サウナ付きの家が流行?家庭用サウナの種類や導入するかの判断軸も解説

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サウナ付きの家が流行?家庭用サウナの種類や導入するかの判断軸も解説

近年のサウナブームの影響や新型コロナウイルス蔓延によるライフスタイルの変化によって、サウナ付きの家を建てる人が増加しています。家庭用サウナは、自宅に本格的なサウナをつくれるのが魅力です。サウナ愛好者なら、誰でも一度は憧れたことがあるでしょう。

しかし、家庭用サウナは形状や種類がさまざまで、どれを選べばよいか迷ってしまいます。

本記事ではサウナ付きの家を建てる人が増加した理由のほか、家庭用サウナの種類を紹介します。一戸建てにサウナを導入するかの判断軸についても解説しているので、家庭用サウナに関心がある方はぜひ参考にしてください。

サウナ付きの家を建てる人は増加傾向に!その理由とは

近年のサウナブームによって、サウナ付きの家を建てる人が増加しています。主な理由や背景は、以下の3つです。

  • サウナは健康増進やストレス解消に効果的
  • サウナ付きの家が当たり前な国もある
  • 日本でもサウナは一般的になりつつある

それぞれ詳しく解説します。

サウナは健康増進やストレス解消に効果的

サウナをテーマにしたドラマやテレビ、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の影響で、サウナの健康増進効果が広まっているのでしょう。日本サウナスパ協会の公式サイトでもサウナが与える身体効果として、主に以下のように言及しています。(参考:共益社団法人日本サウナスパ協会「サウナならではの身体効果」)

  • 疲労回復効果、安眠効果
  • ストレス解消
  • 血圧低下、血管強化
  • 減量効果

サウナ、水風呂、休憩を1セットとするサウナ浴によって「血流増加」「自律神経を整える」効果が期待できます。結果として、心身に好影響を及ぼしているのです。

日本サウナ学会で代表理事を務める加藤容崇かとうやすたか医師は、自身の著書内でサウナの医学的効能は「脳疲労の回復」と述べています。サウナに入ることで身体の血流が増加し、脳の血流量は低下。脳のエネルギー消費量が抑えられ、脳が休まります。

目まぐるしく情報が入る現代社会のなかで、強制的に情報を遮断して脳をストレスから守る手段としてもサウナは効果的でしょう。

日本でもサウナは一般的になりつつある

一般社団法人日本サウナ・温冷浴総合研究所(以下、サウナ総研)の【日本のサウナ実態調査2023】によると、2022年時点の日本におけるサウナ愛好家の人数は1,681万5,321人でした。

2016~2022年のサウナ愛好家の人数
2016~2022年のサウナ愛好家の人数

画像引用:「日本サウナ総研調べ

サウナ愛好家の人数は、2020年〜2021年にかけて約1,000万人以上減少しました。しかし、2021〜2022年では前年比で6.9%増加しています。この人数の増減は、新型コロナウイルスの蔓延と収束によるものです。

2021~2022年のサウナ愛好家人口の動向
2021~2022年のサウナ愛好家人口の動向

画像引用:「日本サウナ総研調べ

頻度別に見ても2021年〜2022年で減少したのは「1年に1回程度」と回答したライト層のみであり、新型コロナウイルスの収束とともにサウナ愛好家人口も復調傾向です。

月4回以上サウナに行くヘビーユーザーに限ると、サウナへ行く回数が減った人よりも変わらない、あるいは増えた人のほうが多いです。また、健康に対する意識の向上や、自宅で趣味などを楽しむ巣ごもり需要の増加などライフスタイルも変化しています。

サウナが日本でも一般的になっており、ヘビーユーザーの中には通うだけでは足らず、サウナ付き物件を求める人も増えているのです。

サウナ付きの家が当たり前な国もある

サウナ発祥の国フィンランドでは、サウナ付きの家が一般的です。人口約550万人に対してサウナ数は約300万件あり、一軒家以外にもアパートなどあらゆる場所でサウナが利用されています。

フィンランドと同じ北欧のエストニアも、人口約130万人のほとんどの家庭がサウナをもっています。北欧の人にとってサウナは、日本人にとってのお風呂のようなものです。

一方で、2022年のサウナ総研調べによると日本のサウナ人口は約1,700万人いますが、施設数は約1万1,000件しかありません。サウナが日常的になっている日本では、需要に対して供給が追いついていないのです。

以上のような背景もあり、日本でもサウナ付きの家を建てる人が増えています。

家庭用サウナってどんな感じ?住宅に採用されやすいサウナの形状

サウナは大きく分けると、乾式サウナ(ドライサウナ)と湿式サウナ(ウェットサウナ)の2種類です。住宅にサウナを付ける場合、形状によって採用できる種類が異なります。

乾式サウナ(ドライサウナ)と湿式サウナ(ウェットサウナ)のイメージ
乾式サウナ(ドライサウナ)と湿式サウナ(ウェットサウナ)のイメージ

住宅に採用されやすいサウナの形状・特徴・その理由は、以下の表のとおりです。

家庭用サウナの形状・特徴・採用されやすい理由
形状 特徴 採用されやすい理由
埋め込みタイプ
  • 乾式、湿式の2種類が可能
  • 本格的なサウナを自宅で楽しめる
  • 高価格
高価格だが自由度が高く、こだわりのサウナを自宅で再現できる
据え置きタイプ
  • サイズやバリエーションが豊富
  • 乾式、湿式の2種類が可能
  • 設置スペースが狭い
埋め込みタイプに比べて低価格で、設置スペースのハードルが低い
テントタイプ
  • 持ち運びができる
  • 基本的にまきストーブを使用
  • 比較的低価格
持ち運びができ、庭やベランダ、アウトドアシーンでも利用できる
小屋タイプ
  • 庭に設置するタイプ
  • ログハウスやバレルサウナが多い
庭の広さに余裕があれば、本格的なサウナをつくれる

それぞれの形状を採用した場合のメリット、デメリットなどを詳しく解説します。

埋め込みタイプ

埋め込みタイプのサウナ
埋め込みタイプのサウナ

埋め込みタイプは、部屋の間取りに合わせてサウナ室を設置する方法です。

自由度が高く、動線を考えて浴室の近くに設置したり、ロウリュを付けたりといったアレンジを加えることも可能です。また、希望に合わせて乾式、湿式の2種類のサウナから選べます。

ロウリュ
ロウリュ
ロウリュ※
80度前後のサウナ(一般的なドライサウナは100度前後)。熱したサウナストーンに水やアロマオイルなどをかけ、室内の湿度を上げることでリラックス効果や美肌効果、血行・疲労回復効果があるといわれている。

サウナストーン
サウナストーン

埋め込みタイプのサウナは施工業者による工事が必要なため、最低でも100万円以上の費用がかかります。

室内に本格的なサウナ室をつくりたい人におすすめです。

据え置きタイプ

据え置きタイプは、ボックス型のサウナを室内に設置する方法です。

ボックス型のサウナ
ボックス型のサウナ。この画像は、実際の商品をもとにAIが作成したものです。

ボックスを設置するスペースとコンセントがあれば、室内のどこにでも設置できます。埋め込み型のようにアレンジは難しいですが、既製品のサイズやバリエーションは豊富です。価格も約50万円からです。

ただし、使用中に熱が漏れて室内が熱くなる場合があるので注意してください。

サウナ室をつくるほどではないが、自宅に専用のサウナが欲しい人に向いています。

テントタイプ

テントタイプのサウナ
テントタイプのサウナ

テントサウナは、持ち運びが可能なテント内にまきストーブを設置する方法です。

移動できるため、気分に応じてベランダや庭、キャンプなどのアウトドアシーンでも活用できます。スペースさえあればどこにでも設置できるので、使い勝手のよさがメリットです。価格は安いもので約10万円から購入できます。設置に1時間程度かかるのがデメリットです。

サウナの利用頻度が低い人や、アウトドアシーンで利用したい人には便利でしょう。

以下は実際に家の裏手にテントサウナを設置した事例です。サウナ⇔浴室の動線がよく、使い勝手のよいサウナです。
※スマートフォンの場合、画像の中心をタップすると該当ページが見られます。


提供:株式会社BLISS(ブリス)

小屋タイプ

小屋タイプのサウナ
小屋タイプのサウナ

小屋タイプは、敷地内にログハウスのサウナ樽型たるがたバレルサウナを設置する方法です。

ログハウスのサウナとパレルサウナ
ログハウスのサウナとパレルサウナ

庭に設置できるスペースがある人は、埋め込み型と同様に本格的なサウナをつくれます。既製品や組み立てが簡単なものも販売されているため、導入しやすさがメリットです。

価格は約100万円からですが、庭に本格的なサウナがある生活は魅力的でしょう。しかし、定期的なメンテナンスをしないと、壁や屋根が腐食するおそれがあるので注意してください。

小屋タイプは、自宅の庭に本格的なサウナをつくりたい人におすすめです。

後悔しない?一戸建てにサウナを導入するかの判断軸

実際にサウナ付きの家を建てる決断をするのは、なかなか難しいでしょう。建ててから後悔しないように、以下のような判断軸を設けるのがおすすめです。

  • 1人でサウナを楽しみたいか、複数人でもOKか
  • 毎日サウナに入りたいか、たまにサウナ施設に行きたいか
  • 定期的にメンテナンスできるか

サウナ付きの家を建てるか判断する際に、ぜひ参考にしてください。

1人でサウナを楽しみたいか、複数人でもOKか

サウナを楽しむ際の人数は考慮すべきです。常に周りを気にせずに1人のサウナ時間を楽しみたいなら、自分だけのサウナがあったほうが快適です。

自宅に付けられるサウナの収容人数は、1〜3人のものがほとんどです。温浴施設にあるサウナよりも狭く、収容人数を増やそうとすると価格やスペースがさらに必要です。

複数人でサウナに行くことが多いなら、大金をかけてサウナを家に付けるのではなく施設に通ったほうがよいかもしれません。

毎日サウナに入りたいか、たまにサウナ施設に行きたいか

サウナに入る頻度も重要な判断軸です。サウナに入る頻度によってコストに大きな差が生まれます。

100万円で自宅にサウナをつくった場合と、1回1,000円の温浴施設に毎日通った場合のおおよそのコストを見てみましょう。

家庭用サウナとサウナ施設の1、10、20年のコスト比較
項目 家庭用サウナ(円) サウナ施設(円)
初期費用 100万 無料
1回あたり 約100(電気代など) 約1,000
メンテナンス額 故障時など必要に応じて 無料
合計(1年) 約103万6,500 約36万5,000
合計(10年) 約136万5,000 約365万
合計(20年) 約173万 約730万

ざっくりした計算ですが、毎日サウナに入りたいなら家にサウナを付けたほうが、コストパフォーマンスがよいです。家庭用サウナが故障した場合の修理費用や備品の補充費がかかったとしても、数年単位で考えるとサウナ施設に行くよりコストを抑えられるでしょう。

定期的にメンテナンスできるか

家庭用サウナは、定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスしないと故障やカビ、黒ずみの原因になります。使用後は、必ず水分や汗を拭き取り乾燥させましょう。

メンテナンスができない人は、家にサウナを取り付けるのはおすすめできません。経年劣化に加えて故障や木材の交換などが増えれば、メンテナンス費用もかさみます。数年単位でみたときの家庭用サウナのメリットが失われてしまうため、手入れを怠らないようにしましょう。

少し手間があっても自分だけのサウナを楽しみたい人は、サウナ付きの家を購入してもよいでしょう。

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