リモートワーク部屋は自宅のどこにつくる?重視したいポイントや注意点も解説

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リモートワーク部屋は自宅のどこにつくる?重視したいポイントや注意点も解説

自宅で仕事をする場合、快適で集中できる環境を整えることが重要です。しかし、自宅には限られたスペースしかありませんし、家族やペットなどが仕事の妨げになることもあります。

そのため、リモートワーク部屋を自宅のどこにつくるかは、大きな課題です。この記事では、自宅で仕事をしている方の意見を参考に、リモートワーク部屋をつくるうえでの注意点などを解説します。

リモートワーク部屋の場所選びに迷っている方は、参考にしてください。

自宅にリモートワーク部屋をつくりたい!どこがベスト?

おすすめの場所は、以下の3つです。

  • 寝室
  • 階段下
  • 収納スペース

それぞれ詳しく解説します。

寝室

寝室は主に就寝時に使われるため、家族が用事で入ってくることは少ないです。そのため、話しかけられる機会が減り、作業に没頭できます。不用意に話しかけられて、仕事を中断したくない方におすすめです。

たとえば、寝室で仕事をしているあいだは子どもをほかの部屋で遊ばせたり勉強させたりすることで、妨げられにくくなるでしょう。

また、共働きで夫婦ごとに寝室のある方は、各自の寝室を活用することで、お互いに気を使わず自分のペースで作業ができます。

共働きで夫婦ごとに寝室を持ちたい方や、子どもが学校から帰ってきたあとも集中して作業をしたい方は、寝室を選ぶとよいかもしれません。


寝室をリモートワーク部屋にする場合のポイントは、以下のとおりです。

  • 仕事と睡眠の切り替えができるか
  • 電源を確保できるか
  • 最適な照明環境はあるか

寝室は日中の使用を想定していないため、コンセントの数が不足しているおそれがあります。また、照明も睡眠に適した仕様になっている場合があるでしょう。

専門家にリモートワーク部屋と兼用したいことを説明したうえで、睡眠と仕事をうまく切り替えられる環境にすることがポイントです。

階段下

住宅によっては、デッドスペースになる階段下を活用するのもよいでしょう。階段下の形状に合わせて机と椅子を設置するだけで、部屋の完成です。

スペースを有効活用したい方、家族で共有して利用したい方におすすめです。

また、リビングなどの共有スペースにリモートワーク部屋をつくる場合は、仕事中でも子どもの目の届く場所にいられます。集中したいときにはデメリットかもしれませんが、小さな子どもがいる家族には嬉しいポイントです。

階段下につくる場合の注意点は、電源の確保です。階段下にはコンセントが設置されていない場合もあるため、あらかじめ設置するか延長コードなどで対応しましょう。

収納スペース

収納スペースにつくるのもおすすめです。ウォークインクローゼットや収納部屋の納戸なんどは、生活空間から隔離されたスペースのため、比較的静かです。

普段の生活空間内と区別したい方や、個室で作業したい方におすすめです。横幅80cm、奥行き45cm程度あれば、活用できます。狭さを感じるかもしれませんが、周囲が壁で囲まれているため、仕事に没頭できる環境がつくれるでしょう。

なお、狭い収納スペースにつくる場合は、背もたれのない椅子が最適です。スペースを圧迫しないうえに、デスク下に椅子を収納できます。

リモートワーク部屋をつくるうえで重要視したいポイント

自宅で仕事する人が増加している中、これまで見えてこなかった課題が浮き彫りになってきました。

以下では国土交通省の「令和3年度 テレワーク人口実態調査」の結果をもとに、すでに自宅で仕事をしている方がどのような環境だと快適に感じているのか、どんな部屋にしたいと考えているのか、をランキング形式で解説します。

1位:ストレスのない通信環境で、セキュリティが確保されている

自宅のテレワーク環境における今後の希望
自宅のテレワーク環境における今後の希望

画像引用:国土交通省「令和3年度 テレワーク人口実態調査」

テレワークを実施するうえで重視する環境として、もっとも重要度が高い回答が「ストレスのない通信環境にある」の88%でした。次いで「VPN等のセキュリティが確保された通信がある」の回答が約81%だったことから、重要度の高い80%超えの項目を1位としています。

家かどうかにかかわらず、効率的に仕事をするには通信環境の整備が必須です。ストレスのないネット環境をつくりたい方は、通信が安定している光回線を使いましょう。

また、情報漏えいやコンピュータウイルスに対する、セキュリティの確保も重要なポイントです。会社の指示に従うことはもちろんですが、家庭用のネットワークと分けるなどの対策もしましょう。

2位:仕事用の机・椅子がある

2位の「仕事用の机・椅子があるか」と回答した人は、約76%でした。

机と椅子の高さが合っていなかったり、椅子の座り心地が悪かったりすると生産性が落ちるかもしれません。

安さを重視する人もいるかもしれませんが、仕事用の机・椅子をオーダーする場合は、効率よく仕事できるかどうかも重視して性能のよいものを選びましょう。

3位:採光・換気用の窓がある

3位の「採光・換気用の窓があるか」と回答した人は、約65%でした。

部屋によっては、採光・換気用の窓がありません。数時間しか働かない場合は問題ないかもしれませんが、長時間働く場合は部屋への採光具合も気になるでしょう。窓から十分な自然光を取り入れることで、作業効率や気分の向上につながります。

また、換気できる窓があることで、新鮮な空気が循環するため室内のもわっとした空気を解消できます。長時間の作業では室内の空気が蒸れてしまい、集中力や快適さに影響を及ぼすことがあります。しかし、換気できる窓があることで、室内の空気が入れ替わり、リフレッシュされた環境を保てるため、作業効率の向上や快適な作業環境の確保につながります。

窓を開けて自然の光や風を取り入れながら仕事したい方は、採光・換気用の窓もつくりましょう。

4位:仕事用の自分専用の個室

4位の「仕事用の自分専用の個室を利用」と回答した人は、62%でした。仕事に集中するために、個室を求めている方が多いようです。

家族との共有スペースで働くと、声をかけられたり物音が気になったりして仕事に集中できないかもしれません。

個室をつくれない方は、収納スペースや寝室を活用するのがおすすめです。

5位:執務部屋の遮音性がある

5位の「執務部屋の遮音性がある」と回答した人は、約57%でした。

特にもともと静かな環境で仕事をしていた人は、遮音性がないと集中しにくいでしょう。そのような方は、道路や子ども部屋、リビングから遠い場所につくりましょう。

集中できる部屋をつくるための注意点

環境次第で、集中力や生産性が下がってしまいます。

リモートワーク部屋で失敗しないための注意点は、以下の3つです。

  • コンセントの数と位置は慎重に検討する
  • 騒音が気にならない場所につくる
  • 複数の専門家に相談する

それぞれ詳しく解説します。

コンセントの数と位置は慎重に検討する

建築後にコンセントの数を多くしたり、位置を変えたりすると工事に費用がかかるため、変更しなくて済むよう導入段階で慎重に検討することが大切です。

コンセントの数を決める際は、仕事中や休憩時間に使用する電源の数を考慮する必要があります。

たとえば、印刷機やパソコン、有線LANルーターを部屋に置く場合、最低でもコンセントの差し込み口は3つ必要です。

床をすっきりさせたいなどで、マルチタップを使いたくない方は、以下のように仕事中や休憩時間に実際に使う電源の数を考慮して、コンセントの数を判断しましょう。

  • 仕事中にスマートフォンとタブレットの充電を同時にしたい
  • コンセントが必要なタイプのシュレッダーを置きたい
  • 休憩時間に掃除機を使って掃除したい

また、コンセントをどの高さに設置するかも、大切なポイントです。コンセントの高さは床からコンセントの中心部が25〜45cmが一般的ですが、デスクから電源を引くことを考慮すると70~90cmの高さがもっとも使い勝手がよいといわれています。

特に、腰痛や眠気対策などで昇降式デスクを使いたい方は、どの位置にコンセントを設置するとよいのか、専門家によく相談しましょう。

騒音が気にならない場所を選ぶ

会社と自宅の環境は異なるため、会社では気にならない音が聞こえてくる場合があります。

騒音を理由にあとから部屋を変えると、通信環境やコンセントなど、いちから考える必要があるため二度手間です。

環境音や子どもの声など騒音が聞こえにくい場所で仕事するために、家族との共用スペースを避けたり道路や隣家などに面していない場所を選んだりして対策をしましょう。

複数の専門家に相談する

自分に合った環境をつくるには、建築の専門家に相談することが大切です。

仕事部屋に必要なポイントは調べられますが、実際に建築の専門家に相談したほうが間違いありません。理想の仕事部屋と仕事しやすい環境は異なるケースもあるため、家族と共有している住宅のイメージを複数の専門家と相談することで、最適な環境をつくれます。

また、専用の仕事部屋をつくるのか、寝室や収納スペースと併用するのかによっても、設計や考慮するポイントは異なります。相談を通じて、部屋の配置、照明や電源の配置、遮音対策など、快適な環境をつくるための具体的なアドバイスをもらいましょう。

なお、「どこにどのようにリモートワーク部屋をつくるのか」など、イメージがわかない場合は、住宅展示場のモデルハウスを見学するのがおすすめです。メタ住宅展示場では、全国の住宅展示場をVRで360度内覧できます。

場所や時間を選ばずいつでも内覧できるので、時間がない方や勧誘を受けずにじっくり検討したい方に役立ちます。

以下より、大手から中小のハウスメーカーまで全国幅広く内覧できるので、ぜひ参考にしてください。気に入った部屋や間取りがあれば、資料も取り寄せられます。

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