注文住宅を検討する際は、多くの人が「コスパが良く、高品質な家」を求めます。そんな中、LIXILグループの「アイフルホーム」は、手頃な価格帯ながら高い品質を誇るハウスメーカーとして注目を集めています。
本記事では、アイフルホームの特徴や実際の口コミを徹底調査し、これから家づくりを検討している方に役立つ情報をお届けします。
アイフルホームの会社概要と注文住宅の特徴
アイフルホームは1984年創業、LIXIL住宅研究所が運営するフランチャイズ形式の注文住宅ブランドです。全国約200の加盟店ネットワークを持ち、累計契約棟数20万棟を突破する日本最大規模の木造住宅FCとなっています。
「より良い家を、より多くの人に、より合理的に提供する」という理念のもと、「子どもにやさしいは、みんなにやさしい」を基本コンセプトに掲げています。住宅の随所に子どもの安全・安心に配慮した設計(キッズデザイン)を標準採用している点が特徴で、実際の顧客層も子育て世帯が中心となっています。
商品ラインナップは、完全自由設計の「FAVO(フェイボ)」、セミオーダー型でコスパ重視の「Lodina(ロディナ)」、高性能志向の「すごい家」の3種類を展開。2023年・2024年にはオリコン顧客満足度調査「注文住宅メーカー(建築費2,000万円未満部門)」で2年連続1位を獲得しています。
出典:2024年 満足度の高い『ハウスメーカー 注文住宅』ランキング
アイフルホームの価格情報と坪単価
アイフルホームの坪単価は、他の大手ハウスメーカーと比較すると「平均~やや安め」の水準です。平均坪単価はおおよそ60~70万円前後とされ、延床30坪・2階建ての注文住宅なら、建築費の参考価格は約2,020万円~(坪単価約67万円)という試算があります。
他社との比較では、以下のような坪単価の違いがあります。
ハウスメーカー | 平均坪単価 | 各社の特徴 |
---|---|---|
タマホーム | 約56.7万円 | 広告費削減による徹底したローコスト戦略 |
アイフルホーム | 約59.3万円 | LIXILグループの強みを活かした高コスパ住宅 |
クレバリーホーム | 約74.1万円 | 総タイル貼りの外壁が標準仕様 |
ダイワハウス | 約90.1万円 | 大手ハウスメーカーの安定感 |
アイフルホームは「ローコストすぎず高級すぎず、価格と品質のバランスに優れる」ポジションに位置づけられます。LIXILグループの一員であることを活かし、高品質な住宅設備を標準採用しながらもコスト削減を実現しています。
次世代制震システムEVAS(イーバス)で建物変形を1/2に抑制
アイフルホームの住宅は耐震性能表示制度において最高等級である耐震等級3相当を実現しています。さらに特徴的なのが、「次世代制震システム EVAS(イーバス)」という独自の制震技術です。
このシステムは建物全体を高い吸収性を持つ粘弾性体ダンパーで包み込む構造で、地震エネルギーを効果的に吸収し、建物の変形量を一般住宅の約1/2にまで低減します。また、繰り返しの揺れ(余震)にも強いという特性があります。
注目すべきは、この制震構造を標準採用している点です(※商品や地域によってはオプション扱いの場合もあり)。他社でオプション扱いとなる制震装置と比べても、高い安全性とコストパフォーマンスを両立しています。
長期間安心して住み続けられる60年長期サポート
アイフルホームでは、住宅の構造躯体・防水・防蟻について業界トップクラスの長期保証制度を採用。引き渡し後の初期保証期間は20年間と手厚く、法定の10年保証の倍です。さらに20年経過後も有料の定期点検・必要メンテナンス工事を継続実施することで最長60年まで保証延長が可能となります。
保証と並行して、定期的なアフター点検も長期にわたり提供し、引き渡し後は2カ月目・6カ月目・1年・2年と節目ごとに無料点検が実施されます(15年目までは無料点検)。その後も希望に応じて最長60年にわたって定期点検サービスを受けられます。
LIXILグループの強みを活かした適正価格の住まいづくり
アイフルホーム最大の強みの一つが、親会社であるLIXIL製の高品質な住宅設備を標準採用できる点です。キッチンやバス、洗面台、サッシといった主要設備を最新グレードのものまで標準仕様で選べ、「他社で建てるよりLIXIL製品を安く設置してもらえた」との声もあります。
LIXILグループ企業だからこそ、大量仕入れによるコストダウンや製品知識の共有が図られ、設備の質と価格面で大きなメリットがあります。標準仕様が充実しているため追加費用を抑えつつグレードの高い設備を導入でき、「設備にこだわりたい方には非常にオススメのハウスメーカー」という評価も得ています。
アイフルホームの『良い口コミ・評判』
アイフルホームで実際に建てた人の口コミをリサーチしたところ、以下のような傾向がありました。
- 傾向①:コストパフォーマンスの高さに満足する声が多い
- 傾向②:設備・建材の質に満足している人が多い
- 傾向③:営業・現場担当の対応を評価する声が目立つ
傾向①:コストパフォーマンスの高さに満足
アイフルホームの大きな強みである「コストパフォーマンスの高さ」は、実際に建てた人の口コミでも確認できます。「同じ予算内で複数社を比較した中で、一番理想的な価格・対応をしてくれた」という評価や、「坪単価の安さ」を決め手に選んだという声が多く見られます。
建売で購入した家が老朽化してきたことから、取り壊して新しく家を建てることにしました。工務店やハウスメーカーを探している時にアイフルホームと出会いました。家は高価な買い物になりますから、他のメーカーなども話は聞きに行ったりはしたのですが、同じ予算内での提案力に一番好印象を受けたことが決め手になりました。
出典:みん評
アイフルホームを選んだ理由ですが、やはり坪単価の安さです。住んでみて感じたのは、意外と断熱性に優れている事です。冬場は少しばかり冷え込む土地なので助かります。
引用元:みん評
傾向②:設備・建材の質に満足
LIXILグループに属するアイフルホームは、高品質な住宅設備を標準採用できる強みがあります。実際の口コミでも「予算内で理想とする家」を建てられたという満足の声や、「間取りから内外装全てにおいて一つ一つ選択することができた」という設計の自由度に関する評価が見られます。
人生最高の買い物だからこそ理想とする家を作りたいと思っていました。営業の方が熱心に案を出してくれたおかげで、理想とするリビングになりました。他社と比べてアイフルホームさんは予算に合わせた家づくりをしてくれるので、予算内で理想とする家を作っていただき感謝しています。
引用元:みん評
傾向③:営業・現場担当の対応を評価する声
アイフルホームの営業担当や現場スタッフの対応を評価する声も多く見られます。「丁寧な説明」や「細部まで丁寧な仕事」といった点が高く評価されています。
ただし、フランチャイズ方式のため、加盟店や担当者によってサービスの質にばらつきがある点は注意が必要です。良い評価の多くは「良い担当者に恵まれた」ケースといえるでしょう。
実際に相談してみると、料理の際の水回りについて何度も質問しましたが、丁寧に説明してくださいました。こちらの質問がズレたものもあったのに、時間をかけて説明してくださったのは嬉しかったです。
引用元:みん評
アイフルホームの『悪い口コミ・評判』
アイフルホームに関する悪い口コミも見られました。主な傾向としては以下の3点が挙げられます。
- 傾向①:フランチャイズによる対応・施工品質のばらつき
- 傾向②:営業担当者への不満
- 傾向③:アフターサービスや保証への不満
傾向①:フランチャイズによる対応・施工品質のばらつき
アイフルホームの最大の弱点と言えるのが、フランチャイズ方式による対応の差や施工品質のばらつきです。「支店ごとに対応の差や施工のばらつきがある」という指摘や、施工不良・対応不備に関する厳しい評価が見られます。
アイフルホームさんから依頼する施工会社で、とても賛否の分かれるところです。我が家は玄関前が住み始めて1ヶ月で階段と玄関側の壁にヒビが入りました。初めの点検ではそこはスルーされ。年点検でこちらから言って始めて気づく。
引用元:みん評
【対応策】
このようなリスクを回避するためには、契約前に各加盟店の実績や口コミ評判を徹底的に調査することが重要です。可能であれば、実際に施工した物件を見学させてもらったり、過去の施主に話を聞いたりすることで、加盟店の質を見極めるのが良いでしょう。
傾向②:営業担当者への不満
ネガティブ口コミで特に目立つのが営業対応に関するものです。「普通に嘘をつく」「態度が悪い」「説明が不十分」など、営業担当者の対応に不満を感じたという声が少なくありません。
担当さん次第だと思います。展示場を見に行ったのに自分の話ばかりで疲れました。ほとんど説明もなかったです。他の担当さんだったらアイフルホームに決めてたかもしれませんが候補からすぐ外しました。
引用元:みん評
【対応策】
担当営業の質が住宅購入の満足度を大きく左右するのは事実です。もし「家自体は気に入ったが担当者と合わない」と感じた場合は、担当者の変更を遠慮なく申し出ることを検討しましょう。
傾向③:アフターサービスや保証への不満
アイフルホームは長期保証制度を大きな特長としていますが、加盟店の倒産によって保証が受けられなくなったというケースも報告されています。本部の対応も「各フランチャイズ店に一任」という形で責任転嫁されるケースがあります。
家を建てて貰ったフランチャイズ店がいきなり倒産しました。アイフルホームは長期保証の充実や万全のアフターメンテナンスを謳っていますが、それらが僅か4年で完全消滅。長く住みたいのであれば、アイフルホームは絶対にやめた方がいいです。
引用元:みん評
【対応策】
契約前には、できるだけ経営基盤がしっかりした加盟店を選ぶことが重要です。保証内容についても契約時に細かく確認し、「加盟店が倒産した場合の保証はどうなるのか」を明確にしておきましょう。
アイフルホームの注文住宅を建てる前に確認すべき3つの重要ポイント
アイフルホームでの家づくりを検討する際、事前に確認すべき重要なポイントを3つ紹介します。
注文住宅だけに固執せず分譲住宅の可能性を評価する
注文住宅は「自分だけの理想の家」を建てられる魅力がありますが、必ずしもすべての人に最適な選択肢とは限りません。予算や希望する住環境によっては、セミオーダータイプや建売住宅(分譲住宅)も十分な選択肢となり得ます。
アイフルホームでも完全自由設計の「FAVO」だけでなく、セミオーダー型でコストを抑えられる「Lodina」も用意されています。ある程度プランを絞る代わりにコストダウンできる選択肢を検討する価値は十分にあります。自分たちの優先事項(デザインへのこだわり度合い・予算制約・完成までのスピード等)を整理し、セミオーダーや建売も含めて検討すると良いでしょう。その上で「やはり注文住宅で細部までこだわりたい」という結論であれば、アイフルホームの自由度の高さは大きな味方になります。
明確な予算感で注文住宅の費用内訳とリスクを管理する
注文住宅の総費用は、大きく分けて「土地代」「建築費」「諸費用」の3つから成り立っています。マイホーム計画を成功させるためには、これらの費用バランスを考慮し、無理のない予算配分を行うことが重要です。
例えば、希望するエリアの土地が高額な場合、建物のグレードや広さを見直す必要があるかもしれません。逆に、設備や間取りにこだわりたい場合は、土地の条件(立地や広さ)で妥協する選択も考えられます。アイフルホームの場合、建物本体工事費は坪単価60~70万円前後が目安で、30坪の住宅なら約1,800~2,100万円程度となります。しかし、これに付帯工事費や諸費用が加わるため、建物に関する総費用はさらに20~30%程度上乗せされると考えておくべきです。
予算オーバーのリスクを防ぐためには、以下のポイントに注意しましょう。
- 総予算の約10%程度は予備費として確保しておく
- 見積もりの「標準仕様」と「オプション」の境界を明確に理解する
- 打ち合わせの際に発生した変更・追加の費用をその都度確認する
- 外構・照明・カーテンなど付帯工事の範囲と費用を明確にしておく
理想の家づくりは他社と比較して見つける
アイフルホームに決める前に、必ず他のハウスメーカーや工務店とも比較検討することをおすすめします。複数社からプラン提案と見積もりを取ることで、それぞれの特徴や費用感が見えてきます。特に注文住宅が初めての方は相場観が掴みにくいため、3社以上の相見積もり取得が理想的です。
アイフルホームとよく比較対象に挙がる会社としては、タマホーム、クレバリーホーム、一条工務店などがあります。それぞれ得意分野が異なりますので自分たちの重視ポイントに照らして他社のメリットも検討し、総合的に納得できる会社を選ぶことが大切です。効率的に複数社を比較するには、各社のモデルハウス見学に加え、メタ住宅展示場の「家づくりプラン」の活用も有効です。これは、オンライン上で複数の建築会社から無料で家づくりプランの提案を受けられるもので、一度の入力で複数社に同時に依頼できる一括請求システムとなっています。
以上のポイントを踏まえて準備すれば、アイフルホームでの家づくりを安心かつ納得のいくものにできるでしょう。コストパフォーマンスに優れたアイフルホームですが、最終的にマイホームを託す判断は慎重に行い、ぜひ複数情報を集めた上でベストな選択をしてください。
この記事の編集者
メタ住宅展示場 編集部
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運営会社:リビン・テクノロジーズ株式会社(東京証券取引所グロース市場)