アイランドキッチンとは、キッチンが壁に接しておらず島のように独立しているキッチンのことです。オシャレな空間を演出でき、存在感もあるため、新築時に検討したい設備のひとつです。
しかし、さまざまな理由から「アイランドキッチンはやめとけ」とネガティブな意見が多いことも事実です。この記事では、アイランドキッチンが避けられる理由や前向きに検討してもよい人の特徴について解説します。
この記事でわかること
・ アイランドキッチンが「やめとけ」と言われる主な理由
・ 導入を前向きに検討できる人の特徴
・ 後悔しないために押さえておくべき対策
・ 設置やリフォームにかかる費用と他の選択肢
もくじ
アイランドキッチンはやめとけ!その理由とは
アイランドキッチンを検討する際は、設置するデメリットを知っておく必要があります。
「アイランドキッチンはやめとけ」といわれる主な理由を6つ紹介します。
広いスペースが必要
アイランドキッチンは四方に空間があり、キッチンスペースが広いことがメリットのひとつです。一方で家全体に対して、キッチンの占める割合が大きくなります。家全体の広さに余裕がなければ、家具がうまく配置できないおそれがあります。
十分なスペースがないことで、希望の家具が購入できなかったり途中で手狭に感じて家具を買い替えたりすることがあります。
こまめな掃除が必要
アイランドキッチンは開放的なため、リビング側から大変見えやすいです。そのため、少し片付いていないだけで散らかっている印象を受けてしまいます。
また、リビングと接しているため、リモコンや書類などのキッチン用具以外のものを置いてしまうことも多いです。
通常のキッチン以上に散らかりやすく、散らかっている印象を受けやすいため、こまめな掃除が必要です。
臭いが充満する
臭いが四方に広がり家中に充満しやすいです。また、油がリビング側に跳ねて、フローリングや家具が汚れるおそれもあります。そのため、高機能な換気扇を設置したりこまめに窓を開けたりするなどの対策が必要です。
収納が少なくなる
通常のキッチンは壁面やつり戸棚に収納ができます。しかし、アイランドキッチンは棚を設置しておく場所がなく、キッチン下にしか収納場所がありません。


収納が少ないため結局作業台に物を置いてしまい、料理がしにくいキッチンとなってしまいます。モデルルームやCMに出てくるようなアイランドキッチンはオシャレに見えますが、実生活であのような見栄えを維持するのは大変です。
ベビーゲートやペットゲートの設置が難しい
通常のキッチンは壁に囲まれており、ベビーゲートやペットゲートは一カ所設置するだけで済みます。しかし、壁に設置していないアイランドキッチンは設置自体が困難です。
アイランドキッチンの両脇にある歩行スペースは、リビングで動線を確保するうえで必要不可欠な部分です。このスペースにベビーゲートやペットゲートを設置した場合、動線が非常に悪くなります。

アイランドキッチンは高額
通常のシステムキッチンのリフォーム費用は70万円〜350万円程度と幅広く、50万円〜150万円程度が中心的な相場です。内装やレイアウトの変更がなければ、本体価格に加えて取り付け費として5万円〜10万円程度でリフォームできる場合もあります。一方、アイランドキッチンの設置費用は、本体価格と工事費を合わせて130万円〜240万円程度が一般的な相場とされていますが、ハイグレードや特注仕様では200万円〜400万円程度になることもあります。
家を購入する際は予算を設定しますが、アイランドキッチンを検討することで、設定した予算を大幅に超えてしまう可能性があります。予算オーバーを避けたい場合は、他の設備や家具などの予算を見直す必要があるでしょう。
アイランドキッチンのメリット
アイランドキッチンにはネガティブな意見がある一方で、多くの魅力的なメリットも存在します。
ここでは、導入することで得られる主な利点について解説します。
アイランドキッチンにしたいと考えている方は、デメリットと比較しながら検討してみてください。
家族とコミュニケーションが取りやすい
四方に壁がないオープンな作りのため、リビングやダイニングにいる家族とコミュニケーションを取りやすいのが大きなメリットです。
料理や後片付けをしながらでも、子どもの様子を見守ったり、テレビを見たり、家族との会話を楽しんだりすることができます。
来客時にもキッチンに孤立することなく、ゲストとおしゃべりをしながらおもてなしの準備を進められます。
キッチンがコミュニケーションの中心となるような魅力的な空間を作ることが可能です。
複数人で料理しやすい広い作業スペース
アイランドキッチンは一般的な壁付けキッチンよりも広めに作られていることが多く、ゆとりある作業スペースを確保できます。
また、左右どちらからでもキッチンに出入りできる回遊動線となっているため、複数人での作業がスムーズに行えます。
夫婦で一緒に料理をしたり、子どもがお手伝いをしたりする際にも、お互いの動線がぶつかりにくく快適に作業を進められます。
作業効率が向上し、家族全員で料理を楽しむ機会が自然と増えます。
アイランドキッチンで後悔しないための対策
アイランドキッチンのデメリットを理解した上で、事前に適切な対策を講じれば、後悔を防ぎ快適に使うことができます。
ここでは、アイランドキッチンを導入する際に押さえておきたい具体的な対策方法を解説します。
事前の工夫でキッチンの使い勝手は大きく向上します。
油はねガードや腰壁を設置する
コンロの前にガラス製の油はねガードを設置することで、リビング側への油や水のはねを大幅に軽減できます。
透明なガラスであれば、アイランドキッチン特有の開放感を損なうこともありません。
また、キッチンの手前側に少し高さを出した腰壁を設けるのも効果的な対策です。
手元が隠れるため、洗剤やスポンジなどが見えにくくなり、急な来客時でも生活感を隠してスッキリとした印象を保つことができます。
事前にコンセントの位置を計画する
アイランドキッチンは壁から離れているため、調理家電用のコンセントが不足して不便に感じることがよくあります。
ミキサーやハンドブレンダーなどを使いたいときに手元に電源がないと、延長コードを使うことになり見栄えも悪くなります。
設計段階でどこでどのような家電を使うかを具体的にシミュレーションする必要があります。
キッチン本体や手元の腰壁、あるいは床面のフロアコンセントなど、使いやすい位置に十分な数のコンセントを計画しておきましょう。
アイランドキッチンを検討してもいい人
ネガティブな意見も多いアイランドキッチンですが、オシャレで存在感のあるキッチンであるため、検討はしてみたいものです。ここでは、設置してもよい人、設置してもうまく使いこなせる人の特徴について解説します。
整理整頓ができる
収納スペースが少なく、リビングから丸見えになってしまうため、整理整頓ができる人であることが望ましいです。
整理整頓が苦手な人だと、アイランドキッチンが物置になってしまい、本来の目的である料理がしにくい環境になってしまいます。
来客が多く、手料理を振る舞う機会が多い
料理が好きで来客に手料理を振る舞う機会が多い人は、使い勝手がよいでしょう。
作業台はダイニングテーブル代わりに使用することも可能です。ダイニングテーブルをなくしてしまえば、多くの来客があっても十分なスペースを確保できます。

料理の工程を来客に見せるような演出もできるため、料理が好きな人は検討してみましょう。
小さな子どもやペットがいない人
ベビーゲートやペットゲートが設置しにくい点や作業台に子どもやペットの手が届くことを考えると、小さな子どもやペットがいない環境であることが望ましいです。
調理器具を収納する場所がないアイランドキッチン周辺は、通常のキッチンよりも危険が多いです。そのため、万が一のリスクを考慮して子どもやペットが手のかからなくなったタイミングでの設置をおすすめします。
アイランドキッチン以外の選択肢も検討する
アイランドキッチンへの憧れはあるものの、スペースや予算などの理由で導入が難しい場合は、他のスタイルのキッチンも検討してみてください。
ライフスタイルや間取りに合った最適なキッチンを選ぶことで、後悔しない家づくりを実現できます。
ペニンシュラキッチンのメリット
ペニンシュラキッチンは、左右のどちらか一方が壁に接している半島型のキッチンです。
アイランドキッチンのような対面式の開放感を持ちながら、片側が壁についているため、必要なスペースを抑えることができます。
また、コンロの横や前に壁を設けやすく、油はねや匂いの拡散を防ぎやすいのも魅力です。
さらに、換気扇のダクト配管も壁沿いに通せるため、アイランドキッチンと比べて設置費用を抑えやすく、導入のハードルが下がります。
途中で変えられる?
「アイランドキッチンを設置して失敗した」「通常のキッチンを使用しているがアイランドキッチンを設置したい。」
このように、途中からキッチンを入れ替えるケースがあります。ここでは、以下の2点についておおまかな費用と注意点を解説します。
- アイランドキッチンに変える場合
- 通常のキッチンに変える場合
アイランドキッチンに変える場合
元のキッチンを解体し、アイランドキッチンを設置する場合、リフォーム費用総額の相場は一般的に130万~240万円程度とされています。 ただし、キッチンのグレードや工事内容によって費用は大きく変動し、本体価格が80万〜350万円程度になることもあります。
主な費用項目と相場は以下のとおりです。
| 項目 | 費用相場 |
|---|---|
| 解体 | 30万円 |
| 新しく取り入れるアイランドキッチン | 100~500万円 |
| 工事費用 | 20万円 |
| 総額 | 150~550万円 |
アイランドキッチンの相場は、約130万〜350万円以上かかる場合があるため、しっかりとした資金計画と使用用途を決めておく必要があります。
工事期間は、約2週間から1ヶ月程度必要となる場合があり、その間はキッチンが使用できない可能性があります。そのため、工事をするタイミングも検討する必要があります。
通常のキッチンに変える場合
購入当初にアイランドキッチンを設置したものの、通常のキッチンに戻すというケースもあります。アイランドキッチン本体の解体費用は、通常のキッチンと大きく変わらないことが多いです。
通常のキッチンに交換する際の費用は、キッチンのグレードや工事の内容によって変動しますが、例えばシステムキッチンの交換のみであれば50万円から150万円程度が目安となります。また、壁付けから対面式への変更など、レイアウト変更を伴う場合は100万円から250万円程度かかることもあります。工期については、通常のキッチン交換であれば3日から4日、壁付けから対面式への変更であれば5日から7日程度が目安とされています。
| 項目 | 費用相場 |
|---|---|
| 解体 | 30万円 |
| 新しく取り入れるキッチン | 50~70万円 |
| 工事費用 | 20万円 |
| 総額 | 100~120万円 |
総額で約100万〜120万円となります。また、工期も通常のキッチンからアイランドキッチンへの変更と同様に、約2週間かかります。
設置の検討は慎重に!
アイランドキッチンはデザイン性が高く、新居に設置したいと考える人は多いですが後悔している人も多いです。設置費用は高額なため、後悔がないように使用目的や間取りなどをしっかりと検討する必要があります。
「憧れのアイランドキッチンを設置したものの、結局通常のキッチンに入れ替えた」
このようなことになれば非常にもったいないです。情報はなるべく多く集め、可能な限りアイランドキッチンが設置されているモデルルームの見学をしましょう。
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この記事の編集者
メタ住宅展示場 編集部
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