一条工務店と住友林業はどっちがいい?2社の特徴と選定基準を解説

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一条工務店と住友林業はどっちがいい?2社の特徴と選定基準を解説

一条工務店と住友林業は、どちらも全国的な知名度と実績を持つ大手ハウスメーカーで、注文住宅を検討する人にとって比較対象に挙がりやすい存在です。

一条工務店は高断熱・高気密といった住宅性能を重視した家づくりで知られ、住友林業は木の質感や設計力を生かしたデザイン性の高い住まいに強みを持っています。

ただし、両社は目指している住宅の方向性が大きく異なるため、「有名だから」「評判がいいから」といった理由だけで選んでしまうと、住んでから価値観のズレを感じてしまうこともあります。

マイホームは長く暮らす大切な住まいだからこそ、それぞれの特徴や違いを正しく理解したうえで、自分たちの優先順位に合った選択をしたいところです。

この記事では、一条工務店と住友林業の違いや選び方の基準を整理し、後悔しにくい判断につながるポイントを分かりやすく解説します。

「一条工務店」と「住友林業」はどこで差がつく?

一条工務店と住友林業は、どちらも高い評価を受けている大手ハウスメーカーですが、家づくりにおける強みや考え方には明確な違いがあります。

比較軸 一条工務店 住友林業
家づくりの軸 性能重視 デザイン・木質感重視
断熱・快適性 ◎(高性能が標準) 〇(仕様次第)
間取り自由度 △(性能優先で制約あり) ◎(自由設計に強い)
価格の考え方 標準仕様込みで分かりやすい 仕様次第で変動しやすい
向いている人 快適性・光熱費重視 デザイン・素材重視

両社の違いは、デザインや素材感、住宅性能、建築費の考え方、間取りの自由度といった点に表れます。

どの要素を重視するかによって、向いているハウスメーカーが変わるため、一条工務店と住友林業がどのようなポイントで差がつくのか確認しておきましょう。

デザインや木の質感を重視するなら住友林業

デザインや木の質感を重視するなら、住友林業がおすすめです。

住友林業は、木を生かした住まいづくりに強みを持つハウスメーカーで、内装・外観ともに自然素材の風合いを大切にした提案が特徴です。

引用:WOOD COORDINATES|住友林業公式サイト

床材や天井、造作部分に木材を用いることで、空間全体に統一感が生まれやすく、リビングや寝室などの生活空間でも落ち着いた印象になりやすい傾向があります。

さらに、住友林業は設計士によるデザイン提案力にも定評があります。

住友林業では、敷地条件や周辺環境を考慮した外観デザインに加え、空間の見せ方にも工夫が施されています。単に木を使うだけでなく、自然光の取り入れ方や視線の抜け、家具の配置までを踏まえたトータルデザインの提案が行われている点が特徴です。

これにより、完成後に「思った通りの空間になった」という満足感が得やすいのです。

また、木の質感は長く住むほどに味わいが増す特徴があります。無垢材や木質建材は時間とともに色味が深くなり、経年変化を楽しめるのも住友林業の魅力です。

家具や建具、手すり、床などに至るまで素材を統一できるため、統一感のあるインテリアコーディネートが可能で、デザイン性を最優先したい方に特に向いています。

もちろん、木の質感やデザイン性にこだわると、仕様によって建築費が上がる場合もあり、こだわりすぎると予算オーバーになることもあるため、事前に優先順位を決めておくことが重要です。

それでも、木の風合いやデザインを最重視する方には、住友林業が適した選択肢です。

断熱性や快適性を重視するなら一条工務店

断熱性や快適性を重視するなら、一条工務店がおすすめです。

一条工務店は住宅性能、とくに断熱性と気密性に非常に力を入れているハウスメーカーです。最大の特徴の一つが「外内ダブル断熱構法」です。

引用:高断熱構造「外内ダブル断熱構法」|一条工務店

これは、外側と内側の両方に断熱材を配置する構造で、外気の影響を大幅に遮断し、冬は暖かく夏は涼しい住環境を実現します。

外内ダブル断熱により、壁の内外温度差が小さくなり、結露の発生を抑制する効果もあり、年間を通して室温が安定し、部屋ごとの温度差が少ない快適な空間を保てます。健康面や生活の快適性を重視する方には、大きなメリットとなる構法です。

加えて、一条工務店は全館床暖房を標準で採用しており、リビングだけでなく廊下や各部屋に至るまで温度差を最小限に抑えられます。

これによりヒートショックのリスクを減らし、家族の安全面にも配慮した設計が可能です。さらに、高性能な断熱材とサッシの組み合わせにより冷暖房効率が高く、省エネ性にも優れています。その結果、光熱費を抑えつつ快適に暮らせる点も、一条工務店の強みです。

外内ダブル断熱構法は、壁内部の温度を安定させるだけでなく、音の遮断性にも効果があります。外部からの騒音が伝わりにくく、静かで落ち着いた室内環境を作れるため、都市部の住宅や道路沿いの敷地でも快適に暮らせます。また、構造体の劣化を抑える効果もあり、長期的に家の性能を維持しやすいのも魅力です。
一条工務店ではこれらの高性能仕様が標準で組み込まれているため、オプション追加なしで快適性を確保できます。住み始めてからの温熱環境や光熱費のブレを気にせず、計画的に暮らせる点は、性能重視の方にとって非常にわかりやすく安心感のあるポイントです。
一条工務店では、性能を最大限引き出す合理的な間取りや設備が強みであるので、快適性や断熱性能、ランニングコストを重視する方には、一条工務店が向いています。

建築費を抑えやすいのは一条工務店

建築費を抑えやすいのは、一条工務店です。

坪単価の目安で見ると、一条工務店は約55〜85万円程度とされ、住友林業は120万円程度の坪単価が一般的です。

さらに、一条工務店は「外内ダブル断熱構法」を採用しており、高断熱・高気密の住宅を標準で提供しています。

これにより、後から断熱性能を上げるためのオプションを追加する必要がなく、快適性を保ちながら建築費を抑えられます。標準仕様でこれらの高性能を確保できることは、予算のブレを最小限に抑える上で大きなメリットです。

一方、住友林業はデザイン性や間取りの自由度が高く、選ぶ仕様や素材によって坪単価が大きく変動します。特にこだわりの素材やオプションを組み込むと、最終的な建築費は坪単価の上限に近づきやすく、予算管理がやや難しくなる傾向があります。

総じて、一条工務店は標準仕様が充実し、効率的な施工でコストを抑えつつ高性能住宅を建てられるため、予算重視で高品質な住まいを実現したい方に向いているハウスメーカーと言えるでしょう。

間取りの自由度を重視するなら住友林業

間取りの自由度を重視するなら、住友林業がおすすめです。

住友林業は、木造注文住宅の設計に長年の実績があり、耐久性の高い木材を用いた構造と高い設計自由度を両立させている点が特徴です。

間取りやデザインにこだわりたい方、ライフスタイルに合わせて空間を柔軟に変えたい方には特に向いています。吹き抜けや大空間リビング、変形敷地など、希望に沿ったオリジナルのプランを実現しやすいのも大きな魅力です。

素材や仕上げにこだわることもでき、無垢材の使用や梁・柱の見せ方、収納や動線の工夫なども自由に取り入れられます。そのため、家族のライフスタイルや趣味に合わせて「家族だけのオリジナル空間」を作ることができるのです。

もちろん、一条工務店でも間取りの自由は一定程度可能です。部屋数やレイアウト、収納や動線の工夫など、家族の生活スタイルに合わせたプランは十分に作ることができます。ただし、高断熱・高気密の性能を最大限活かすために設計上の制約が一部生じる場合があります。

木の質感や素材の選定、吹き抜けや大空間の設計、家具との調和など、ライフスタイルに合わせて個性的な空間を作れることは、住友林業ならではの魅力です。

また、設計士と直接相談しながらプランを進められるため、将来的な家族構成の変化や在宅ワークなど多様なニーズにも対応してもらえるでしょう。

このように、間取りやデザインの自由度を最優先に考えるなら、住友林業は非常に柔軟で、オリジナリティの高い家づくりを実現できるハウスメーカーです。

ハウスメーカーの比較でブレないための判断基準

注文住宅を検討し始めると、多くのハウスメーカーや工務店の情報に触れることになります。それぞれが異なる強みや特徴を持っているため、比較を進めるほど判断が難しくなりがちです

特に価格、性能、デザイン、担当者の印象など、各メーカーによって異なるため、判断基準が明確に設定できず、比較検討が長期化される方が多いです。

そこで重要になるのが、あらかじめ自分たちの判断軸を整理し、ブレない基準を持つことです。すべての要素を完璧に満たす住宅は少ないため、どこを重視し、どこは妥協できるのかを明確にしておく必要があります。

判断基準を決めておけば、各社の提案を冷静に比較でき、情報に惑わされず納得のいく住宅会社を選べます。

ここでは、ハウスメーカーの比較でブレないために、特に注視したい判断基準を2点紹介します。

建築費を比べるなら坪単価よりも延べ床面積を見る

ハウスメーカーを比較する際は、建築費を比較することが一般的であり、坪単価を基準にするケースが多く見られますが、延べ床面積もあわせて見比べることが大切です。

坪単価は、本体工事費を延べ床面積で割った目安の数値であり、比較の出発点としては分かりやすい指標です。

【坪単価の比較例】
ハウスメーカー A社 B社
本体工事費 5,000万円 4,800万円
延べ床面積 80坪 75坪
坪単価 62万5,000円 64万円

しかし、坪単価に含まれる内容はハウスメーカーごとに異なり、標準仕様や設備条件の前提が揃っていないケースがあります。

例えば、ある住宅会社では断熱性能や設備が標準仕様に含まれている一方、別の住宅会社では同等の性能を確保するためにオプション追加が必要になる場合があります。その結果、坪単価が低く見えても、最終的な建築費では高くなることも珍しくありません。

また、ハウスメーカーによっては坪単価を安く見せるために、設備費用などを本体工事費に含めず、付帯工事費として計上している場合もあります

こうした違いを正しく把握するためには、坪単価と合わせて延べ床面積も確認しましょう延べ床面積は、実際に家族が生活する空間の広さを示す指標であり、居住性と費用の関係を把握しやすくなります。

そのため、坪単価そのものを重視せず、総額ベースで判断する人も少なくありません。坪単価は分かりやすい指標ですが、条件が揃わなければ正確な比較は難しく、数字だけで判断するとズレが生じる可能性があります。

特に注意したいのが、延べ床面積のわずかな違いによる金額差です。たった1坪の差であっても、仕様や単価によっては60万円や70万円程度の差が生じることがあります。

延べ床面積を正確に揃えずに見積もりを比較すると、安く見えた住宅が実はコンパクトな設計だったというケースも起こり得ます。

数字の分かりやすさから坪単価に目が向きがちですが、延べ床面積と総費用をあわせて確認することで、表面的な価格差に惑わされにくくなり、納得感のある比較につながります。

このような誤解を防ぐためにも、同じ延べ床面積、同じ部屋数、同等の設備条件を前提に見積もりを並べて比較することが重要です。そうすることで、住宅会社ごとの特徴やコスト構造が見えやすくなります。

注文住宅に求める基準の優先順位を決めておく

ハウスメーカーの比較でブレないために、注文住宅に求める基準の優先順位を決めておくことが大切です。

注文住宅の比較で迷いやすくなる大きな原因は、判断基準の優先順位が曖昧なまま検討を進めてしまうことにあります。

住宅展示場や資料請求などで多くの情報に触れるほど、それぞれのメリットが魅力的に見え、何を基準に選ぶべきか分からなくなりがちです。

そのため、ハウスメーカー選びをする前に、注文住宅に何を求めているのかを整理することです。

住宅性能、デザイン性、間取りの自由度、予算、将来の維持管理など、重視する要素は人によって異なります。すべてを高水準で満たす住宅は少ないため、優先順位を明確にしておきましょう。

例えば、断熱性や気密性、省エネ性など住み心地に直結する性能を重視するのか、それとも外観や内装のデザイン、素材感を重視するのかによって、選ぶべき方向性は大きく変わるものです。

性能を重視するなら標準仕様が充実した住宅、デザインを重視するなら設計の自由度が高い住宅が向いています。

また、建築時の初期費用だけで判断するのではなく、光熱費やメンテナンス費用など、住み始めてからかかるコストにも確認することが大切です

建築費が抑えられていても、将来的なランニングコストが大きくなるケースもあるため、長期的な視点で考えおきましょう。

このように、自分たちが最も大切にしたいポイントを明確にし、基準の優先順位を決めておくことで、情報に振り回されにくくなります。判断軸が定まれば、複数のハウスメーカーを比較しても迷いにくくなり、納得感のある選択につながるのです。

一条工務店と住友林業の比較でよくある勘違い

住宅メーカーを比較する際、情報が多いと、つい判断を誤ることがあります。一条工務店と住友林業はどちらも大手で信頼性がありますが、比較の際によくある勘違いには注意が必要です。

営業担当者やネットの口コミなど、直接確認できない情報に惑わされると、重要な性能やコストを見落とす可能性があります。ここでは、特に多くの方が陥りやすい勘違いについて紹介します。

営業担当の提案力よりも人柄で決めてしまう

営業担当の提案力よりも人柄で決めてしまうことは、一条工務店と住友林業の比較でよくある勘違いです。

住宅購入を検討する際、営業担当者の対応は重要な要素ですが、「話しやすい」「親身になってくれる」といった印象だけで建築会社の依頼先を決めてしまうと、本当に大切な性能や費用面の比較が後回しになってしまいます

人柄だけで決めてしまうと、後から坪単価や延べ床面積、断熱性や施工範囲の違いに気づき、結果的に予算オーバーや性能の妥協が必要になるケースも少なくありません。

どちらも大手ハウスメーカーなので信頼度は高いですが、担当者の印象だけで決めず、必ず複数社で見積もりを比較し、坪単価や標準仕様、延べ床面積、断熱・耐震性能などの客観的な指標を基準に判断することが大切です。

また、担当者によってはオプションを勧めすぎたり、坪単価の見せ方を強調する場合もあります。感情的に好印象を持った担当者でも、数字や仕様内容を冷静に確認する習慣を持つことが、勘違いを防ぐポイントです。

SNS・ネットの口コミの良し悪しを信じすぎてしまう

2社を比較する際に、SNS・ネットの口コミの良し悪しを信じすぎてしまうのも、一条工務店と住友林業の比較でよくある勘違いです

最近では情報収集の中心が口コミサイトやSNSになりがちですが、投稿者の家族構成や建築条件、予算などの背景が異なるため、全てをそのまま自分の判断材料にするのは危険です。

たとえば、ある方が「一条工務店は設備が使いにくい」と投稿していたとしても、その方の間取りやオプション内容、ライフスタイルに依存した感想である可能性もあるでしょう。

住友林業の口コミでも「自由度が高すぎて迷った」という意見があるかもしれませんが、自由設計を重視する人にとってはむしろメリットになります。

つまり、口コミの良し悪しだけで判断すると、自分にとって重要なポイントを見誤る可能性があるのです。

住宅選びで重要なのは、自分の希望や優先順位に沿って比較することです。間取りや性能、坪単価、標準仕様、断熱性や耐震性、将来的な維持費など、客観的に比較できる指標を軸に判断することが大切です。

SNSやネットの口コミは参考情報として活用し、情報の背景や条件を確認したうえで、自分の判断材料として取り入れるようにしましょう。

一条工務店と住友林業のどちらが良いか迷う場合も、営業担当や口コミに左右されず、複数社で同条件の見積もりを比較し、性能や費用を冷静に評価することが後悔のない選択につながることでしょう。

家づくりプランで一条工務店と住友林業を適切に比較

注文住宅選びでは、複数のハウスメーカーのプランや見積もりを比較することが非常に重要です。

しかし、実際に複数のモデルハウスを見学しに回る時間や体力を確保するのは簡単ではありません。

メタ住宅展示場の「家づくりプラン」では、複数の建築会社からあなたの条件に合った家づくりプランをまとめて受け取ることができます。

土地の提案、間取りプラン、資金計画といった重要な要素を一括で依頼できるため、比較検討の負担を大きく軽減できます。

希望条件を入力すると、厳選された複数社からそれぞれの提案が届きます。展示場に足を運ばなくても自宅から複数社のプランが受け取れるため、忙しい方やお子さんがいる家庭でも効率的に比較検討が進められます。

ご利用は無料ですので、ぜひこの機会にご検討ください。

この記事の編集者

リビンマッチ編集部 メタ住宅展示場 編集部

メタ住宅展示場はスマホやPCからモデルハウスの内覧ができるオンライン住宅展示場です。 注文住宅の建築を検討中の方は、時間や場所の制限なくハウスメーカー・工務店を比較可能。あなたにヒッタリの家づくりプランの作成をお手伝いします。 注文住宅を建てる際のノウハウなどもわかりやすく解説。 注文住宅でわからないこと、不安なことがあれば、ぜひメタ住宅展示場をご活用ください。

運営会社:リビン・テクノロジーズ株式会社(東京証券取引所グロース市場)

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