【京都市】注文住宅で人気のハウスメーカー4社!気候に合った家づくりを徹底比較

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【京都市】注文住宅で人気のハウスメーカー4社!気候に合った家づくりを徹底比較

注文住宅は一生に一度の大きな買い物だからこそ、京都市で家を建てるなら信頼できるハウスメーカー選びが重要です。

京都市の気候は、夏場の蒸し暑さと冬の厳しい冷え込みという対照的な特性を持っています。そのため、1年中快適に過ごすには、地域条件に合わせた家づくりが欠かせません。
そんな悩みを抱える方のために、この記事では京都市で人気のあるハウスメーカー4社を厳選しました。

京都市で人気のハウスメーカー4選

京都市で注文住宅を検討しているかたのために、おすすめのハウスメーカーを4社紹介します。各ハウスメーカーの坪単価や採用工法、会社の特徴など、比較検討に役立つ情報を詳しく解説します。

メーカー名 坪単価 工法
ヤマト住建 60~70万円 木造軸組工法・金物工法・パネル工法
アイ工務店 京都支店 65~75万円 木造軸組工法・金物併用工法・剛床工法
住友不動産ハウジング 70~80万円 木造軸組工法・ウッドパネル工法
タマホーム 京都支店 40~80万円 良質国産材×木造軸組工法

ヤマト住建

ヤマト住建は、幅広いラインナップが魅力。ZEH住宅や全館空調などのプランも豊富で、地球環境に優しい住宅を実現。

ヤマト住建モデルハウス画像

おすすめポイント

  • 住宅を断熱材で包み込む「外張り断熱工法」と、確かな技術を持つ職人が丁寧な施工を行い高気密・高断熱を実現
  • 耐震等級3の耐震構造と、地震の揺れを抑える「制振ダンパー」を組み合わせ、地震に強い家を提供
  • 会話が自然に育まれる家、ママ目線で考えられた家など、お客様の考えを大切にしたプランを提案

ヤマト住建の注文住宅「エネージュシリーズ」は、断熱等級7相当の高気密・高断熱仕様で設計されており、京都市特有の寒暖差が激しい盆地気候でも屋内の温度を一定に保ちやすい性能を誇ります。
同社が提案する全館空調(YUCACOシステム)は、ルームエアコン1台で家全体を均一な温度に保つ仕組みで、「京の底冷え」と呼ばれる冬の厳しい寒さでも床下を含めて全館を暖めることができ、蒸し暑い夏場は家中が涼しく保たれます。これにより身体への負担が大きいヒートショック対策はもちろん、高齢者の熱中症リスクも軽減できるため、年間を通じて安心して暮らせる住環境を実現します。

また、ヤマト住建では第一種熱交換換気システムを標準採用し、外気から取り込む空気を室内空気で熱交換することで、換気による熱損失を最小限に抑えます。京都市の高温多湿な夏や湿度が高い冬でも、外気中の湿気や花粉・PM2.5の侵入を抑えて室内を清潔・快適に保ち、換気による過乾燥や湿気の侵入を緩和する効果があります。

ゼロエネルギー住宅(ZEH)として断熱等級7の性能を誇り、健康・快適・省エネを実現する住宅として高い評価を受けているヤマト住建なら、京都市の「蒸し暑い夏・底冷えの冬・弱風で湿度が高い」という気候条件に適切に対処し、年間を通じて快適・省エネな住環境を提供します。

会社名 ヤマト住建株式会社
注文住宅ブランド
  • エネージュ(G3・UW・W・N・LCCM・SGR)
  • ハッピーバリューZ
坪単価 60~70万円
ZEH対応 対応可能(ZEHビルダー6つ星評価)
耐震等級 3等級
換気システム 全館空調システム(第1種換気システム)

アイ工務店 京都支店

高水準な断熱性能を備えた「N-ees」と、ハイクラスラインの「HILLUS」の商品ラインナップ。住宅性能だけでなく、住まう人のこだわりも表現。

アイ工務店 京都支店モデルハウス画像

おすすめポイント

  • 厳しい建築制限に沿った、京都らしい街並みにふさわしい家づくり
  • 30年保証の外壁を標準採用。コスト削減だけでなくキレイな外観を手間いらずで維持。
  • 耐震等級3の耐震構造と、地震の揺れを抑える「制振ダンパー」を組み合わせ、地震に強い家を提供

「もっと楽しく、ずっと快適に」をテーマにリニューアルされた「N-ees」は、「W(ダブル)断熱」や「高性能断熱サッシ(トリプルガラス)」により「Ua値0.4以下」という北海道エリアの基準に相当する性能で、京都市の厳しい気候条件に対応します。そのため、京都盆地特有の激しい寒暖差や「京の底冷え」、蒸し暑い夏でも年間を通じて快適な室内環境を維持します。

また、上質志向の「HILLUS」は古都京都の景観に調和する洗練されたデザインで、吹き抜けや中庭を活用して政令指定都市で3番目に短い京都市の日照時間でも明るく開放的な住空間を創出します。

京都市の厳格な景観条例・建築制限をクリアしながら伝統的な街並みに溶け込む美しい家づくりを実現し、30年保証外壁・耐震等級3・熱交換型換気システムで京都市の弱風・高湿度環境による湿気やカビ対策も万全。施工品質と技術力で20代から50代の京都市内ファミリー層から高い支持を得ています。

会社名 株式会社アイ工務店
注文住宅ブランド
  • N-ees(Urban・Natural)
  • HILLUS(ヒルズ)
坪単価 65~75万円
ZEH対応 対応可能
耐震等級 3等級
換気システム 熱交換型24時間セントラル換気システム

住友不動産ハウジング

大規模な商業施設や分譲マンションなどを手掛けるデベロッパー。大型プロジェクトで培った技術を、個人向けの注文住宅に活かしています。

住友不動産ハウジングモデルハウス画像

おすすめポイント

  • グッドデザイン賞を多数受賞するデザイン性、高品質を追求した室内空間など高性能な設備を提供
  • ZEH仕様標準、長期優良住宅に標準対応!高い断熱性と遮熱性で、「京の底冷え」にも効果的。
  • 「ウッドパネル工法」「制震システム」の採用でゆがみや変形に強く、地震による揺れを大幅に低減

業界トップクラスの実績のオフィスビルや分譲マンション供給で培ったデザインやノウハウを注文住宅にも採り入れ、京都市の厳格な景観条例に適合した都市型のモダンで斬新なデザインを次々と発表し、19年連続でグッドデザイン賞を受賞。
構造用建材として一般的な構造用合板より強度が高いパーティクルボード(木質チップを熱圧成形)を採用し、地震大国日本に加えて京都盆地の地盤条件を意識した安全な家づくりを実現しています。

「J・URBAN(ジェイ・アーバン)」シリーズは、京都市内の限られた敷地でいかに居住性を向上させるかという都市型住宅の命題に応え、古都の伝統的街並みと調和する独創的でモダンなフォルムが特徴。政令指定都市で3番目に短い京都市の日照時間を考慮した採光設計で、新しい京都の風景を創造しています。

最高級の「PREMIUM.J」、天然木をふんだんに使用した「J・レジデンス」、リーズナブルな「J・アーバン コート」など多彩なラインナップを展開。耐震等級3、断熱等性能等級5の「長期優良住宅」標準対応で住宅ローン減税などの優遇制度を活用でき、全館空調システムで京都の「底冷え」する冬や蒸し暑い夏でも家中どこでも一定温度を保持。個別エアコン+一種換気でも京都市の弱風・高湿度環境で温度差を感じない快適な住環境を設計しています。

会社名 住友不動産ハウジング株式会社
注文住宅ブランド
  • PREMIUM. J(プレミアム・ジェイ)
  • J・URBAN(ジェイ・アーバン)
  • J・RESIDENCE(ジェイ・レジデンス)
  • 邸宅型住宅シリーズ
坪単価 70~85万円
ZEH対応 対応可能
耐震等級 3等級
換気システム
  • オリジナル全館空調システム
  • 全熱交換型24時間換気システム
  • ダクトレス全熱交換型24時間換気システム

タマホーム 京都支店

震度7クラスの揺れにも耐える強靭な構造と、坪単価を抑えた自由設計で“強さと価格”を両立するハウスメーカーです。

おすすめポイント

  • 耐震等級3が標準で、震度7クラスの揺れにも対応できる強い構造
  • 国産材を採用し、耐久性と安心を重視した家づくり
  • 坪単価40~80万円台で、コスパよく建てられる価格帯
  • 長期優良住宅やアフター体制が充実しており、長く安心して住める

タマホームは、京都市の「夏の蒸し暑さ」「冬の底冷え」「昼夜・季節の寒暖差」に対応できる高断熱・高気密仕様を備え、1年を通して快適に住める住まいを実現します。市街地の限られた敷地から丘陵地・郊外のゆとりある土地まで、パントリー・土間収納・ファミリークローク・室内干しスペースなど、暮らしやすさを重視した自由設計の間取りが柔軟に対応できます。

また、京都市は盆地地形ゆえに夏の湿熱・冬の冷え込み・風が遮られることで体感温度の変化が大きい地域です。タマホームでは耐震等級3(※一部商品を除く)やベタ基礎、地盤調査に基づく構造設計を採用し、災害+気候変動リスクを見据えた安心の家づくりが可能です。

さらに、価格を抑えながら省エネ性能に優れ、夏の冷房・冬の暖房コストを抑えやすい点も魅力。外観は、歴史ある街並みに映えるシンプルモダンから、郊外の緑に馴染むナチュラルデザインまで幅広く選べるため、性能・デザイン・コストのバランスを重視する京都市の方にとって、検討しやすいハウスメーカーと言えます。

会社名 タマホーム 京都支店
ブランド
  • 大安心の家
  • 大安心の家 PREMIUM
  • GALLERIART
  • 木望の家
  • グリーンエコの家
  • 和美彩
坪単価 40~80万円
ZEH対応 〇(商品・仕様による)
耐震性能 耐震等級3
工法・構造 木造軸組工法

京都市のF気候に適した注文住宅とは?

京都市は、三方を標高1,000m以下の山々に囲まれた内陸都市で、盆地のため寒暖差が大きく、日照時間が短いのが特徴です。
瀬戸内式気候で、夏は雨が多い一方、冬は雨量が少なく乾燥します。

注文住宅を建てるのであれば、京都市の気候を理解し、1年中快適に過ごすための工夫を取り入れましょう。

はじめに、京都市の気候に合わせて採用すべきポイントを3つ紹介します。

京都盆地(山城盆地)特有の冷え込みに打ち勝つ高断熱設計と暖房効率の確保

京都市が位置するのは「京都盆地(山城盆地)」と呼ばれる盆地で、夜は山間部で冷やされた空気が山の斜面をたどって流れ込み、風が弱いため長くとどまることになります。
とくに雨量が少ない冬は乾燥するため、「京の底冷え」と表現されるほど、冬の寒さは厳しいものになります。

京都市内で注文住宅を建てる際は、冬の暖房効率を高めるためにも、高断熱設計を採用することをおすすめします。

外気温の影響を受けにくく、また室内の暖められた空気を逃さないようにするためにも、壁や床、天井には断熱材を十分に充填し、断熱性の高い窓や玄関ドアを採用しましょう。
高断熱の家は、寒い冬だけでなく、夏の暑い時期も冷房費を抑えることにも役立ちます。日々の光熱費を抑えて、ランニングコストを低減しましょう。

断熱性の高い住宅にすることで室温を一定に保ちやすくなり、ヒートショックの予防にもつながります。ヒートショックとは急激な温度差によって、心臓や血管に疾患が起きることをいいます。脳内出血や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こすことがあるため、温度差には注意しましょう。

短い日照時間でも室内を明るく保つ光取り入れ戦略

京都市が2013年に公表したデータによれば、京都市の年間日照時間は1,775時間で、政令指定都市の中で3番目に短いことがわかります。月によって120~180時間と差があり、冬季や梅雨の時期はとくに短くなっています。

京都市内で注文住宅を建てる場合は、積極的に太陽光を取り入れられる間取りにしたいもの。日当たりが望める向きに大きな窓を設ける、天窓や吹き抜けを採用するなど、室内への採光を重視して、間取りプランを作成しましょう。

それでも自然光を確保するのが難しい場合は、照明器具も上手に活用します。壁面や天井を照らすように間接照明を設置することで、室内に明るさをもたらすことができ、空間に広がりも演出できます。
間接照明はあとから設置することも可能ですが、リフォームによって手を加えると、配線が気になることがあります。注文住宅を建てる際は、照明計画も含めて相談できるハウスメーカーが安心です。居心地がよく、こだわりのある空間づくりを目指しましょう。

出典:京都市におけるエネルギーを取り巻く現状と課題|京都市

弱風地域でも涼しさを確保する通風・換気システムの工夫

建材や家具に使用された化学物質を効率よく発散させるために、現在は法律によって24時間換気自動換気システムの導入が義務付けられており、新築の建物は基本的には窓を開けるなどしなくても、自動的に換気できるようになっています。

注文住宅を検討する際は、ハウスメーカーが採用している換気システムを確認しましょう。換気システムには種類があり、効果もさまざまです。

ちなみに換気扇を給気口と排気口に設置して、強制的に換気するのが第1種換気です。ほかにも給気口だけに換気扇を置いて排気は自然に任せる第2種換気、排気口のみに換気扇を設置する第3種換気があります。ちなみに住宅に採用されることが多いのは、第1種もしくは第3種換気です。

システム 換気扇の位置 メリット・デメリット
第1種換気システム 給気口と排気口
  • 給気と排気が効率的にでき、コントロールしやすい
  • 複数の換気扇を稼働させるため、コストが高くなる
第2種換気システム 給気口
  • 給気のみを換気扇で行うため、有害物質が入りにくい
  • 排気するために、窓やドアを開ける必要がある
第3種換気システム 排気口
  • メンテナンスしやすく、導入費用も安い
  • 給気口から外気を取り込むため、寒さを感じやすい

京都市は風が弱い特性があり、平均風速は年間通じて1~2m/s程度で推移しています。政令指定都市で最も低い値です。

風通しが悪いと室内に湿気がとどまりやすく、カビや結露の要因になることがあります。カビはアレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎など、アレルギー疾患を引き起こすことがあるため、とくに京都市内で注文住宅を建てようとする場合は、換気システムの活用が重要になるでしょう。

また結露によって木部を腐食させ、そのうえ住宅の躯体まで湿気を帯びた状態を放置してしまうと、家を傷めることになります。家の寿命を延ばすためにも換気を心がけ、室内の湿気を逃がすようにしてください。

参考:シックハウス対策のための規制導入改正建築基準法|国土交通省

満足度の高い家づくりには見積りと相談が重要

満足度の高い家づくりを成功させるためには、イメージや坪単価で決めるのではなく、複数のハウスメーカーに相談してから決めることが大切です。
ハウスメーカーごとに複数のコンセプトのラインナップを揃えていることがあり、選択する商品や構造、家の規模によっても坪単価も異なります。

各会社へ建築プランや見積書の作成を依頼し、価格だけでなく仕様や性能、保証制度まで比較して、満足度の高い家づくりを実現させましょう。

住宅展示場を活用して家づくりのヒントを集める

注文住宅を検討しているなら、住宅展示場に足を運んでみるのもあり。
複数のハウスメーカーのモデルハウスを一度に見学できるため、間取りや設備、デザインの違いを比較しながら理想の住まいをイメージするのに役立ちます。
予約なしで自由に見学できる展示場も多く、週末には子ども向けのイベントが開催されていることもあり、家族で気軽に楽しめるのも魅力です。

外観デザインの好みや、直感的に気になるメーカーを選んで見学するのもひとつの方法です。展示場では営業担当者が対応してくれることが多く、その場で疑問を相談することもできます。混雑している場合もあるため、あらかじめ予約をしておくと安心です。

住宅展示場を活用することで、カタログやウェブサイトだけでは分かりづらい「住み心地」や「空間の広がり」を実際に体感できるのが大きなメリットです。

「家づくりプラン」なら自宅にいながらハウスメーカーの比較ができる

住宅展示場は、強引な営業を受けるケースもあるため、まだ直接話すのは早いと感じる方は「家づくりプラン」の利用がおすすめです。

家づくりプランとは、住宅メーカーに直接会わずに家づくりの情報収集や比較検討ができるサービスです。このプランでは、あなたの希望条件(予算、間取り、こだわりなど)をオンラインや電話で伝えるだけで、複数のハウスメーカーから資料や提案を一度に取り寄せることができます。

強引な営業に悩まされることなく、自分のペースで各社の特徴や価格帯を比較検討できるため、住宅展示場訪問の前段階として利用する方が増えています。また、地域の気候条件(京都市の場合は湿気や底冷えなど)に対応した工法や断熱性能についても事前に情報収集できるので、展示場訪問時により具体的な質問ができるようになります。

まずは「家づくりプラン」で情報を集め、自分たちの優先順位を整理してから住宅展示場へ足を運ぶことで、より効率的に理想の住まいづくりを進めることができるでしょう。

この記事の編集者

リビンマッチ編集部 メタ住宅展示場 編集部

メタ住宅展示場はスマホやPCからモデルハウスの内覧ができるオンライン住宅展示場です。 注文住宅の建築を検討中の方は、時間や場所の制限なくハウスメーカー・工務店を比較可能。あなたにヒッタリの家づくりプランの作成をお手伝いします。 注文住宅を建てる際のノウハウなどもわかりやすく解説。 注文住宅でわからないこと、不安なことがあれば、ぜひメタ住宅展示場をご活用ください。

運営会社:リビン・テクノロジーズ株式会社(東京証券取引所グロース市場)

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