木の家を建てたいと思っても、多くのハウスメーカーが木造住宅を手がけているため、どこに依頼すれば理想の住まいを実現できるのか迷ってしまうのではないでしょうか。
木の家づくりでは、デザイン・住宅性能・予算など、自分たちが重視する条件に合う会社を選ぶことが大切です。この記事では、木の家を手がけるハウスメーカーの特徴と、比較する際のポイントを紹介します。
木造住宅のメリットや注意点も確認し、後悔しない家づくりを進めましょう。
もくじ
この記事でわかること
- 理想の木の家を建てるための比較ポイント
- 【大手/コスパ/デザイン性】特徴別におすすめのハウスメーカー15選
- 住んでから実感する木の家の魅力と知っておきたい注意点
木の家が得意なハウスメーカー選びで失敗しない5つのポイント
木の家と一口に言っても、ハウスメーカーによってデザインの方向性や住宅性能、価格は大きく異なります。数多くの選択肢から自分たちに合った一社を見つけるためには、比較する基準を明確にすることが重要です。
まずは、以下の5つのポイントを確認しましょう。
- 木の質感を活かすデザインや得意な工法
- 予算に収まる価格帯と見積もり総額
- 耐震性・断熱性などの住宅性能
- 使用する木材の種類や品質へのこだわり
- 入居後のアフターサポートや保証制度
ポイント1:木の質感を活かすデザインや得意な工法
ハウスメーカーごとに、得意とするデザインや工法は異なります。モダンでシャープな外観を得意とする会社もあれば、柱や梁、無垢材の床などを見せ、木の温もりを感じられる空間を提案する会社もあります。
また、木造軸組工法や枠組壁工法、各社独自の構法など、採用する工法によって実現しやすい間取りや開口部の大きさも変わります。好みの施工事例を探し、そのデザインや間取りを実現できるか確認しましょう。
木造軸組工法については「木造軸組工法の特徴」で詳しく紹介しています。
ポイント2:予算に収まる価格帯・坪単価の目安
木の家を建てる費用は、依頼する会社や建物の広さ、仕様、工法などによって変わります。まずは土地代や諸経費も含めて、家づくりにかけられる予算の上限を決めましょう。
坪単価は会社を比較する際の参考になりますが、計算に含まれる費用は会社によって異なります。坪単価の安さだけで判断せず、付帯工事費やオプション費用、諸経費を含めた総額を確認することが大切です。
候補となる会社には、できるだけ同じ広さや仕様の条件で見積もりを依頼すると、価格の違いを比較しやすくなります。
ポイント3:長く快適に住むための住宅性能(耐震性・断熱性)
木の家で長く快適に暮らすためには、デザインだけでなく住宅性能も重要です。地震に備える耐震性や、外気の影響を抑える断熱性などを確認しましょう。
比較する際は、耐震等級や断熱等性能等級に加え、標準仕様でどこまで対応できるかを確認すると、各社の違いを把握しやすくなります。制振装置や断熱材、窓の仕様なども確認しておきたい項目です。
木材の質感や調湿性と、建物全体の耐震性・断熱性は分けて考える必要があります。内装の印象だけでなく、住まい全体の性能を比較しましょう。
ポイント4:使用する木材の種類とこだわり
使用する木材の種類や産地、品質へのこだわりも、ハウスメーカー選びの判断材料です。国産材の活用を重視する会社や、国内外から木材を調達する会社など、各社の方針は異なります。
ヒノキ、スギ、パインなど、木材の種類によって香りや色合い、硬さも変わります。また、構造材に使う木材と、床や壁などの内装に使う木材が同じとは限りません。
どの場所に、どのような木材を使えるのかを確認し、可能であればサンプルやモデルハウスで質感を確かめましょう。
ポイント5:入居後も安心のアフターサポートや保証制度
家は建てて終わりではなく、点検やメンテナンスを続けながら長く住むものです。そのため、入居後のアフターサポートや保証制度も重要な確認項目となります。
比較する際は、保証期間の長さだけでなく、以下の内容も確認しましょう。
- 保証の対象となる部分と対象外となるケース
- 保証を延長するための条件や費用
- 定期点検の時期と点検内容
- 不具合が起きた際の連絡先と対応体制
将来必要となる維持費も見据えて、相談しやすい会社を選ぶことが大切です。
【特徴別】木の家でおすすめのハウスメーカー15選
木の家を手がける住宅会社には、独自の構法で大空間を実現する会社や、国産材の活用に力を入れる会社、無垢材の質感を楽しめる住まいを提案する会社などがあります。
ここでは、住宅ブランドや工務店ネットワークも含めた15社・ブランドを紹介します。設計・性能、予算と仕様のバランス、木材やデザインへのこだわりという3つの観点から、自分たちに合う依頼先を比較しましょう。
各社の主な特徴を以下の表にまとめました。気になる会社を見つけ、詳しい紹介を確認する際の参考にしてください。
| ハウスメーカー・ブランド | 主な特徴 | こんな方におすすめ |
|---|---|---|
| 住友林業 | BF構法による開放的な空間と、樹種の個性を活かした内装提案 | 大きな窓や広いリビング、木の質感にこだわりたい方 |
| 積水ハウス | 木造住宅「シャーウッド」で、耐震性と設計の自由度を追求 | 庭とのつながりや、室内外の一体感を重視したい方 |
| 三井ホーム | プレミアム・モノコック構法と屋根断熱による空間づくり | 住宅性能と、勾配天井などを活かした開放感を求める方 |
| スウェーデンハウス | 木製サッシ3層ガラス窓と、北欧の住まいを取り入れた設計 | 北欧らしい雰囲気と断熱性を重視したい方 |
| 一条工務店 | 高い断熱性能と全館床暖房を組み合わせた住まいづくり | 冬の暖かさや、室内の温熱環境を重視したい方 |
| ハウスメーカー・ブランド | 主な特徴 | こんな方におすすめ |
|---|---|---|
| タマホーム | 国産材の調達システムと、自由設計に対応した「大安心の家」 | 国産材の使用と、価格・間取りのバランスを重視する方 |
| アイダ設計 | 自社の木材加工を含む一貫した体制と、自由設計の注文住宅 | 建築費用を抑えながら間取りの希望も反映したい方 |
| アキュラホーム | 完全自由設計と適正価格を掲げる木造注文住宅 | 敷地や暮らし方に合わせて、予算内で設計を工夫したい方 |
| 桧家住宅 | 全館空調「Z空調」と、コーディネートから選べる内装 | 全館空調と統一感のあるインテリアを取り入れたい方 |
| ユニバーサルホーム | 「すご基礎×心地ゆか」による無垢フローリングと床暖房の両立 | 無垢材の足触りと、冬の足元の暖かさを求める方 |
| ハウスメーカー・ブランド | 主な特徴 | こんな方におすすめ |
|---|---|---|
| 日本ハウスホールディングス | 国産檜を構造材や床・天井などの内装に活用 | 国産材や檜の質感にこだわった家を建てたい方 |
| サイエンスホーム | ひのきを活用した真壁づくりと外張り断熱 | 柱や梁を見せ、木に囲まれた空間で暮らしたい方 |
| BESS | ログハウスなど、自然の木を多く使った個性的な住宅 | アウトドアやDIYなど、趣味を住まいに取り入れたい方 |
| 無印良品の家 | 「木の家」でSE構法を採用し、間仕切りの少ない一室空間を提案 | シンプルな空間を、暮らしの変化に合わせて使い分けたい方 |
| R+house | 建築家と地域の工務店が連携し、設計・性能・コストを調整 | 木の使い方や間取りを建築家に相談したい方 |
なお、採用できる素材や設備、標準仕様の範囲は商品や地域によって異なります。比較する際は、希望する仕様を含めた見積もり総額も確認しましょう。
【設計・性能】独自の技術や快適性に注目したい5社
開放的な間取りや室内の快適性を重視する場合は、各社の構法や断熱仕様、空調設備に注目しましょう。同じ木造住宅でも、空間を支える仕組みや温熱環境への取り組みには違いがあります。
住友林業:ビッグフレーム構法と木を活かした内装が特徴
住友林業は、独自の「ビッグフレーム構法(BF構法)」と、樹種の個性を活かした内装提案が特徴のハウスメーカーです。
BF構法は、幅の広い柱と梁を強固に接合する木質梁勝ちラーメン構造を採用しています。柱や壁の配置に関する自由度を高め、大きな窓や開放的なリビングなどを計画しやすい点が魅力です。
また、「MyForest」ではオークやウォルナットなどを用いた内装コーディネートを提案しています。床だけでなく建具なども含めて木の色味をそろえられるため、木の質感と空間の広がりを両立させたい方に向いています。
積水ハウス:シャーウッドで木造の大空間と内外のつながりを提案
積水ハウスは、木造住宅ブランド「シャーウッド」を展開しています。モノコック構造とラーメン構造の長所を組み合わせた独自の構造により、耐震性と設計の自由度を追求しています。
柱の少ない広い空間や吹き抜けに対応し、大きな窓を通して室内と庭をつなぐ設計も特徴です。床や天井のラインをそろえ、軒下の空間を介して屋外との一体感を生み出す提案を行っています。
木造住宅の温もりを取り入れながら、庭とのつながりや開放感のある間取りを重視したい方が比較したいハウスメーカーです。
三井ホーム:プレミアム・モノコック構法で耐震性と断熱性を追求
三井ホームは、枠組壁工法を発展させた「プレミアム・モノコック構法」を採用しています。床・壁・屋根などの面で建物を支え、独自の部材を組み合わせて耐震性や断熱性を高めている点が特徴です。
屋根には「ダブルシールドパネル」を用い、屋根面で断熱することで、勾配天井などを活かした開放的な空間づくりにつなげています。また、独自の床構造は空調ダクトを通すことにも配慮されています。
木造住宅の基本性能に加えて、天井の高さや屋根の形状を活かした設計、全館空調を含む住まいづくりを検討したい方に向いています。
スウェーデンハウス:木製サッシ3層ガラス窓と北欧の住まいが特徴
スウェーデンハウスは、北欧の住宅づくりを取り入れ、断熱性・気密性と木の温もりを重視するハウスメーカーです。代表的な特徴が、木製の枠と3枚のガラスを組み合わせた「木製サッシ3層ガラス窓」です。
窓の断熱性に配慮しながら、室内からも木の質感を楽しめます。回転式の窓は約180度回転でき、外側のガラス面を室内から掃除しやすい構造になっています。
床や家具だけでなく、窓まわりにも木を取り入れたい方や、北欧らしい雰囲気と室内の快適性を重視したい方に向いています。
一条工務店:高い断熱性能と全館床暖房を重視する家づくり
一条工務店は、断熱性や気密性、省エネ性能を重視した木造住宅を展開しています。高い断熱性能と、家全体を暖める全館床暖房を組み合わせた住まいづくりが特徴です。
「グラン・スマート」「アイ・スマート」では断熱等級7を標準とし、床冷暖房と除湿を組み合わせた「全館さらぽか空調」を採用できる商品も用意しています。
木材を見せるデザインだけでなく、冬の暖かさや夏の過ごしやすさを優先したい方に向いています。空調設備の対応商品や地域、追加費用は、希望するプランに合わせて確認しましょう。
【予算と仕様】コストや標準装備のバランスで比較したい5社
予算を重視する場合は、建物の価格だけでなく、希望する間取りや設備がどこまで含まれるかを確認しましょう。ここでは、コスト管理の工夫や、特徴のある標準仕様・設備を持つ住宅会社を紹介します。
タマホーム:国産材の調達と自由設計を組み合わせた家づくり
タマホームは、構造躯体に国産材を使用し、品質と価格のバランスを重視した木造住宅を提供しています。独自の木材流通システム「タマストラクチャー」を構築し、木材の品質とコストを管理している点が特徴です。
主力商品「大安心の家」は自由設計に対応しており、敷地や予算、家族構成に合わせて間取りを検討できます。また、標準仕様で長期優良住宅の認定基準に対応しています。
国産材を使った木造住宅を検討しながら、間取りの希望も反映させたい方に向いています。内装で無垢材を使いたい場合は、構造材とは別に、選べる床材や追加費用を確認しましょう。
アイダ設計:自社の木材加工と自由設計で価格との両立を目指す
アイダ設計は、設計から木材加工、施工までの一貫した体制を活かし、注文住宅を提供するハウスメーカーです。自社のプレカット工場を持ち、住宅に使用する木材の加工も手がけています。
注文住宅では「ブラーボ」シリーズを展開し、「ブラーボ・スタンダード2」では、価格を抑えながら自由設計の家づくりを提案しています。性能や設備の異なる商品から、予算に合わせて比較できる点も特徴です。
建築費用と間取りの自由度を両立させたい方に向いています。木の質感を楽しむ内装を希望する場合は、床材や建具の仕様まで含めて見積もりを依頼するとよいでしょう。
アキュラホーム:完全自由設計と適正価格を追求する木造住宅
アキュラホームは、「完全自由設計」と「適正価格」を掲げる木造注文住宅のハウスメーカーです。決まったプランを選ぶだけでなく、家族の要望や敷地条件に合わせて住まいを計画できます。
建築コストを抑える工夫に加え、入居後のメンテナンス費用など、長期的にかかる費用も意識した家づくりを提案しています。間取りへのこだわりと予算を、設計段階から調整したい方が比較しやすい会社です。
なお、完全自由設計でも構造や法規上の制約はあります。吹き抜けや大きな窓、木を見せる内装など、実現したい内容を具体的に伝えて相談しましょう。
桧家住宅:Z空調とインテリアの選びやすさが特徴
桧家住宅は、全館空調「Z空調」を取り入れた木造住宅が特徴です。「スマート・ワン」ではZ空調を標準搭載し、居室だけでなく廊下や玄関なども含めた温度環境を整える家づくりを提案しています。
また、プロがコーディネートしたインテリアから好みを選べる「セレクテリア」を用意しています。床や建具などを一つずつ決める負担を抑えながら、統一感のある空間をつくりやすい点も魅力です。
木目を取り入れた内装と全館空調をまとめて検討したい方に向いています。希望するスタイルや設備を含めた総額で、他社と比較するとよいでしょう。
ユニバーサルホーム:無垢フローリングと床暖房を両立
ユニバーサルホームは、独自の基礎と床の仕組みである「すご基礎×心地ゆか」が特徴です。地中熱を活用する基礎と床暖房を組み合わせ、床から室内の快適性を考えた住宅を提案しています。
木の家を検討する方にとって注目したいのが、無垢フローリングと床暖房を組み合わせられることです。木の足触りや経年変化を楽しみながら、冬の足元の暖かさも重視できます。
無垢材の床と床暖房のどちらも取り入れたい方に向いています。採用できる樹種や施工範囲、商品ごとの仕様を確認し、希望する内装を含めた費用で比較しましょう。
【木材・デザイン】素材の質感や空間づくりに注目したい5社・ブランド
木の香りや木目を身近に感じたい場合は、構造だけでなく、室内のどこに木材を使うかが重要です。柱や梁を見せる住まい、ログハウス、間仕切りの少ない空間など、各社の提案を比較しましょう。
日本ハウスホールディングス:国産檜を構造や内装に活用
日本ハウスホールディングスは、国産檜を活かした注文住宅を手がけるハウスメーカーです。構造材には国産檜の無垢柱などを使用し、木材の品質や生産・加工の履歴にもこだわっています。
内装にも檜の無垢床や天井材、飾り壁などの選択肢があり、見えない構造部分だけでなく、日常的に触れる場所にも檜を取り入れられます。
国産材の使用や、檜の色合い・質感を重視する方に向いています。地域や商品によって構造材・内装材の仕様が異なり、一部はオプションとなるため、希望する部分に何を使えるか確認しましょう。
サイエンスホーム:ひのきと真壁づくりで木を身近に感じる住まい
サイエンスホームは、ひのきを活用し、柱や梁を室内に見せる「真壁づくり」を取り入れた住宅ブランドです。壁の中に構造材を隠す仕上げとは異なり、室内で木目や木の存在感を楽しめます。
また、真壁づくりと外張り断熱を組み合わせ、木を見せるデザインと断熱性の両立を図っています。床だけでなく柱や梁にも木の質感を求める方にとって、特徴を比較しやすい住まいです。
木に囲まれた空間や、和の雰囲気を取り入れたい方に向いています。相談先の店舗で、使用する木材の範囲や内装の仕上げ、具体的な断熱仕様を確認しましょう。
BESS:ログハウスや木の家で暮らしを楽しむ住宅ブランド
BESSは、自然の木を多く使った住宅を展開するブランドです。ログハウスに加え、「WONDER DEVICE」などの商品を用意し、趣味や日々の暮らしを楽しむための空間づくりを提案しています。
木材の質感を活かした内装や、広がりのある空間などが特徴です。木の変化やお手入れも住まいとの付き合い方の一部として楽しむ考え方を大切にしています。
アウトドアやDIYなどの趣味を住まいに取り入れたい方に向いています。商品によって構造やデザインが異なるため、ログハウスを希望する場合は、対象商品の構法まで確認しましょう。
無印良品の家:一室空間を暮らしに合わせて使い分ける木の家
無印良品の家が展開する「木の家」は、大きな吹き抜けと、間仕切りの少ない「一室空間」が特徴です。建物の骨組みに強度を持たせるSE構法を採用し、広がりのある室内を実現しています。
家具や間仕切りなどで空間を使い分け、子どもの成長や家族構成の変化に合わせて暮らしを調整する考え方を取り入れています。室内を細かく区切らず、家族の気配が伝わる空間をつくりたい方に向いています。
木造の開放感とシンプルなデザインを重視する方は、候補に入れるとよいでしょう。個室の必要性や音の伝わり方も、モデルハウスで確認しておくと安心です。
R+house:建築家と地域の工務店が連携する注文住宅
R+houseは、建築家の設計と、地域の工務店による家づくりを組み合わせた住宅ネットワークです。家族の暮らし方や敷地条件を踏まえ、デザイン・住宅性能・コストのバランスを考えた住まいを提案しています。
素材を選べる仕組みに加え、合理的な設計や部材の仕入れ、施工工程などを工夫して、費用の無駄を抑えることにも取り組んでいます。
木の使い方や窓の配置、庭とのつながりなどを、建築家に相談しながら具体化したい方に向いています。実際の施工やサポートを担う工務店の実績も併せて確認しましょう。
木の家が持つ魅力とは?素材や設計から考える4つのメリット
木の家の魅力には、素材の香りや質感、経年変化を楽しめることなどがあります。ただし、構造が木造でも、内装に木材がほとんど見えない住宅もあります。
木造という構造の特徴と、内装に木材を使うことで得られる魅力を分けて考えると、自分たちが求める木の家を具体化しやすくなります。
メリット1:木の香りや質感を楽しめる
木材を内装に取り入れると、樹種ごとの香りや木目、触れたときの質感を楽しめます。無垢材の床や木張りの天井などは、素材を身近に感じられる取り入れ方です。
香りの強さや感じ方は、樹種、使用量、塗装の種類などによって異なります。モデルハウスやサンプルで、自分たちが心地よいと感じる素材を確かめましょう。
見た目だけでなく、素足で歩いたときの感触なども確認すると、入居後の暮らしをイメージしやすくなります。
メリット2:内装に使う木材の調湿作用を活かせる
木材には、周囲の湿度に応じて水分を吸収・放出する調湿作用があります。内装に木材を使うことで、室内の湿度変化を和らげる働きが期待できます。
ただし、効果は木材の使用量や表面の仕上げなどによって変わります。木材だけで室内の湿度を常に快適に保てるわけではなく、換気や冷暖房、除湿・加湿も必要です。
素材の特性を活かしながら、住宅性能や設備も含めて快適な室内環境を考えましょう。
メリット3:暮らし方に合わせた間取りを検討できる
柱や梁を中心に構造を組み立てる木造軸組工法では、敷地条件や家族の要望に合わせた間取りを検討できます。各社独自の構法によって、大きな開口部や広い空間に対応する商品もあります。
ただし、耐震性を確保するために必要な壁や柱があるため、すべての間取りを自由に実現できるわけではありません。
将来のリフォームも考えている場合は、変更できる壁と構造上動かせない部分を設計段階で確認しておくと安心です。
メリット4:時間とともに変わる色合いや風合いを楽しめる
木材は、年月とともに色合いや艶が変化します。樹種や塗装、日当たりによって変化の仕方は異なりますが、こうした経年変化を楽しめることは、木材を取り入れる魅力の一つです。
新築時の状態を保つことだけにこだわらず、暮らしとともに変わる風合いを楽しめる方には、木の家が合っているでしょう。
一方で、傷や染みを気にする場合は、素材の硬さや塗装の種類、補修方法も確認しておくことが大切です。
木の家を建てる際に知っておきたい注意点とデメリット
木の家を検討する際は、素材の魅力だけでなく、施工品質や維持管理にも目を向ける必要があります。特に無垢材を多く取り入れる場合は、乾燥や湿度による変化、お手入れの方法を理解しておきましょう。
入居後に必要となる作業や費用を把握しておくと、自分たちの暮らしに合う仕様を選びやすくなります。
施工品質や現場の管理体制を確認する必要がある
住宅の品質を確保するには、設計だけでなく、現場での施工や検査も重要です。特に無垢材や伝統的な加工を取り入れる場合は、木材の特性を理解した施工が求められます。
依頼先を選ぶ際は、以下の点を確認しましょう。
- 希望する工法や素材を使った施工実績
- 工事中の検査内容と実施体制
- 現場の管理状況や施工中の説明方法
- 引き渡し後に不具合が見つかった際の対応
完成後の写真だけでなく、可能であれば建築中の現場や完成見学会で、施工の様子や仕上がりを確認するとよいでしょう。
シロアリ対策や定期的なメンテナンスが必要になる
木の家では、シロアリや湿気による木材の劣化に備えることが大切です。新築時にどのような対策を行うかに加え、入居後の点検や再処理の必要性も確認しましょう。
対策の方法によって、点検やメンテナンスの内容・時期は異なります。保証期間と併せて、維持管理の計画や費用を把握しておくことが重要です。
また、外壁の木部やウッドデッキなどは、雨や日差しの影響を受けます。使用する木材や塗料、設置環境に応じて、清掃や再塗装などを行いましょう。
ハウスメーカーと工務店、木の家を建てるならどっち?それぞれの特徴を比較
木の家の依頼先には、広い地域で事業を展開するハウスメーカーや、地域に根差した工務店などがあります。どちらが適しているかは、希望する設計や仕様、予算、サポート内容によって異なります。
会社の規模だけで判断せず、実際の提案や見積もりを比較しましょう。
商品や保証制度を比較しながら選びたいならハウスメーカー
ハウスメーカーには、構法や設備、内装などを商品として体系化している会社が多く、仕様を確認しながら家づくりを進めやすい特徴があります。
モデルハウスで建物を体感できることや、点検・保証制度を確認しやすいことも、比較する際のポイントです。
ただし、選べる仕様や設計の範囲、保証の条件は会社・商品によって異なります。希望する内容が標準仕様に含まれるか、変更にいくらかかるかを確認しましょう。
ハウスメーカーについては「ハウスメーカーのおすすめ比較」でも紹介しています。
素材や細部の設計を相談したいなら工務店
工務店の中には、施主ごとの要望に合わせて、素材や細部の納まりまで柔軟に相談できる会社があります。地域の気候風土や土地事情を踏まえた提案を受けられる場合もあります。
特定の木材や工法を取り入れたい方は、希望に近い施工実績があるか確認するとよいでしょう。
一方で、工務店ごとに得意分野や対応体制は異なります。設計の自由度だけでなく、見積もりの明確さや工事中の検査、入居後のサポートまで比較することが大切です。
木の家のイメージが膨らむ!おしゃれなデザインのアイデア3選
ここでは、木の魅力を活かした住まいのアイデアを3つ紹介します。好みのデザインや実現したい暮らし方を整理し、ハウスメーカーや工務店に相談する際の参考にしてください。
吹き抜けリビングで家族がつながる開放的な木の家
リビングに吹き抜けを設けると、縦方向に空間が広がり、開放感を演出できます。天井近くの梁を見せれば、木材がデザインのアクセントにもなります。
1階と2階の空間をつなぐことで、別の階にいても家族の気配を感じやすい住まいになるでしょう。
ただし、音の伝わり方や冷暖房の計画にも配慮が必要です。見た目の開放感と、暮らしやすさを併せて検討しましょう。
無垢材の床と漆喰の壁を組み合わせたナチュラルな平屋
無垢材の床と白い漆喰の壁を組み合わせると、木の質感が引き立つ落ち着いた空間をつくれます。床材の樹種や色合いによって、明るく軽やかな印象にも、重厚感のある印象にも仕上げられます。
平屋ならワンフロアで生活が完結するため、上下階の移動をなくせる点も魅力です。
日々の家事や将来の暮らしを見据え、部屋の配置や収納まで含めて計画するとよいでしょう。
薪ストーブとウッドデッキで趣味を楽しむログハウス
木材を組み上げたログハウスは、室内外で木の存在感を楽しめる住まいです。薪ストーブを取り入れると、暖房として使うだけでなく、炎を眺めながら過ごす時間も楽しめます。
ウッドデッキや趣味の道具を収納するスペースなどを設ければ、屋外での活動と日常生活をつなぎやすくなります。
採用する設備に応じて、薪の保管場所や煙突の清掃、木部のお手入れなど、必要な維持管理も計画しましょう。
木の家を建てるハウスメーカー選びに関するよくある質問
木の家づくりを検討する際に気になる、価格や依頼先の選び方について解説します。候補の会社に相談する前に、比較のポイントを確認しておきましょう。
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「木の家は高い」というイメージですが、坪単価の相場はどれくらいですか?
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木の家の坪単価は、会社や商品、建物の広さ、使用する木材、設備のグレードなどによって大きく異なります。木造であることだけを理由に、高い・安いとは判断できません。
また、坪単価に含まれる費用は会社によって違います。同じ条件で複数社に見積もりを依頼し、付帯工事費や諸経費を含めた総額で比較しましょう。
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大手ハウスメーカーと地元の工務店では、木の家づくりでどちらがおすすめですか?
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商品や仕様、保証制度を確認しながら選びたい方はハウスメーカー、素材や細部の設計について柔軟に相談したい方は工務店を候補にするとよいでしょう。
ただし、対応できる内容は各社で異なります。分類だけで決めず、希望する木材や間取り、予算、サポート内容を比較して判断することが大切です。
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Q3. 無垢材や自然素材にこだわる住宅会社は、どのように探せばよいですか?
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まずは施工事例を見て、無垢材の床や木張りの天井、塗り壁など、希望する素材を取り入れた実績があるか確認しましょう。地域の木材を扱う工務店も候補になります。
相談時には、選べる樹種や塗装、標準仕様に含まれる範囲を確認すると、予算とのバランスを判断しやすくなります。
木の質感を活かした住まいのイメージを探す際は、「木の温もりを感じるモデルハウス一覧」も参考にしてください。
木の家を建てるなら複数のハウスメーカーを比較しよう
木の家を建てるハウスメーカーを選ぶ際は、デザインや工法だけでなく、価格帯、住宅性能、使用する木材、標準仕様、保証・アフターサービスなどを比較することが大切です。
同じ木造住宅でも、木材の使い方や得意とする間取り、住宅性能などはハウスメーカーによって異なります。
一括資料請求を利用すれば、複数のハウスメーカーのカタログや資料をまとめて取り寄せられます。
施工事例や商品ラインアップ、価格帯、住宅性能、標準仕様などを見比べることで、自分たちが理想とする木の家を実現できそうな会社を絞り込みやすくなります。
資料で候補を絞ったら、気になるハウスメーカーのモデルハウスを見学したり、希望する木材や間取り、予算について具体的に相談したりしましょう。
この記事の編集者
メタ住宅展示場 編集部
メタ住宅展示場はスマホやPCからモデルハウスの内覧ができるオンライン住宅展示場です。 注文住宅の建築を検討中の方は、時間や場所の制限なくハウスメーカー・工務店を比較して資料請求。あなたにヒッタリの家づくりをお手伝いします。 注文住宅を建てる際のノウハウなどもわかりやすく解説。注文住宅でわからないこと、不安なことがあれば、ぜひメタ住宅展示場をご活用ください。
運営会社:リビン・テクノロジーズ株式会社(東京証券取引所グロース市場)




