新築住宅のシロアリ対策|発生予防には設計段階での対策が超重要!!

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新築住宅のシロアリ対策|発生予防には設計段階での対策が超重要!!

シロアリは家を食べるおそろしい虫です。せっかく建てた家のあちこちを食べ尽くし、ボロボロにしてしまうのです。

また、シロアリは、新築の家にも巣をつくることがあるのですから油断できません。大事な家を守るために、どういったことができるのでしょうか。大切な我が家をシロアリから守るためにできることを紹介します。

この記事でわかること

  • 新築の設計段階からできるシロアリの具体的な予防方法
  • シロアリが発生しやすい家の特徴と被害の深刻さ
  • 入居後に不可欠な定期点検とメンテナンスの重要性

シロアリを防げ!新築住宅でできる対策

新築住宅であれば、基本的なシロアリ対策はされています。しかしそれだけで、いつまでもシロアリを防ぎ続けられるわけではありません。将来のシロアリの発生を防ぐために、家を建てるときにできる対策を紹介します。

ベタ基礎でシロアリの侵入を防ぐ

ベタ基礎とは、床下一面を鉄筋コンクリートで覆う構造のことです。ベタ基礎によって土と建物の接点がなくなるだけでなく、湿気もたまりにくくなるため、シロアリ対策に効果的です。
ただし、完全にシロアリの侵入を防ぐわけではありません。
基礎断熱と床断熱の違いについては「基礎断熱と床断熱の違いとは?メリット・デメリットと後悔しない選び方」で詳しく紹介しています。

床下を人がとおりやすい高さにする

床下を人がとおりやすい高さにすることで、何かあったときに床下の点検がしやすくなります。シロアリは早期発見がもっとも重要です。床下点検口もあわせて設けておくとよいでしょう。

また、床下に十分なスペースがあると、湿気がたまりにくくなります。シロアリが好む環境をつくらないようにすることが大切です。

家のまわりに物や木材を置かない

家のまわりに物や木材などを置かないように、設計段階から心がけましょう。物や木材はエサになるため、家のまわりに置くとシロアリを呼び寄せる原因になります。家の周囲を見てまわれるようにすることで、蟻道に気づけたり換気を保てたりするメリットもあります。

物置や植木鉢などは建物から離して設置し、家のまわりに物がないようにしてください。

シロアリの被害が発生しにくい木材を選ぶ

シロアリの被害が発生しにくい木材を選ぶのもおすすめです。ヒノキやチーク、ヒバなどの木材はほかの木よりも堅く、耐腐食性や防蟻性に優れています。

しかし、シロアリの被害が発生しないというわけではありません。また、費用がほかの木材よりも割高になる傾向があるため、予算も考慮して検討しましょう。

構造木材へ防蟻処理を施す

新築時ならではのマイホームのシロアリ対策として、建物の骨組みとなる構造木材に直接防蟻処理を施す方法があります。
代表的なものにホウ酸を吹き付ける処理があり、健康への影響が少なく効果が長期間続くのが特徴です。
加圧注入などの技術を用いて木材の内部まで薬剤を浸透させることで、シロアリの食害から家を守ることができます。

入居後のリフォームなどでは壁の内側や柱の奥までくまなく処理することが難しいため、新築の設計段階でしっかりと検討しておくことが大切です。
このような対策を他の方法と組み合わせることで、より強固に家を守りやすくなります。
木造軸組工法については「木造軸組工法とは?日本の住宅建築で選ばれている理由と特徴を解説」で詳しく紹介しています。

新築でも油断禁物!シロアリがやって来る!

シロアリの被害
シロアリの被害

築年数が古い住宅にシロアリが発生しやすいと思いがちですが、実は新築でもシロアリが発生することがあります。新築でシロアリが発生する原因について解説します。

土地自体にシロアリが生息していた

新築を建てる土地にシロアリが生息していた場合、新築でもシロアリが発生することがあります。シロアリは土のなかにも生息しているため注意が必要です。

防蟻処理をしていなかった

家を建てるときの防蟻対策は、建築基準法施行令第49条第2項によって、地面から1メートル以内の構造耐力上主要な部分に対して、必要に応じてシロアリその他の虫による害を防ぐための措置を講じることが定められています。しかし、施工業者の手抜きなどにより防蟻処理が施されなかった場合は、新築でもシロアリが発生することがあります。防蟻処理には一般的に5~10年の保証期間があるため、保証書を忘れずにもらっておきましょう。

使用する木材によってシロアリ被害のリスクが異なる

シロアリの発生は、エサとなる木材があるか、住み心地が良いかといった要因に加えて、建物の築年数も大きく影響します。特に、築年数が経過するにつれてシロアリ被害のリスクが高まる傾向があります。新築時は建築基準法に基づいた防蟻処理が施されているため、築5年程度は被害に遭う確率が低いとされていますが、薬剤の効果は一般的に約5年で切れるため、築5年以降は被害が出始める可能性があります。

国土交通省の調査や日本しろあり対策協会のデータによると、築10年を超えるとシロアリ被害のリスクが急増し、築20年以上の木造住宅では被害発生率が20%以上に達するケースも報告されています。 築25年以上の古い住宅では、基礎のひび割れや湿気による木材の腐食など、シロアリが侵入しやすい環境になっている可能性が高いです。

そのため、シロアリが好む木材を多く使っている場合、シロアリの発生する確率が高くなります。

次の木材はシロアリ被害が発生しやすいといわれています。

  • ホワイトウッド
  • ベイマツ
  • スプルース

シロアリは築年数にかかわらず発生する可能性がありますが、築年数が古い家ほど注意が必要であると考えておきましょう。

我が家を狙う、シロアリの恐怖!

大切な我が家を狙うシロアリについて、どういう生物で家にどのような被害をもたらすのか、詳しく解説します。

家を食べ尽くす虫――シロアリとは

シロアリ
シロアリ

シロアリは木材を主食としている害虫です。アリという名前ですが、シロアリはよく見かける黒いアリとは異なり、なんとゴキブリの仲間なのです。

形態や生活様式がアリに似ているが、系統的にはゴキブリに近縁で、古生代石炭紀のころ共通の祖先から分化した古い昆虫である。
日本大百科全書(小学館)

シロアリは、光や風、空気などに直接触れることを嫌う性質があります。そのため、次のような場所に住みつく傾向があります。

  • 人目につかない場所
  • 暗い場所
  • 湿気がたまる場所
  • 暖かい場所

具体的には、土のなかや住宅に使われている木材の内部などが主な生息地です。

家に被害を与える主なシロアリの種類

日本の戸建て住宅でよく見られるシロアリには、主にヤマトシロアリとイエシロアリがいます。
ヤマトシロアリは湿った木材を好み、床下などの低い場所を中心に被害をもたらす傾向があります。
一方でイエシロアリは自分で水を運ぶ能力を持っているため、床下だけでなく建物の高い場所にも巣を作ります。

そのため、イエシロアリを想定したシロアリ対策は2階以上の屋根裏なども含めて警戒しなければなりません。
家の周りで羽アリを見かけたら、すでに大きな巣ができているおそれがあるため、早急な確認や駆除業者の手配が必要です。

こんなに怖いシロアリの被害

シロアリは、住宅に使われている木材を食料にしています。ほかにも家具、畳、衣類、段ボールまで食べるほか、アリがとおる道(蟻道)をつくるために断熱材やコンクリートなどに穴を開けてしまいます。このようにシロアリは、おそろしい生物なのです。

シロアリの行動により、建物に次のような被害が発生します。

  • 床がきしんだりたるみができたりする
  • 柱や壁がやわらかくなる
  • 木くずや虫の糞が散らばる
  • 柱や壁に穴が開く
  • ドアの建てつけが悪くなる

これらの症状が見られる場合は、シロアリの被害がかなり進行しているおそれがあり、早急な駆除が必要です。シロアリの被害をそのまま放置すると、建物の耐震性や耐久性が著しく低下します。最悪の場合、家が倒壊するおそれがあるので、シロアリは絶対に放置してはいけません。

シロアリが発生しやすい家の特徴

シロアリが発生しやすい家には、次の特徴があります。

  • 湿度が高い
  • 床下が低く換気口が少ない
  • 周辺に森や林がある
  • 近隣の住宅でシロアリの被害が発生した
  • 定期的な点検をしていない

湿度が高い

シロアリは、湿度が高い場所を好みます。湿度が70~80%ほどになると活動が活発になるため、梅雨や台風など降水量が増える夏や秋は注意が必要です。

また、木材に水分を多く含んでいると、摂食量が増えるシロアリもいます。木材が水分を多く含むと腐食するうえに強度も劣化するため、そういった場所がないかチェックしておきましょう。

床下が低く換気口が少ない

床下が低かったり換気口が少なかったりすると、床下の空気が循環しないために湿気がたまりやすくなります。床下は建物の強度を支える重要な構造部分なので、十分に換気をすることが大切です。

換気を確保するために、換気口の前に物を置くなど換気を妨げることは避けましょう。また、床下だけではなく、室内も日ごろから換気することをおすすめします。

周辺に森や林がある

シロアリは本来、森や林などに生息しており、倒木などの樹木や落ち葉を食べて土にかえす役割を果たしています。そのため、家の周辺が自然あふれる環境の場合、シロアリが発生しやすくなります。

近隣の住宅でシロアリの被害が発生した場合は、注意が必要です。「イエシロアリ」という種類のシロアリは、活動範囲が半径100mほどといわれています。

近隣でシロアリの被害が発生した場合、新たなえさ場を求めて我が家へと移動してくる可能性があるのです。被害を受ける前に対策をしておきましょう。

定期的な点検をしていない

シロアリの点検は、建築から5年ごとに行いましょう。新築時に施した防蟻の薬剤は、5年経過すると効果が弱まります。5年を目安に点検と薬剤をまくことでシロアリを早期発見・予防でき、被害が拡大する前に駆除できます。
定期的な点検をしていないと、深刻な状態になるまでシロアリの被害を発見できず、多額の修繕費用がかかってしまうでしょう。
新築のホームインスペクションについては「新築のホームインスペクション!適切なタイミングや必要ない人、費用を紹介」で詳しく紹介しています。

シロアリが発生したときに駆除する方法

シロアリを駆除する方法には、次のものがあります。

駆除方法 処理工法 処理方法
薬剤処理工法(バリア工法) 木部処理 木材に穴を開けて内部に薬剤を注入し、木栓を打って薬剤を浸透させる。
吹きつけ処理 柱や土台など木材の表面に薬剤をまんべんなく吹きつける。
土壌処理 床下の地面や基礎に薬剤を吹きつける。
上回り処理 浴室や玄関などのタイルに穴を開けて内部に薬剤を注入し、セメントで穴を埋める。
ベイト工法 駆除剤を混入したエサをシロアリに食べさせて、シロアリの集団を死滅させる。

シロアリ駆除には薬剤が用いられますが、専門知識が必要となるため、専門業者に依頼することが一般的です。ホームセンターなどで手に入る市販の薬剤もありますが、これらは主に予防や応急処置として用いられることが多いとされています。

シロアリ予防や駆除にかかる費用相場

戸建住宅における床下シロアリ対策費用は、情報源によって異なるものの、30坪程度の広さで約9万円から38万円が目安とされています。費用は、バリア工法やベイト工法など、選ぶ工法や建物の状態によっても変動します。修繕費用を抑えるためにも、定期的な点検と予防に投資することが大切です。

シロアリ対策は住み続ける限り必要

シロアリ対策を施してある新築住宅を購入したからといって、それで安心してはいけません。シロアリ対策には期限があり、一定期間を経たら新たに施す必要があります。

すでに解説しているように、防蟻の薬剤は5年ほどで効果が弱まってしまいます。つまり、5年に一度は業者のチェックを受けて、新しい薬剤を使用する必要があるのです。

せっかく建てた家を台なしにしないためにも、定期的にシロアリ対策を行いましょう。

シロアリに強い家を建てるなら一括資料請求でハウスメーカーを比較しよう

新築時のシロアリ対策は、使用する木材や基礎のつくり、防蟻処理の方法、点検体制などによって異なります。
ハウスメーカーごとに採用している工法やシロアリ対策、保証内容には違いがあるため、家を建てる前に比較しておくことが大切です。

一括資料請求を利用すれば、複数のハウスメーカーのカタログや資料をまとめて取り寄せられます。
各社の住宅性能や構造、保証・アフターサービスなどを確認しながら、長く安心して暮らせるハウスメーカーを探してみましょう。

ハウスメーカーごとの構造や防蟻対策を比較できる

シロアリ対策への考え方は、ハウスメーカーによって異なります。
ベタ基礎の採用や木材への防蟻処理、使用する構造材など、家をシロアリから守るための工夫はさまざまです。

複数社の資料を比較することで、それぞれの構造や住宅性能の違いを把握しやすくなります。
資料だけでは防蟻対策の詳細がわからない場合は、気になるハウスメーカーに具体的な施工方法を確認してみましょう。

保証やアフターサービスの内容を確認できる

シロアリ対策は、新築時に行えば終わりではありません。
防蟻処理の効果には期限があるため、入居後も定期的な点検やメンテナンスが必要です。

ハウスメーカーを比較する際は、建物の性能だけでなく、防蟻保証の期間や定期点検、再施工などのアフターサービスについても確認しておきましょう。
長期的なサポートまで比較することで、入居後も安心して暮らせる会社を選びやすくなります。

気になるハウスメーカーを絞ってから詳しく相談できる

シロアリ対策について詳しく確認しようとすると、一社ずつ住宅展示場を訪問するのは時間も手間もかかります。
まずは一括資料請求で各社の構造や住宅性能、保証内容などを確認し、気になるハウスメーカーを絞り込むと効率的です。

そのうえで、防蟻処理の方法やメンテナンスの頻度、保証条件などを担当者に確認し、自分たちが安心できるハウスメーカーを選びましょう。

この記事の編集者

メタ住宅展示場 編集部 メタ住宅展示場 編集部

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