「アイ工務店」と「一条工務店」選ぶならどっち?比較のポイントを解説

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「アイ工務店」と「一条工務店」選ぶならどっち?比較のポイントを解説

アイ工務店と一条工務店は似た価格帯・性能イメージを持ちながらも、家づくりの考え方や重視しているポイントにははっきりとした違いがあります。

その違いを整理せずに比較してしまうと、「思っていた家と違った」「選び方を間違えた」と後悔につながる可能性もあります。

この記事では、アイ工務店と一条工務店の基本コンセプトの違いを整理したうえで、どんな人にどちらが向いているのかを具体的に解説します。

性能・価格・自由度といった表面的な比較だけでなく、暮らし方や家づくりの進め方という視点から、納得できる選択ができるようにしていきましょう。

注文住宅におけるアイ工務店と一条工務店の基本コンセプト

アイ工務店と一条工務店は、いずれも高性能住宅を強みとし、大手ハウスメーカーとミドルコスト住宅の中間に位置する2社です。

アイ工務店は、比較的手の届きやすい価格帯で自由設計と性能の両立を目指す立ち位置にあり、一方の一条工務店は、価格帯はやや高めながらも標準仕様を徹底的に作り込み、完成度の高い住み心地を安定して提供する会社です。

ここでは、2社の位置関係を踏まえ、それぞれの基本コンセプトや住宅づくりの考え方を紹介します。

アイ工務店:性能を底上げしつつ、自由設計の幅を広げる

アイ工務店の住宅づくりの特徴は、高い住宅性能を確保しながら、設計の自由度をできる限り広く取っている点にあります。

断熱性や気密性といった基本性能は一定水準以上を標準としつつ、間取りや寸法の制約を極力減らすことで、施主の要望を反映しやすい住まいを実現しています。

尺・メーターモジュール対応と1cm単位の自由設計

アイ工務店では、マイホームの設計基準寸法を22.75cm単位で設計する「尺モジュール」と、25cm単位で設計する「メーターモジュール」の2通りから選べます。さらに、リビングやダイニング、居室、収納などの内部空間は1cm単位で調整できる自由設計となっています。

一見、家の間取りやデザインは自由に設計できると思いがちですが、実際には施工効率やコスト、構造の都合から、あらかじめ決められた寸法の倍数で設計するケースが一般的です。

この基準となる寸法が「モジュール」と呼ばれるもので、壁の位置や柱の間隔、部屋の広さ、収納の奥行きなど、多くの要素がこのモジュールに沿って決められます。そのため、数cmだけ広げたい、収納を少しだけ深くしたいといった要望でも、モジュールの制約によって実現できないことがあります。

実際に多くのハウスメーカーでは、モジュールや規格寸法に縛られるため、壁位置や収納サイズの微調整が難しいケースも少なくありません。

しかし、アイ工務店では尺モジュールとメーターモジュールの両方に対応している上、内部空間は1cm単位で調整できることから、暮らし方に合わせた空間づくりができるのです。一方で、選択肢が多い分、打ち合わせの回数が増えやすく、施主側の判断力が求められる点には注意が必要です。

住まいに対する希望や優先順位が明確な人ほど、アイ工務店の自由設計の強みを活かしやすいといえるでしょう。

一条工務店:標準仕様の完成度を高め、住み心地を安定化

一条工務店の基本コンセプトは、誰が建てても高い住み心地を実現できる住宅を提供することにあります。設計の自由度はもちろん、標準仕様の完成度を徹底的に高める方針を取っています。

代表的なのが、全館床暖房を標準仕様として採用している点です。家全体を均一に暖めることで、部屋ごとの温度差を抑え、冬場でも快適な室内環境を実現しています。追加費用なしで全館床暖房を導入できる点は、一条工務店ならではの強みといえるでしょう。

また、窓には自社製の高性能な樹脂サッシを使用しています。断熱性や気密性に優れたサッシを標準で採用することで、冷暖房効率を高め、年間を通して安定した住環境を確保しています。こうした部材を自社開発している点も、一条工務店の特徴です。

さらに、キッチンや収納、バスルームといった住宅設備についても、高性能なオリジナル設備を標準仕様として提供しているので、オプションを追加しなくても、一定以上の使い勝手と品質が確保されているのです。

このように、一条工務店は仕様を標準化することで、住み心地のばらつきを抑え、完成度の高い住宅を安定して提供しています。細かなカスタマイズよりも、最初から完成度の高い家に住みたい人に向いたハウスメーカーといえるでしょう。

アイ工務店と一条工務店の選び方

アイ工務店と一条工務店では、重視している考え方や家づくりの進め方には明確な違いがあります。そのため、単純な性能比較だけでは、自分に合うハウスメーカーを判断しにくいのが実情です。

ここでは、暮らし方や優先順位の違いに着目し、どのような人にどちらが向いているのかという選び方の視点について紹介します。

全館床暖房を標準で取り入れたいなら一条工務店

冬の寒さが苦手で、家のどの部屋にいても快適な温度環境を保ちたいと考える人には、全館床暖房を標準仕様となっている一条工務店がおすすめです。

一条工務店では、この全館床暖房を標準仕様として提供しているため、追加費用なしで家全体の温度を均一化できます。

暖房効率が高く、光熱費の面でも安定的に管理しやすいことが特徴です。

また、床暖房と連動した高気密・高断熱の住宅性能により、寒い冬でも室内の快適性を高いレベルで維持できます。

さらに、全館床暖房は部屋ごとのエアコン管理が不要になるため、インテリアの自由度も高く、家具配置や部屋の使い方を制限されにくいメリットがあります。家族全員が快適に過ごせる家を目指すなら、この標準仕様の完成度は大きな安心材料となるでしょう。

設備をまとめて任せたいなら一条工務店

キッチン、バスルーム、洗面台、収納など住宅設備を個別に選ぶのが負担に感じる場合、一条工務店は非常に便利です。同社では高性能なオリジナル設備を標準仕様として一括で提供しているため、施主が一つひとつ細かく仕様を決める必要がありません。

これにより、設備選びにかかる時間や労力を大幅に減らすことができます。標準仕様でありながらデザイン性や使い勝手も高水準に保たれており、品質を妥協せずに住宅全体の完成度を上げられる点が魅力です。また、標準化された設備を採用することで、追加費用の心配も少なく、予算管理がしやすいのも特徴です。

さらに、住宅全体の性能やデザインとのバランスもあらかじめ考慮されているため、設備を選ぶ際に「性能や見た目のバランスで迷う」といった悩みもほとんど発生しません。

家づくりをシンプルに進めたい人や、初めて注文住宅を建てる人にとって、標準仕様の設備は大きな安心材料になります。

間取りや動線を細かく調整したいならアイ工務店

アイ工務店の自由設計の魅力は、単に間取りを選べることにとどまりません。

住宅の幅や空間を1cm単位で微調整できる精密な施工技術により、もともと持っている家具や収納にぴったり合う空間をつくることが可能です。これにより、生活の動線や家事の流れを自然に最適化でき、日々の暮らしがぐっと快適になります。

さらに、空間の快適性や有効活用を追及するラテラルフリーの考え方を活かした設計では、家の横方向の広がりや使いやすさにも配慮しています。

引用:ヨコを活かした動線設計 ラテラルフリー|アイ工務店公式Webサイト

廊下や通路、リビングからキッチンへの動線など、家族が日常的に行き来するルートを無駄なく設計できます。

その結果、家事や掃除、子どもの送り迎えなど日々のルーティンワークがスムーズになり、家族全員が心地よく過ごせる家が実現するでしょう。

また、敷地や間取りの条件が複雑な場合でも、自由度の高い設計により無駄なスペースを最小限に抑え、使いやすい空間を確保することができます。このように、ラテラルフリーの設計で、快適さと暮らしやすさを両立しているのです。

家具や生活スタイルに合わせて最適化された空間は、家族もゲストも自然にくつろげる理想の住まいとなるでしょう。

スマホで家中をコントロール、快適なIoT住宅ならアイ工務店

アイ工務店のIoT住宅では、全棟にAI電力センサーやAIスピーカーを標準装備しています。
オリジナルアプリ「アイ住マイル」を使うことで、スマホひとつで家中の設備をまとめて管理することが可能です。

照明やエアコン、家電を外出先から操作したり、帰宅前に室内を快適な温度に整えたりすることもできます。
外出先で照明を消し忘れた場合や、旅行中に自宅の照明を定期的に点けて防犯対策を行うといった使い方も可能です。

家電操作をまとめて管理できるスマートリモコン連携

Wi-Fi環境があれば、テレビなど赤外線リモコン対応の家電もスマートリモコンと連動させ、スマホで操作できます。
寝室やリビング、子ども部屋などにスマートリモコンを複数設置しても、アプリひとつで家中の家電をまとめて管理できるため、操作の手間を最小限に抑えられます。

シーン設定による自動化で暮らしを最適化

シーン設定機能を使えば、日常の状況に応じた家電の一括操作が可能です。
「おはよう」シーンで必要な家電をまとめてONにしたり、「もうすぐ自宅」シーンでエアコンやお風呂のお湯張りを自動でスタートさせたりと、家族のライフスタイルに合わせた制御が行えます。

電気使用量の見える化で、省エネ意識も高まる

電気使用量をリアルタイムで確認でき、今日の消費量や家電ごとの使用状況をグラフで把握できます。
無駄な電力をすぐに調整できるため、快適さと省エネを両立しながら、安心して暮らせる住まいを実現できます。

長期保証なら最長70年のアイ工務店

将来も快適な住まいを守りたいなら長期保証システムのアイ工務店がおすすめです。

アイ工務店では、構造躯体・防水・防蟻に対して、最長70年の長期保証システムを提供しています。

引用:充実の保障制度|【アイ工務店の家づくり】

この保証は、定期点検をすべて受けること、そして30年目以降にアイ工務店が必要と判断した有償メンテナンス工事を行うことが前提となっています。

定期的な点検と適切なメンテナンスを組み合わせることで、建物の性能を長期間維持し、安心して暮らせる住まいを実現できます。また、木造住宅専用の保証制度として設計されており、住宅の構造や素材に合わせた手厚い保証が受けられるのです。

さらに、アイ工務店の保証制度は業界初の防蟻保証も含まれる初期30年保証と組み合わせることで、建築後30年間は追加費用を心配することなく安心して暮らすことができます。

このように、長期保証システムは単なる制度ではなく、未来にわたって快適で安心できる暮らしを守る仕組みです。住まいの寿命と快適性を長く維持したい方にとって、最長70年の長期保証システムは大きな魅力となります。

アイ工務店と一条工務店で迷う人がやりがちな比較のズレ

注文住宅を選ぶ際、つい「坪単価」や「見積金額」、「性能数値」など、一つの指標だけで比較してしまう人は少なくありません。

しかし、住宅は設計や設備、住み心地、将来の維持費なども含めて総合的に判断する必要があります。ここでは、比較の際によくあるズレを3点紹介します。

単純に坪単価で比較してしまう

住宅選びでありがちな間違いの一つが、単純に坪単価だけで比較することです。

坪単価は、本体工事価格を延べ床面積で割った数値ですが、ハウスメーカーによって本体工事価格に含まれる費用の範囲が異なるため、単価だけで比較しても実際のコスト感や価値を正確に把握することはできません。

あるメーカーでは照明やカーテン、住宅設備費用などが、本体工事価格に含まれる場合もありますが、別のメーカーではこれらがオプション扱いとなり別途費用と計上されている場合もあります。

当然、別途費用に計上されていれば、本体工事価格は安くなるため、坪単価は低くなります。同じ延べ床面積の物件でも、実際に本体工事価格に含まれる費用の項目がハウスメーカーによって違うため、坪単価だけでの比較には注意しなければい受けません。

単純な坪単価だけで比較すると、含まれる費用や住宅の価値を正確に判断できず、誤解につながりやすいため注意が必要です。

見積金額だけを見て「コスパ」を判断してしまう

住宅のコストを見積金額だけで判断すると、比較のズレが生じやすくなります。同じ総額でも、標準仕様の内容やオプションの必要性、将来的なメンテナンス費用によって、実際の価値や満足度は大きく変わるからです。

例えば、設備や内装の標準仕様が充実している住宅であれば、追加費用なしで快適な住まいを実現できる場合があります。

一方で、標準仕様がシンプルでオプションが多く必要な住宅では、初期費用だけではコスパを正しく判断できません。

見積金額だけに目を向けるのではなく、仕様の内容や将来のメンテナンス費用、住宅性能なども含めて総合的に検討することが重要です。

性能数値(UA値・C値)だけで優劣を決めようとする

住宅の断熱性能や気密性能を表すUA値やC値だけで優劣を決めてしまうのも、比較のズレにつながります。

これらの数値は住宅性能の指標にはなりますが、実際の住み心地や生活の快適さ、間取りの使いやすさ、設備の利便性などは反映されません。

たとえば、同じUA値やC値でも、窓の配置や日当たり、風通し、家族の生活動線によって体感温度や快適さは大きく変わります。また、断熱材やサッシの種類、施工の精度なども体感の差に影響するのです。

そのため、性能数値はあくまで判断材料の一つとして捉え、間取りや動線、設備の使い勝手、日常の快適さも含めて総合的に比較することが重要です。

数値だけに注目せず、実際の生活での快適性や家族のライフスタイルに合った家かどうかを意識することで、より満足度の高い家選びが可能となるでしょう。

迷ったときは、同条件比較ができる「家づくりプラン」で整理する

ここまで見てきたように、アイ工務店と一条工務店は、性能や価格帯が近い一方で、家づくりの考え方や強みの方向性が異なります。
そのため、「坪単価」「見積金額」「性能数値」といった一部の情報だけを切り取って比較すると、自分たちに合った判断がしにくくなるのが実情です。

本来は、同じ条件(延床面積・間取り条件・性能希望・設備グレードなど)をそろえたうえで、各社の提案内容を比較することが重要です。
しかし、実際にそれを個人で行おうとすると、

「前提条件が微妙に違う見積もりが出てくる」
「標準仕様とオプションの境界が分かりにくい」

といった理由から、比較が曖昧になりがちです。

こうした比較のズレを防ぐ手段として活用できるのが、同条件で複数社のプランを整理できる「家づくりプラン」です。

希望条件を一度整理することで、各ハウスメーカーから似た条件で提案を受けられるため、価格・性能・設計の違いが見えやすくなります。

「自由設計の柔軟さを重視するのか」
「標準仕様の完成度を優先するのか」

といった判断も、具体的なプランを並べて比較することで、自分たちの優先順位が自然と明確になります。

迷っている段階だからこそ、感覚的に決めるのではなく、条件をそろえて冷静に整理することが後悔しない家づくりにつながります。 アイ工務店と一条工務店で悩んでいる場合も、一度同条件で比較してみることで、自分たちに本当に合う選択肢が見えてくるはずです。

この記事の編集者

リビンマッチ編集部 メタ住宅展示場 編集部

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