「おしゃれな住宅にしたいけれど、雨漏りや耐久性で後悔したくない」「屋根の形で建築費用はどれくらい変わるの?」といったお悩みはありませんか。
この記事を読めば、住宅で使われる代表的な屋根の形状の種類と比較ポイントがわかり、ご自身の予算・デザイン・地域に最適な屋根の形を判断できるようになります。
図や一覧を参考に、理想の家づくりに役立つ知識を深めていきましょう。
もくじ
この記事でわかること
- 代表的な屋根12種類の形状とそれぞれの特徴
- 形状ごとのメリット・デメリットと性能の違い
- コストやデザインなど目的別に最適な屋根を選ぶためのポイント
家の印象と性能が決まる!屋根の形状選びで失敗しないための3つのポイント
住宅の屋根は、家の外観デザインの印象を大きく左右するだけでなく、雨漏りのしにくさや耐久性といった住宅の基本性能にも深く関わります。
また、形状によって建築コストや将来のメンテナンス費用も変動するため、慎重な選択が求められます。
失敗しないためには、「デザイン」「コスト」「機能性」の3つのポイントを総合的に比較検討することが重要です。
それぞれの要素のバランスを取りながら、自身のライフスタイルや価値観に合った最適な形状を見つけ出すことが、満足のいく家づくりにつながります。
【図解】日本の住宅で代表的な屋根の形状12種類を一覧で紹介
日本の住宅で採用されている屋根の形状には、さまざまな種類があります。
ここでは、代表的な12種類の屋根について、その名称と特徴を図と共に一覧で紹介します。
住宅の印象や性能を左右する屋根の形状。デザインや費用、雨漏りなどの後悔を避けるため、代表的な12種類を比較します。コストや機能性など目的別に最適な形がわかるよう、それぞれのメリット・デメリットを図解で詳しく解説しました。
| 屋根の種類 | 形状のイラスト | 形状・特徴 | 見分け方・確認点 |
|---|---|---|---|
| 切妻屋根 (きりづま) |
2つの傾斜面が1本の棟で合わさる、基本的な山形の屋根。 | シンプルな構成で、さまざまな外観に合わせやすい。 | |
| 寄棟屋根 (よせむね) |
長方形の平面に、台形2面と三角形2面を組み合わせた屋根。頂部に水平な棟がある。 | 四方に軒を設けられる。棟や屋根面の接合部が切妻より多い。 | |
| 片流れ屋根 (かたながれ) |
1つの屋根面が一方向へ傾斜する屋根。 | 大きな一面を確保できる。太陽光パネルは方位や勾配も含めて検討する。 | |
| 陸屋根 (ろく) |
ほぼ水平に見える屋根。実際には排水のための緩やかな勾配を設ける。 | 屋上利用の可否は設計による。防水層と排水口の維持管理が大切。 | |
| 方形屋根 (ほうぎょう) |
正方形の平面を覆う、ピラミッド型の屋根。4つの三角形の面が1つの頂点に集まる。 | 水平な棟のある寄棟と、頂部の形が異なる。 | |
| 差しかけ屋根 (さしかけ) |
主屋の外壁に接して設ける、一段低い片流れ屋根。図では右側の低い屋根が該当する。 | 低い屋根と主屋の外壁が接する部分の雨仕舞いが重要。 | |
| 入母屋屋根 (いりもや) |
上部が切妻、下部が寄棟の形状。妻側の三角壁の下にも屋根面がある。 | 伝統的な和風の外観が特徴。形状が複雑で施工に手間がかかる。 | |
| 招き屋根 (まねき) |
切妻屋根の片側を短く、反対側を長くした非対称の屋根。図は片側の軒が高い例。 | 頂部の段差を必須とする形ではない。左右の屋根面の長さに注目。 | |
| 半切妻屋根 (はんきりづま) |
切妻屋根の妻側上部を斜めに切り落とし、小さな屋根面を設けた形状。 | 「はかま腰屋根」とも呼ばれる。入母屋とは妻側の屋根面の位置が異なる。 | |
| 腰折屋根 (こしおれ) |
途中で勾配が変わり、上部が緩く、軒に近い下部が急になる屋根。図は切妻型。 | 小屋裏の空間を確保する工夫として用いられる。 | |
| 複合屋根 (ふくごう) |
複数の屋根を組み合わせたもの。図は向きの異なる切妻屋根がT字に交わる例。 | 一定の1つの形を指す名称ではない。交差部分の谷の排水に配慮する。 | |
| 鋸屋根 (のこぎり) |
片流れの屋根面と立ち上がりが連続する、のこぎりの歯のような屋根。 | 立ち上がり部分に窓を設けて採光する。主に工場などで用いられる。 |
※イラストは形状の違いを示す模式図です。実際の勾配や寸法、納まりは設計によって異なります。
※イラストは形状を示す模式図です。実際の勾配や寸法、納まりは設計によって異なります。屋根の耐久性や雨漏りのリスク、費用は、形状だけでなく屋根材や施工方法、維持管理の状況にも左右されます。
それぞれの形状が持つ意味や背景を知ることで、デザインの選択肢が広がり、より具体的なイメージを持って家づくりを進めることができます。
これらの屋根形状が持つそれぞれの長所と短所を理解することが、後悔しない家づくりにつながります。
切妻(きりづま)屋根:最もシンプルでコストを抑えやすい形状
切妻屋根は、本を伏せたような二等辺三角形の形状をしており、日本の住宅で古くから採用されている最も一般的なタイプです。
シンプルな構造のため、建築コストを抑えやすく、さまざまな外観デザインに調和しやすい特徴があります。
屋根の最頂部である棟から地上に向かって、2つの面が勾配を持つ構造になっています。
この三角の部分は妻側と呼ばれます。
切妻屋根のメリット
切妻屋根の最大のメリットは、構造がシンプルなため、初期費用やメンテナンスコストを安く抑えられる点です。
また、屋根裏のスペースを確保しやすく、換気性に優れています。
棟が一つしかないため、雨漏りのリスクが比較的低いことも利点です。
和風から洋風まで、あらゆるデザインの住宅に合わせやすい汎用性の高さも魅力と言えます。
切妻屋根のデメリット
切妻屋根のデメリットは、屋根がかかっていない妻側の壁面が、紫外線や風雨の影響を直接受けやすい点です。
そのため、壁材の劣化が他の面より早く進む可能性があります。
また、デザインがシンプルであるため、個性や独自性を出しにくいと感じる場合もあります。
寄棟(よせむね)屋根:四方に傾斜があり風に強い安定した形状
寄棟屋根は、屋根の最頂部から4方向へ傾斜面が設けられている形状です。
四方に屋根面が分散しているため、どの方向からの風にも強く、安定感と重厚感のある外観を演出します。
切妻屋根と並んで、日本の住宅で広く採用されている屋根形状の一つです。
落ち着いた印象を与えるため、和風・洋風問わず多くの建物にマッチします。
寄棟屋根のメリット
寄棟屋根のメリットは、四方向に屋根面が傾斜しているため、風圧を分散させやすく、台風などの強風に対して高い耐久性を発揮する点です。
また、全方位に軒が出るため、外壁を雨や紫外線から保護する効果が高いのも特徴です。
落ち着きのあるどっしりとした外観は、格調高い雰囲気を求める場合に適しています。
寄棟屋根のデメリット
寄棟屋根のデメリットは、屋根面が4つあり、棟の数も切妻屋根より多いため、構造が複雑になることです。
これにより、建築コストが高くなる傾向にあります。
また、棟の接合部が増えるため、切妻屋根と比較して雨漏りのリスクがやや高まります。
屋根裏のスペースが狭くなるため、小屋裏収納などには不向きです。
片流れ(かたながれ)屋根:モダンな外観と太陽光パネル設置に適した形状
片流れ屋根は、一面だけの傾斜で構成されたシンプルな形状です。
そのシャープで非対称なデザインは、モダンな住宅やデザイナーズ住宅で人気があります。
片流れ屋根は、屋根の面積を広く確保できるため、太陽光パネルの設置効率が高いという実用的な側面も持ち合わせています。
構造が単純なため、コストを抑えやすいのも特徴です。
片流れ屋根のメリット
片流れ屋根の大きなメリットは、スタイリッシュで個性的な外観を実現できる点です。
また、構造がシンプルなため、建築コストを抑えられます。
屋根裏の空間を広く確保でき、勾配天井にして開放的な室内空間を演出することも可能です。
南向きに大きな屋根面を設けることで、太陽光パネルを効率的に設置できます。
片流れ屋根のデメリット
片流れ屋根のデメリットとして、屋根が一方向にしか傾斜していないため、雨水が一つの雨樋に集中し、負担が大きくなる点が挙げられます。
また、屋根のない側の壁面は風雨にさらされやすくなります。
棟からの雨漏りリスクは低いものの、壁との取り合い部分など、適切な防水処理がされていないと雨漏りの原因になることがあります。
陸(ろく)屋根:屋上スペースを有効活用できるフラットな形状
陸屋根は、屋上屋根とも呼ばれ、傾斜がほとんどないフラットな形状の屋根を指します。
水平なデザインがモダンで都会的な印象を与え、ビルや鉄筋コンクリート造の住宅で多く採用されています。
屋根スペースを屋上庭園やテラスとして有効活用できる点が最大の魅力です。
ただし、実際には雨水を排水するためにわずかな勾配がつけられています。
陸屋根のメリット
陸屋根のメリットは、屋根部分を屋上として多目的に活用できることです。
ガーデニングを楽しんだり、洗濯物干し場や子どもの遊び場として利用したりできます。
また、凹凸のないシンプルな形状は、モダンな外観デザインによく合います。
屋根面が平らなため、メンテナンス時の作業が比較的安全に行える点も利点です。
陸屋根のデメリット
陸屋根のデメリットは、屋根に勾配がないため水はけが悪く、雨漏りのリスクが他の形状より高いことです。
そのため、防水工事が不可欠であり、定期的なメンテナンスが欠かせません。
また、夏場は屋根面に直射日光が当たり続けるため、最上階の部屋が暑くなりやすく、断熱対策が重要になります。
方形(ほうぎょう)屋根:ピラミッド型で重厚感のある形状
方形屋根は、寄棟屋根の一種で、正方形に近い平面の建物に採用されるピラミッド型の屋根です。
屋根の頂点から4つの三角形の屋根面が四方へ傾斜しており、寺院や仏塔など、歴史的な建造物にも見られる格式高い形状です。
どの角度から見ても同じ形に見えるのが特徴で、建物に重厚感と安定感を与えます。
方形屋根のメリット
方形屋根のメリットは、寄棟屋根と同様に、どの方向からの風にも強い優れた耐風性を持つことです。
四方に均等に軒が出るため、外壁を保護する効果も期待できます。
シンメトリーなデザインは、見た目に安定感があり、どっしりとした風格のある外観を演出します。
方形屋根のデメリット
方形屋根のデメリットは、屋根の頂点に4つの屋根面が集中する構造のため、施工が複雑で雨漏りのリスクが高い点です。
この頂点部分には、雨仕舞いのための特別な部材や技術が必要となり、建築コストが割高になる傾向があります。
また、屋根裏のスペースが非常に狭くなるため、活用は困難です。
差しかけ屋根:デザイン性が高く個性的な外観を実現する形状
差し掛け屋根は、高さの異なる2つの片流れ屋根を段違いに組み合わせた形状の屋根です。一般的には、2階建ての屋根から1階部分に、それより低い位置で屋根を設ける形状を指します。段違いになった屋根が外観にリズミカルな表情を与え、デザイン性の高い個性的な住宅を実現します。
アシンメトリーな形状がおしゃれな印象を与えます。
差しかけ屋根のメリット
差しかけ屋根のメリットは、そのデザイン性の高さにあります。
段違いになった部分に窓を設けることで、効率的に採光や通風を確保できます。
これにより、室内を明るく快適な空間にすることが可能です。
また、シンプルな片流れ屋根の組み合わせであるため、構造によってはコストを抑えることもできます。
差しかけ屋根のデメリット
差しかけ屋根のデメリットは、屋根と外壁が接する部分ができるため、雨仕舞いが複雑になり、雨漏りのリスクが高まる点です。
施工には高い技術力が求められ、防水処理を確実に行う必要があります。
構造が複雑になる分、シンプルな屋根形状に比べてメンテナンスの手間や費用がかかる可能性があります。
入母屋(いりもや)屋根:伝統的な和風住宅に用いられる格式高い形状
入母屋屋根は、屋根の上部が切妻屋根、下部が寄棟屋根の構造を併せ持った、重厚で格式高い形状です。
古くから日本の城郭や寺社、古民家などに用いられてきた伝統的な屋根形式で、風格のある和風住宅を象徴します。
複雑な構造ながらも、耐久性や断熱性に優れており、日本の気候風土に適した形状といえます。
入母屋屋根のメリット
入母屋屋根のメリットは、その風格ある美しい外観です。
日本の伝統的なデザインは、周囲の景観と調和し、落ち着いた佇まいを見せます。
構造的に頑丈で、断熱性や通気性にも優れているため、快適な住環境を実現できます。
また、屋根裏のスペースが広いため、有効活用しやすい点も利点です。
入母屋屋根のデメリット
入母屋屋根の最大のデメリットは、構造が非常に複雑であるため、建築コストが他の屋根形状に比べて格段に高くなることです。
また、施工できる職人が限られることや、将来のメンテナンスにも専門的な技術と高い費用が必要になります。
屋根面が複雑に組み合わさっているため、雨漏りのリスクも高まります。
招き(まねき)屋根:段違いのデザインで採光や通風に優れた形状
招き屋根は、切妻屋根の一方の屋根面を長く、もう一方を短くした段違いの形状が特徴です。
2段になった屋根が、人が手招きしているように見えることからこの名が付きました。
差しかけ屋根と似ていますが、屋根の中心線がずれている点が異なります。
アシンメトリーなデザインが、外観に動きと個性を与えます。
招き屋根のメリット
招き屋根は、異なる高さの屋根を組み合わせた構造が特徴です。この屋根形状は、高い位置からの採光や効率的な通風を可能にし、室内環境を快適に保つことにも寄与します。また、風圧を効果的に逃がす設計により、耐風性にも優れている点が利点です。
招き屋根のデメリット
招き屋根は、非対称な形状が特徴的なデザイン性の高い屋根です。雨漏りのリスクについては、情報源によって異なる見解があるため、施工時の丁寧で確実な防水処理が重要となります。コストについても、シンプルな切妻屋根と比較して、情報源によって見解が分かれる点があります。
半切妻(はんきりづま)屋根:妻側のデザイン性を高めたヨーロッパ風の形状
半切妻屋根は、切妻屋根の棟の両端部分に、寄棟屋根のような斜めの面を設けた形状をしています。半切妻屋根は「はかま腰屋根」「隅切り屋根」「ドイツ屋根」とも呼ばれています。構造が複雑になるため、雨漏りなどのリスクが高まる可能性があるため、定期的な点検が推奨されます。
半切妻屋根のメリット
半切妻屋根のメリットは、その独特のデザイン性にあります。
切妻屋根のシンプルさに優雅なアクセントを加え、個性的な外観を作り出します。
また、妻側上部の壁面を小さくすることで、風雨の影響を軽減する効果も期待できます。
日照制限などの法規制をクリアしやすいという側面も持ち合わせています。
半切妻屋根のデメリット
半切妻屋根のデメリットは、構造が複雑になるため、建築コストが高くなる点です。
屋根の面数や棟の数が増えることで、施工の手間がかかります。
また、複雑な形状は雨漏りのリスクを高める要因にもなり、将来のメンテナンス費用も割高になる可能性があります。
腰折(こしおれ)屋根:屋根裏部屋を広く確保できる特徴的な形状
腰折れ屋根は、屋根の勾配が途中で変わる二段勾配の屋根形状です。
上部は緩やかな勾配、下部は急な勾配になっているのが特徴で、欧米の納屋などによく見られるデザインです。
この形状は、屋根裏部屋(ロフト)の居住スペースを最大限に確保するために考案されました。
ギャンブレル屋根とも呼ばれます。
腰折屋根のメリット
腰折れ屋根の最大のメリットは、屋根裏のスペースを広く確保できることです。
天井高を十分に取れるため、収納だけでなく、趣味の部屋や子供部屋としても活用できます。
独特の屋根形状は、カントリー調やフレンチシックな外観デザインを好む場合に適しています。
腰折屋根のデメリット
腰折れ屋根のデメリットは、勾配が変わる「折れ」の部分の構造が複雑で、雨仕舞いが難しくなる点です。
この接合部から雨漏りが発生するリスクが高いため、施工には高い技術力が求められます。
また、複雑な構造は建築コストを押し上げる要因にもなります。
複合屋根:複数の形状を組み合わせた複雑でデザイン性の高い形状
複合屋根は、これまで紹介してきた切妻や寄棟、片流れなどの複数の屋根形状を組み合わせた屋根の総称です。
L字型やコの字型の複雑な平面を持つ住宅などで採用され、非常にデザイン性の高い個性的な外観を作り出します。
設計の自由度が高い一方で、構造は複雑なものになります。
複合屋根のメリット
複合屋根のメリットは、デザインの自由度が非常に高いことです。
複数の形状を組み合わせることで、他にはないオリジナリティあふれる住宅を実現できます。
複雑な敷地形状や間取りにも柔軟に対応でき、建物全体のデザイン性を高めることが可能です。
複合屋根のデメリット
複合屋根のデメリットは、構造が複雑になるため、雨漏りのリスクが格段に高まる点です。
屋根同士が接合する「谷」と呼ばれる部分に雨水が集中しやすく、防水処理が非常に重要になります。
また、建築コストや将来のメンテナンス費用も、シンプルな形状の屋根に比べて大幅に高くなる傾向があります。
鋸(のこぎり)屋根:工場などで見られる採光に特化した形状
鋸屋根は、その名の通り、のこぎりの刃のようなギザギザした形状が連続する屋根です。
主に工場や倉庫などで採用される形式で、垂直になった部分に窓を設けることで、安定した光を室内に取り入れることを目的としています。
一般的に、自然光が安定している北向きに窓を設置します。
鋸屋根のメリット
鋸屋根のメリットは、採光性に非常に優れている点です。
特に、直射日光ではない安定した北側の光を効率的に取り込めるため、工場での精密作業やアトリエなど、明るさが求められる空間に適しています。
高い天井高を確保できるため、開放的な空間を作り出せます。
鋸屋根のデメリット
鋸屋根は、その特殊な形状から、一般の住宅で採用されることは比較的少ないです。構造の特性上、建築コストが増加する可能性があります。
また、垂直の壁面と屋根の接合部が多くなるため、雨仕舞の管理が重要となり、定期的なメンテナンスが不可欠です。工場など特殊な用途で多く見られますが、一般住宅での採用例も存在します。
後悔しないための比較ガイド!目的別に見る屋根形状の選び方
ここまで12種類の屋根形状を紹介しましたが、実際に自分の家にはどれが合うのか迷う方も多いはずです。
ここでは「コスト」「デザイン」「機能性」「環境対応」「地域特性」という5つの目的別に、おすすめの屋根形状を比較しながら解説します。
ご自身の優先順位に合わせて最適な選択肢を見つけましょう。
具体的な疑問点を解消することで、さらに屋根選びの解像度を高めましょう。
【コスト重視】建築費用と将来のメンテナンス費用を抑えたい場合の最適な形状
建築費用や将来のメンテナンス費用をできるだけ抑えたい場合、最もおすすめなのは「切妻屋根」です。
構造がシンプルで、使用する部材も少なく済むため、初期の建築コストを安くできます。
次点で「片流れ屋根」も、シンプルな構造から比較的費用を抑えやすい形状です。
逆に、入母屋屋根や複合屋根など複雑な形状は、コストが高くなるため避けるのが賢明です。
【デザイン重視】モダン・和風・シンプルなど理想の外観を叶える形状
外観デザインを重視する場合、目指すテイストによっておすすめの形状は異なります。
シャープでモダンな印象にしたいなら「片流れ屋根」や「陸屋根」がおすすめです。
落ち着いた和風の佇まいを求めるなら「寄棟屋根」や「入母屋屋根」が適しています。
どんなスタイルにも合うシンプルな外観なら「切妻屋根」、個性的なデザインを追求するなら「差しかけ屋根」や「複合屋根」が選択肢となります。
【機能性重視】雨漏りリスクが低く耐久性に優れた形状
雨漏りのしにくさや耐久性を最優先に考えるなら、構造がシンプルな屋根形状を選ぶことが基本です。
雨漏りのリスクが最も低いのは、棟が1本で雨水の流れが単純な「切妻屋根」です。
耐風性という観点では、風圧を四方に分散できる「寄棟屋根」や「方形屋根」が優れています。
逆に、屋根面が複雑に交差する複合屋根や、接合部が多い形状は、雨漏りリスクが高まるため注意が必要です。
【環境対応】太陽光パネルの設置効率を最大化できる屋根の形状
太陽光発電システムの導入を検討している場合、太陽光パネルの設置効率が重要になります。
最も効率的なのは、南向きに大きな屋根面を確保できる「片流れ屋根」です。
太陽光を最大限に受け止めることができ、高い発電量が見込めます。
次いで、南側の屋根面が広い「切妻屋根」も適しています。
また、「陸屋根」は架台を使えば最適な角度でソーラーパネルを設置できるため、効率的な太陽光発電が可能です。
【地域特性】積雪や台風が多い地域に適した屋根の形状
お住まいの地域の気候特性も、屋根形状選びの重要な要素です。
北海道など積雪が多い地域では、雪が自然に滑り落ちやすい急勾配の「切妻屋根」や「片流れ屋根」が適しています。
雪下ろしの手間を省けるメリットがあります。
一方、台風が多い地域では、風の影響を受けにくい「寄棟屋根」や「方形屋根」がおすすめです。
四方に屋根が傾斜しているため、風圧をうまく分散させることができます。
屋根の形状に関するよくある質問
ここでは、屋根の形状に関して多くの方が抱く疑問について、Q&A形式で解説します。
人気の種類や費用に関する質問など、家づくりを進める上で気になるポイントをまとめました。
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切妻屋根と寄棟屋根、どちらが人気でどう違いますか?
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どちらも人気の屋根形状ですが、一般的にコストを抑えたい場合は切妻屋根、外観の重厚感や耐風性を重視する場合は寄棟屋根が選ばれる傾向にあります。
切妻屋根はシンプルで安価、寄棟屋根は複雑で高価ですが風に強いという明確な違いがあり、比較検討する際はこれらの特徴を基準に判断するのがよいでしょう。 -
屋根の形状によってメンテナンス費用はどれくらい変わりますか?
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屋根の形状が複雑になるほど、メンテナンス費用は高くなる傾向があります。
切妻屋根のようなシンプルな形状は、足場が組みやすく点検箇所も少ないためコストを抑えられます。
一方、寄棟屋根や複合屋根は、棟や谷が多く、形状が複雑なため足場代や作業費が高くなります。将来的なリフォーム費用を考慮した選択が重要です。
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平屋に合うおしゃれな屋根の形状はどれですか?
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平屋は屋根の面積が広いため、屋根形状が外観の印象を大きく左右します。
モダンでおしゃれな雰囲気なら「片流れ屋根」や「陸屋根」が人気です。
落ち着いた印象なら「寄棟屋根」、シンプルでかわいらしい雰囲気なら「切妻屋根」がよく合います。建物のデザインや好みに合わせて選ぶことで、理想的な平屋の外観を実現できます。
屋根の形状で迷ったら、住宅会社の資料を比較しよう
切妻屋根や寄棟屋根、片流れ屋根など、屋根の形状によって外観の印象や建築コスト、機能性は異なります。
後悔のない家づくりのためには、デザインの好みだけでなく、予算や地域の気候、メンテナンスの負担も踏まえて選ぶことが大切です。
理想の屋根を具体的にイメージするには、複数の住宅会社の施工事例や提案を比較してみましょう。屋根単体ではなく、外壁との組み合わせや建物全体のバランスにも目を向けることで、好みに合う住まいを見つける手がかりになります。
メタ住宅展示場の一括資料請求なら、気になる住宅会社の資料をまとめて取り寄せられます。
各社のデザインや家づくりの特徴を比較し、ご自身の希望に合った屋根や外観を相談できる住宅会社探しにお役立てください。
この記事の編集者
メタ住宅展示場 編集部
メタ住宅展示場はスマホやPCからモデルハウスの内覧ができるオンライン住宅展示場です。 注文住宅の建築を検討中の方は、時間や場所の制限なくハウスメーカー・工務店を比較して資料請求。あなたにヒッタリの家づくりをお手伝いします。 注文住宅を建てる際のノウハウなどもわかりやすく解説。注文住宅でわからないこと、不安なことがあれば、ぜひメタ住宅展示場をご活用ください。
運営会社:リビン・テクノロジーズ株式会社(東京証券取引所グロース市場)




