ストレージルームとは?納戸との違い、メリットや後悔しない使い方を解説

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ストレージルームとは?納戸との違い、メリットや後悔しない使い方を解説

検討している住宅の間取り図に「ストレージルーム」や「STR」とあり、クローゼットや普通の部屋と何が違うのか分からず戸惑っていませんか。
この記事を読めば、ストレージルームの法的な定義や納戸との違いを理解し、ご自身のライフスタイルに合った活用方法や物件選びの判断基準を明確にできます。

もくじ

この記事でわかること

  • ストレージルームの法的な定義と納戸やサービスルームとの違い
  • 収納力向上から趣味の空間まで、暮らしを豊かにする多様なメリット
  • 湿気やデッドスペース化を防ぎ、後悔しないための注意点
  • 書斎やシアタールームなど目的別の活用法と、それに不可欠な設備計画の要点

ストレージルームとは?間取り図で見かける「STR」の基本的な意味

ストレージルームとは、収納を主な目的として設けられたスペースのことを指します。
間取り図では「STR」と略して表記されることもあります。
このスペースは、建築基準法で定められた「居室」の定義を満たさないため、「部屋」としてカウントされません。

そのため、採光や換気のための窓がなかったり、あっても非常に小さかったりするのが一般的です。
基本的には、普段使わないものや季節ものなどを保管しておくための倉庫のような役割を担う空間と理解しておくとよいでしょう。

ストレージルームと他の部屋との明確な違い

一見すると普通の小部屋に見えるストレージルームですが、法律上の扱いから実際の使われ方まで、他の部屋とはいくつかの明確な違いが存在します。
これらの違いを理解することが、物件選びや家づくりで後悔しないための第一歩です。
具体的にどのような違いがあるのか、法律上の定義や類似のスペースとの比較を通じて見ていきましょう。

建築基準法で定められた「居室」との決定的な違い

ストレージルームと通常の部屋との最も決定的な違いは、建築基準法における「居室」の定義を満たしているかどうかです。
建築基準法第28条では、人が継続的に使用する「居室」には、採光のための窓などの開口部が床面積の7分の1以上、換気のための開口部が床面積の20分の1以上必要と定められています。
ストレージルームは、この基準を満たさないため法律上「非居室」に分類され、間取り図では「3LDK+STR」のように部屋数とは別に表記されます。

納戸やサービスルーム(S)と呼ばれる部屋との関係性

ストレージルームと、納戸やサービスルームは、建築基準法上ではすべて同じ「非居室」を指します。
これらは不動産広告上の呼び名が異なるだけで、法的な定義に違いはありません。
どの名称を使うかは不動産会社や設計者の判断に委ねられており、例えば「サービスルーム」と表記すると多目的に使える印象を与え、「ストレージルーム」とすると収納力が高い印象を与えるなど、物件の魅力を伝えるために使い分けられているのが実情です。

したがって、これらの部屋は基本的に同じものと考えて問題ありません。

ウォークインクローゼットとの用途や広さの違い

ウォークインクローゼット(WIC)は、主に衣類を収納するためにハンガーパイプや棚が造り付けられていることが多いのに対し、ストレージルームはより多目的な収納を想定したシンプルな空間であることが一般的です。
明確な広さの定義はありませんが、ウォークインクローゼットは人が歩けるスペースがある1~3畳程度のものを指すことが多いです。
一方、ストレージルームはそれ以上の広さを持つ場合もあり、衣類だけでなく、家具や家電、趣味の道具など、より大きなものを収納する部屋として活用されます。

ストレージルームを設ける5つのメリット

収納スペースとして非常に便利なストレージルームですが、家の中に設けることで、単に物が増やせるだけでなく、生活の質を高めるさまざまなメリットが生まれます。
ここでは、ストレージルームがある暮らしがもたらす5つの具体的な利点について解説します。
これらのメリットを知ることで、ストレージルームの必要性や、自宅に合った活用法がより明確になるでしょう。

生活スペースが広がり部屋全体がすっきり片付く

ストレージルームの最大のメリットは、高い収納力によって生活空間をすっきりと保てる点です。
リビングや寝室など、各部屋に分散しがちな物を一か所に集約することで、居住スペースに余白が生まれます。
物が減ることで部屋が広く見えるだけでなく、掃除もしやすくなり、家全体を常に整理整頓された状態に保ちやすくなります。

結果として、より快適で落ち着いた住環境を実現できるでしょう。

季節家電やアウトドア用品など大きな物を一括で収納できる

扇風機やヒーターといった季節家電、スーツケース、ゴルフバッグ、キャンプ用品など、大きくてかさばる物の収納場所に困ることは少なくありません。
ストレージルームがあれば、これらの物を一括で収納できます。

押入れやクローゼットのスペースを圧迫することなく、使用頻度の低い大きな荷物をまとめて保管できるため、他の収納スペースを有効に活用できるようになります。

災害に備えるための備蓄品保管スペースとして活用できる

地震や台風などの自然災害に備えて、水や非常食、防災グッズなどを備蓄しておくことは非常に重要です。
ストレージルームは、これらの備蓄品をまとめて保管するスペースとして最適です。

普段は使わない空間なので、日常生活の邪魔になることなく十分な量の備蓄品をストックできます。
いざという時に備えて、家族の安全を守るための防災倉庫として活用することが可能です。

趣味の道具やコレクションを気兼ねなく陳列できる

フィギュアやプラモデル、画材、スポーツ用品など、趣味の道具やコレクションは増えやすく、保管場所に困りがちです。
ストレージルームを趣味専用の部屋として使えば、家族や来客の目を気にすることなく、大切なアイテムを自由に陳列したり保管したりできます。
自分だけの特別な空間を持つことで、趣味の時間をより一層楽しむことができるでしょう。

家族の成長に合わせて使い方を変えられる柔軟性

ストレージルームは、特定の用途に限定されないシンプルな空間であるため、家族のライフステージの変化に柔軟に対応できるメリットがあります。
例えば、子どもが小さい頃はおもちゃを置くプレイルームの一部として、学生時代は増えていく教科書や部活動の道具置き場として、そして独立後は家族の思い出の品を保管する場所として、その時々のニーズに合わせて使い方を変えていけるのが魅力です。
家全体の収納計画を長期的な視点で見直す際にも役立ちます。

ストレージルームで後悔しないための注意点【デメリット】

多くのメリットがあるストレージルームですが、一方でその特性を理解せずに設置すると、かえって使い勝手が悪くなったり、後悔の原因になったりすることもあります。
ここでは、ストレージルームを設ける際に知っておくべき注意点やデメリットを解説します。
事前にこれらの点を把握し、対策を講じることが、満足度の高い空間づくりにつながります。

居住スペースとして使える面積が減ってしまう

当然ながら、ストレージルームを設けるということは、その分リビングや寝室といった居住スペースとして使える面積が減ることを意味します。
家全体の床面積には限りがあるため、収納を優先するあまり、普段過ごす部屋が狭くなりすぎて快適性を損なう可能性があります。

間取りを計画する際は、本当に必要な収納量を見極め、居住空間とのバランスを慎重に検討することが重要です。
延床面積30坪の家づくり実例については「延床面積30坪の家づくり実例集―モデルハウス20選から学ぶ間取りの工夫」で詳しく紹介しています。

物が溢れてしまいデッドスペースになる可能性がある

便利な収納スペースがあるとかえって安心してしまい、「とりあえず」で物を詰め込んでしまうケースは少なくありません。
結果として、どこに何があるか分からない「開かずの間」となり、ただ物が詰め込まれただけのデッドスペースになる可能性があります。
これを防ぐためには、棚や収納ボックスを活用して整理しやすい仕組みを作ったり、定期的に中身を見直したりするなどの工夫が不可欠です。

窓がなく湿気がこもりやすいためカビ対策が必須

ストレージルームは建築基準法上の「居室」ではないため、採光や換気のための窓がない、あるいは非常に小さい場合がほとんどです。
そのため空気が滞留しやすく、湿気がこもりやすいというデメリットがあります。
特に衣類や布団、本などを保管する場合は、カビや虫の発生に注意が必要です。

除湿剤を設置したり、定期的に扉を開けて空気を入れ替えたり、換気扇を設けたりするなど、計画的な湿気対策が必須の部屋と言えます。

用途によってはエアコンやコンセントの追加工事が必要になる

ストレージルームは、もともと収納用のスペースとして設計されているため、エアコンやコンセントが設置されていないケースが多く見られます。
もし書斎や趣味の部屋として使いたい場合、これらの設備がないと快適に過ごすことができません。
後から追加で設置するとなると、壁に穴を開けるなどの工事が必要になり、別途費用と手間がかかります。

家を建てる際や物件を選ぶ段階で、将来的な用途を考え、必要な設備をあらかじめ計画しておくことが大切です。

収納だけじゃない!ストレージルームの多様な活用アイデア

ストレージルームは、単なる物置としてだけでなく、工夫次第でさまざまな用途に活用できる可能性を秘めた空間です。
収納以外の目的でこのスペースを活かすことで、暮らしの幅がぐっと広がります。
ここでは、書斎からプレイルームまで、ストレージルームをより魅力的な空間に変えるための多様な活用アイデアを紹介します。

あなたのライフスタイルに合った使い方を見つけるヒントにしてください。

仕事や勉強に集中できる書斎・ワークスペースとして

窓がない、あるいは小さいというストレージルームの特性は、静かで集中しやすい環境を作りたい場合にメリットとなります。
外部の音や視線が気になりにくいため、在宅ワークのための書斎や、子どもの勉強部屋として活用するのに最適です。
デスクとチェアを置き、必要な照明やコンセントを確保すれば、仕事や学習に没頭できるプライベートな空間が手に入ります。

壁に有孔ボードを取り付けて、文房具や書類を機能的に収納するのも良いでしょう。

周りを気にせず楽しめるシアタールームや趣味の部屋に

窓がないため外光を遮りやすいストレージルームは、シアタールームにうってつけです。
プロジェクターとスクリーンを設置すれば、自宅で手軽に映画館のような臨場感を味わえます。

また、音漏れを気にせずに楽器の練習をしたり、オーディオ機器で音楽に没頭したりする趣味の部屋としても活用できます。
防音対策を施せば、さらに周囲を気にすることなく趣味の世界に浸れるでしょう。

子どものおもちゃを広げられるプレイルームとして

増え続けるおもちゃや絵本でリビングが散らかってしまう、という悩みを持つ家庭は多いでしょう。
ストレージルームを子どものプレイルームとして活用すれば、リビングをすっきりと保ちながら、子どもが思い切り遊べる専用のスペースを確保できます。
壁に落書きできる黒板シートを貼ったり、床にクッションマットを敷いたりすれば、安全で楽しい遊び場になります。

ただし、換気や空調管理には十分な配慮が必要です。

家族全員の衣類を管理するファミリークローゼットに

ある程度の広さがあるストレージルームは、家族全員の衣類を一か所にまとめて管理するファミリークローゼットとして活用するのに最適です。
洗濯物を取り込んだ後、各部屋に収納する手間が省け、家事動線がシンプルになります。
季節ごとの衣替えも一か所で完結するため、時間と労力を大幅に削減できます。

家族それぞれのスペースを決め、ハンガーパイプや棚を効率的に配置することで、非常に使い勝手の良い収納空間が完成します。

設置前に必ず確認!後悔しないための設備チェックリスト

ストレージルームを快適かつ有効に活用するためには、物件選びや家づくりの段階で、設備の有無や仕様を細かく確認しておくことが極めて重要です。
後から「こうしておけばよかった」と後悔しないために、内見時や設計の打ち合わせでチェックすべきポイントをリストアップしました。

将来的な使い方をイメージしながら、これらの項目を確認していきましょう。

エアコンスリーブや室外機の設置スペースはあるか

書斎や趣味の部屋など、長時間滞在する空間としてストレージルームを使いたい場合、エアコンの設置は必須です。
後からエアコンを取り付けるためには、配管を通すための穴(エアコンスリーブ)が壁にあるか、または構造上、穴を開けることが可能かを確認する必要があります。
また、意外と見落としがちなのが室外機の設置スペースです。

近くにベランダや屋外の地面など、室外機を置ける場所があるかもしっかりと確認しましょう。
特にマンションの場合は、管理規約で設置場所が制限されていることもあるため注意が必要です。

使いたい家電に対応できるコンセントの数と位置か

ストレージルームでどのような家電を使いたいかを具体的にイメージし、それに対応できる数のコンセントがあるかを確認しましょう。
パソコン、デスクライト、スマートフォンの充電器、除湿機、オーディオ機器など、想定される機器の数をリストアップすると分かりやすいです。
また、コンセントの数だけでなく、デスクや棚を置く予定の場所から使いやすい位置にあるかも重要なチェックポイントです。

家づくりの際は、設計段階でコンセントの増設を依頼しておくと良いでしょう。

換気扇や小窓など湿気対策のための設備は十分か

ストレージルームの最大の敵は湿気です。
カビの発生を防ぎ、保管している物を良い状態に保つためには、換気設備が非常に重要になります。
換気扇や、最低限の空気の入れ替えができる小窓が設置されているかを確認しましょう。

もし専用の換気設備がない場合は、24時間換気システムの給気口や排気口がその部屋にあるか、あるいは近くに設置されているかどうかもチェックポイントです。
換気性能が不十分な部屋は、収納できるものが限られてしまう可能性があります。

部屋として使う場合に十分な明るさの照明か

収納スペースとして設計されたストレージルームは、もともと簡易的な照明器具しか付いていないことが少なくありません。
単なる物置として使うなら問題ありませんが、書斎や作業スペースとして活用する場合には、十分な明るさが確保できるかを確認する必要があります。

照明器具が交換可能か、あるいはシーリングライトなどを追加で設置できる配線になっているかをチェックしましょう。
手元を照らすデスクライトや間接照明を置くことも想定し、コンセントの位置と合わせて検討することが大切です。

自宅に置けない場合に便利な外部トランクルームという選択肢

自宅に十分な収納スペースがない、あるいはストレージルーム付きの物件が見つからない場合でも、諦める必要はありません。
そのような時には、外部のレンタル収納サービスを利用するという選択肢があります。
一般的にトランクルームやレンタルコンテナ、ルームストレージなどと呼ばれるこれらのサービスは、月単位で収納スペースを借りることができる便利なものです。

自宅の近くで借りれば荷物の出し入れも簡単で、空調設備が整った屋内型施設を選べば、衣類や書籍なども安心して保管できます。
家の収納を補う有効な手段として検討してみる価値はあるでしょう。

ストレージルームに関するよくある質問

ここでは、ストレージルームに関して多くの人が抱く疑問について、Q&A形式で分かりやすくお答えします。

ストレージルームと納戸は、建築基準法上で何か違いがありますか?

建築基準法上、ストレージルームと納戸に違いはありません。
どちらも、採光や換気に関する定められた基準を満たさない「非居室」に分類されます。
不動産会社が物件のイメージや特徴に合わせて「ストレージルーム」や「納戸」といった名称を使い分けているだけで、法的な定義は同じです。

ストレージルームを後から書斎にリフォームすることは可能ですか?

はい、リフォームすることは可能です。
ただし、快適な書斎として使うためには、多くの場合、設備の追加が必要になります。
具体的には、パソコンや照明用のコンセントの増設、夏冬を快適に過ごすためのエアコンの設置、換気扇の取り付けなどが考えられます。

リフォーム会社に相談し、工事内容や費用を確認することをおすすめします。

ストレージルーム付きの物件を選ぶ際の最も重要な注意点は何ですか?

最も重要な注意点は、「そのスペースをどのように使いたいか」という利用目的を明確にし、その目的に合った設備が備わっているかを確認することです。
単なる物置であれば現状で十分かもしれませんが、書斎や趣味の部屋として使いたい場合は、コンセントの数と位置、エアコンの設置可否、換気性能が決定的に重要になります。
これは賃貸、マンション、新築の家といった物件種別を問わず、内見や設計段階で必ずチェックすべきポイントです。

まとめ

ストレージルームとは、建築基準法で定められた採光・換気の基準を満たさない「非居室」のことで、納戸やサービスルームとほぼ同じ意味で使われます。
収納スペースを大幅に増やせる、災害備蓄に役立つといったメリットがある一方、居住空間が減る、湿気がこもりやすいといった注意点も存在します。

収納としてだけでなく、書斎や趣味の部屋など多目的に活用できる可能性も秘めていますが、そのためにはコンセントや空調、換気といった設備の確認が不可欠です。
この記事で解説したポイントを参考に、ご自身のライフスタイルに合ったストレージルームの活用法を見つけてください。

この記事の編集者

メタ住宅展示場 編集部 メタ住宅展示場 編集部

メタ住宅展示場はスマホやPCからモデルハウスの内覧ができるオンライン住宅展示場です。 注文住宅の建築を検討中の方は、時間や場所の制限なくハウスメーカー・工務店を比較可能。あなたにヒッタリの家づくりプランの作成をお手伝いします。 注文住宅を建てる際のノウハウなどもわかりやすく解説。 注文住宅でわからないこと、不安なことがあれば、ぜひメタ住宅展示場をご活用ください。

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