280平方メートル以下であることなどが挙げられます。ただし、戸建以外の貸家住宅の場合は、床面積が40平方メートル以上280平方メートル以下であれば適用されることがあります。

減額される期間は、住宅の種類によって異なります。一般的な住宅では3年間、マンションなどの3階建て以上の耐火・準耐火構造の住宅では5年間です。 また、認定長期優良住宅の場合、戸建て住宅では5年間、マンションなどの3階建て以上の耐火・準耐火構造の住宅では7年間に減額期間が延長されます。 この減税措置により、新築後の家計の負担を軽減できる可能性があります。

土地部分の税額が最大6分の1になる住宅用地の特例

住宅が建っている土地(住宅用地)には、広さに応じて課税標準額が減額される特例が適用されます。
これにより、土地にかかる固定資産税が大幅に安くなります。
具体的には、住宅1戸あたり200平方メートルまでの部分(小規模住宅用地)は課税標準額が6分の1に、200平方メートルを超える部分(一般住宅用地)は3分の1に減額されます。

更地の状態よりも、住宅を建てることで土地の税負担は大きく軽減される仕組みです。

固定資産税額が決まる「家屋調査」の流れと準備しておくこと

注文住宅が完成すると、固定資産税評価額を算出するために、市町村の職員による「家屋調査」が行われます。
この調査は、税額を決定する上で非常に重要なプロセスです。
調査官が何を確認しに来るのか、どのような準備が必要なのかを事前に知っておくことで、当日に慌てることなくスムーズに対応できます。

ここでは、家屋調査の一般的な流れと準備について解説します。

家屋調査はいつ?入居後1〜3ヶ月を目安に実施される

家屋調査の実施時期は自治体によって異なります。例えば、越前市では、7月頃から年末にかけて家屋調査の連絡が入ることがあり、入居前の希望があれば日程調整が可能です。調査の連絡は市町村の担当者から行われ、所有者の立ち会いが必要となるため、都合の良い日程を調整して予約することが一般的です。

調査当日の流れと調査官にチェックされる場所

調査当日は、市町村の職員(通常1〜2名)が家を訪問し、所有者の立ち会いのもとで行われます。
所要時間は30分〜1時間程度です。
調査官は、提出された図面と実際の建物が一致しているかを確認します。

具体的には、間取り、各部屋の内装(壁・床・天井の仕上げ材)、外壁や屋根の素材、キッチン・浴室・トイレなどの建築設備の仕様や数などを目視でチェックします。
収納の内部も確認の対象となります。

事前に準備すべき書類リスト(建築確認済証など)

家屋調査をスムーズに進めるために、事前にいくつかの書類を準備しておくよう求められることがあります。必要な書類は自治体によって異なりますが、一般的に建物の図面一式(平面図、立面図、矩計図など)が求められることが多いです。その他、長期優良住宅の認定通知書や、場合によっては建築確認済証、印鑑が必要となることもあります。これらの書類は調査官が評価額を算出するための重要な資料となるため、すぐに取り出せるようにまとめておきましょう。

複数のハウスメーカー・工務店からあなただけの家づくりプランが届きます

固定資産税のような将来の費用まで考慮した家づくりには、信頼できるパートナー選びが不可欠です。
複数のハウスメーカー・工務店から間取りプランや資金計画を取り寄せることで、各社の提案を比較検討し、ご自身の希望に最も合った会社を見つけることができます。
ウェブサイトから一度情報を入力するだけで、複数の会社に無料でプラン作成を依頼できるため、効率的に家づくりを進めることが可能です。
家づくりプランについては「無料の家づくりプラン比較」で詳しく紹介しています。

固定資産税はいつ払う?納税通知書が届く時期と納付方法

固定資産税は、毎年決まった時期に納付する必要があります。
納税通知書がいつ届き、どのような方法で支払うのかを把握しておくことは、家計の管理において重要です。
ここでは、納税のスケジュールや主な納付方法について解説します。

納税通知書は毎年4月〜6月頃に自治体から送付される

固定資産税の納税通知書は、毎年4月から6月上旬にかけて、その年の1月1日時点の所有者宛に市町村から郵送されます。
この通知書には、課税の根拠となった固定資産税評価額や課税標準額、年間の税額などが記載されています。
内容に疑問がある場合は、納税通知書に記載されている問い合わせ先に連絡して確認することが可能です。

納付は年4回の分納か一括払いかを選択できる

固定資産税の納付は、年4回に分けて支払う「分納」が一般的です。
多くの自治体では、第1期(6月末)、第2期(9月末)、第3期(12月末)、第4期(翌年2月末)といった形で納期が設定されています。
また、第1期の納期限までに年税額の全額をまとめて支払う「一括払い」も選択可能です。
ただし、一括払いにしても税額の割引などはありません。

主な納付方法(口座振替・クレジットカード・スマホ決済など)

固定資産税の納付方法は多様化しており、利便性が向上しています。
従来からの金融機関や郵便局、コンビニエンスストアの窓口での現金払いに加え、口座振替を設定すれば自動で引き落とされるため納付忘れを防げます。
また、多くの自治体でクレジットカード払いや、PayPay、LINEPayなどのスマートフォン決済アプリを利用した納付に対応しており、自宅から手軽に手続きを完了できます。

注文住宅の固定資産税に関するよくある質問

ここでは、注文住宅の固定資産税に関して、多くの方が抱く疑問についてQ&A形式で回答します。

注文住宅で固定資産税が高くなりやすい設備は何ですか?

全館空調や床暖房、ホームエレベーター、屋根一体型太陽光パネルなどが代表的です。
これらは資産価値が高いと評価されるため、固定資産税も高くなる傾向にあります。
また、グレードの高いシステムキッチンやユニットバス、内外装の仕上げ材なども評価額を上げる要因となります。

延床面積30坪の注文住宅だと、固定資産税は年間いくらくらいになりますか?

建物の仕様や土地の評価額で変動しますが、一般的な木造住宅の場合、年間の固定資産税の平均的な相場は10万円~13万円程度が目安です。
ただし、新築後3年間は軽減措置が適用されるため、この半額程度(5万円~6.5万円程度)になることが多いです。

家屋調査ではクローゼットや収納の中まで見られますか?

はい、見られます。
家屋調査では、図面通りに施工されているか、また壁や床などの内装仕上げ材を確認する必要があるため、クローゼットや押し入れ、パントリーといった収納の内部も確認対象です。
評価額を正しく算出するための調査なので、協力が求められます。

長期優良住宅にすると、固定資産税はどれくらい安くなりますか?

新築住宅の固定資産税の減額期間は、一般住宅の場合「新築後3年間」と定められています。また、マンションなどの場合は5年間、認定長期優良住宅の場合は5年間(マンションなどの場合は7年間)が適用されます。具体的な減税額は、建物の評価額によって異なります。

まとめ

注文住宅の固定資産税は、建物の構造や設備、広さによって決まる固定資産税評価額を基に計算されます。
設計段階でシンプルな形状にしたり、グレードの高い設備を厳選したりすることで、税額をある程度コントロールすることが可能です。また、新築住宅の軽減措置や長期優良住宅の認定といった制度を最大限に活用することで、税負担を抑えられます。

家を建てた後も続く支払いであるため、建築前の資金計画にしっかりと組み込んでおくことが重要ですす。

この記事の編集者

メタ住宅展示場 編集部 メタ住宅展示場 編集部

メタ住宅展示場はスマホやPCからモデルハウスの内覧ができるオンライン住宅展示場です。 注文住宅の建築を検討中の方は、時間や場所の制限なくハウスメーカー・工務店を比較可能。あなたにヒッタリの家づくりプランの作成をお手伝いします。 注文住宅を建てる際のノウハウなどもわかりやすく解説。 注文住宅でわからないこと、不安なことがあれば、ぜひメタ住宅展示場をご活用ください。

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