富士住建の評判・口コミは本当？完全フル装備の家を建てた体験談と注意点

富士住建は1987年創業、35年以上の実績を持つハウスメーカーです。「完全フル装備の家」をコンセプトに、100以上の設備を標準装備として提供し、他社ではオプション扱いとなる設備も追加費用なしで利用できるのが最大の特徴です。

独自開発の「FJK制振壁」により耐震性能も高く、リーズナブルな価格帯で高品質な住宅を実現しています。しかし、実際に建てた人の評判はどうなのでしょうか。インターネット上の口コミを見ると、充実した標準設備を評価する声がある一方で、営業対応やアフターサービスに関する不満の声も見受けられました。

本記事では、富士住建の特徴や坪単価、実際のオーナーの生の声を詳しく紹介し、同社で家づくりを検討している方に向けて、成功のポイントをお伝えします。

富士住建の会社概要と注文住宅の特徴

富士住建は、住宅業界でオプション扱いとなる設備を標準仕様で提供し、 充実した住宅設備に定評のあるハウスメーカーです。

会社概要	内容
社名	株式会社富士住建
設立年月日	1987年10月8日
事業内容	注文住宅請負
資本金	4,000万円
代表取締役	竹田雅男
従業員数	479名（2025年）
ブランド	完全フル装備の家 HIRARI（平屋） 紀州の風 等

オプションの追加を検討せず全て標準装備で揃う家に住みたい人や、檜を活かした木造住宅へ住みたい人は、富士住建の注文住宅を選ぶ傾向があります。
ここでは富士住建の価格情報と坪単価、注文住宅の特徴を解説しましょう。

富士住建の価格情報と坪単価

富士住建とその他のハウスメーカーの建築費用、坪単価の目安を比較すると下表の通りです。

ハウスメーカー	建築費用	坪単価
富士住建	1,000～4,000万円	47～85万円
アイダ設計	1,300～4,000万円	50～90万円
アエラホーム	1,500～4,000万円	50～90万円
石友ホーム	2,000～4,000万円	60～90万円
ダイワハウス	2,500～4,000万円	70～112万円
セキスイハイム	3,100～4,700万円	86～130万円

富士住建の住宅は完全自由設計でありながら、他社よりもリーズナブルに、高品質な住宅が建てられると評価できます。

100以上の設備が標準装備で引越し当日から快適生活

100以上の設備が標準装備なので、新居への引越し当日から快適な生活を送れます。

富士住建の「完全フル装備の家」では、他社でオプションとなりがちな以下のような設備が標準装備として提供されています。

つまり、100以上の設備が標準装備となっており、引越し当日から何も追加で買わずにすぐ暮らせる状態で提供されているのが富士住建の大きな特徴です。

快適な生活を送るための設備が初期費用内であるため、費用も安く収えられます。

10年保証と2年間無料定期点検で建てた後も安心

富士住建では注文住宅が完成しても、充実したアフターサービスを実施しています。

完成後10年保証が付帯されており、希望すればさらに10年以降も提携保険会社による保証が利用可能です。

万一の事態が起きたときを考え、なるべく長く保証を受けたい人には頼もしいサービスといえるでしょう。

10年保証の他にも「2年間の無料定期点検」が行われます。住居の引き渡し後、4回の定期点検（初回・6・12・24ヶ月後）を実施し、不具合が見つかれば素早く対応します。

3年目以降も安心のアフターメンテナンス制度が利用可能です。有償で「住まいの健康診断書」を発行し、現在の住居の状態を詳細に診断書という形で報告します。

FJK制振壁で建物の揺れを82％カット

富士住建では耐震性に優れた独自の建築工法を採用しています。

富士住建は地震に強い家を目指すため、東京工業大学と住宅構造研究所との共同研究のもと開発した「FJK制振壁」が標準装備となっています。

FJK制振壁は、地震の揺れを繰り返しダンパーが吸収し、住宅へのダメージの軽減により耐震性能を維持する仕組みです。

異なる地震で複数回揺らした実大振動実験において、耐震性能が最高ランクの耐震等級3の住宅と比較し、82％も揺れを抑える効果が認められています。

富士住建の『良い口コミ・評判』

富士住建で実際に建てた人の口コミをリサーチしたところ、以下のような傾向がありました。

実際に建てた人の良い口コミ・評判を取り上げ、富士住建の強みを解説していきましょう。

傾向①家族の住みやすさを一番に考えている

「富士住建さんは、家族の住みやすさを一番に考え、熱意を持ってお話してくださいました。富士住建さんは値引きを一切しないというのは知っていたのですが、それだけ自信があるのだなと感じました。」
引用元：みん評「富士住建」

富士住建の誠実な対応が利用者に好印象を与えています。

担当者は契約締結を急がず、相談者の事情に応じ、的確なアドバイスを提供しています。

また、富士住建では利益率を最低限に抑えた価格設定が行われており、初めの見積もりから値引きが1円もできない状況です。

富士住建は注文住宅を依頼した方々へ公平なサービスの提供に努め、キャンペーンを行わない他、社員割引もありません。

それだけ、本体価格を安く抑えられるように、力を尽くしていると評価できます。

傾向②標準設備が充実

富士住建の良いところは、オプションを追加しなくても良好なところだと思います。特に、ポケットキーシステム玄関ドアや、玄関前と電気の人感センサー、電動シャッター、キッチンのカップボード、干し姫様が特にありがたく、重宝しています。
引用元：みん評「富士住建」

充実した標準設備が良い評価につながっていました。

富士住建では100以上の設備が標準装備となっているので、実際に住み始めてから、設備が足りない事実に気付き、後悔するという事態を軽減できます。

ショールームでみた設備が標準装備となっており、家族の理想を裏切らない新居で、充実した生活が送れることでしょう。

傾向③営業担当や現場監督がとても素晴らしい

私の営業担当や現場監督はとても素晴らしい方でした。営業担当の方は誠実で、ほぼ24時間いつでも対応してくれ、質問にもしっかり調べて答えて下さりました。現場監督は、知識が豊富で、排水の取り回しや設計についてなど、素晴らしいアドバイスをしてくれ、そのお陰で大満足の家を建てることが出来ました。建設中の急な要望にも答えてくれ、感動しました。
引用元：みん評「富士住建」

富士住建では営業および現場監督に優秀な人材が多い点も、利用者から高評価を得ています。

営業の担当者は注文住宅の依頼者の相談にいつでも応じ、誠実で正確な回答を心がけています。現場監督はプロの目線で依頼者に的確なアドバイスを行っており、頼もしい存在といえるでしょう。

建設中の急な要望へも柔軟に対応し、依頼者本人・家族の住みやすさを最優先にする姿勢が感じられます。

富士住建の『悪い口コミ・評判』

富士住建で実際に建てた人の口コミをリサーチしたところ、以下のような批判がありました。

実際に建てた人の悪い口コミ・評判を取り上げ、批判された内容を解説していきましょう。

傾向①生活しにくい住居となってしまった

営業の方が生活する上での配慮に欠けてる。収納クローゼット全てにスラックス引っかけるハンガーなんかいらないし。玄関脇に無駄なスペース。そこに何で収納クローゼット提案しなかったのか？
引用元：みん評「富士住建」

営業担当者が注文住宅依頼者に対し、配慮不足だった点について批判されています。

住宅が建ってからだと修正は難しいので、図面の段階から依頼者が不審な点を確認し、営業担当者に指摘した方が良いです。

依頼者が率直な意見を伝えれば、営業担当者は配慮が欠けている部分に気付き、依頼者の理想に合った設備を提案することでしょう。

傾向②営業担当者がふてぶてしい態度で不快

営業の対応に不信感を覚えました。要望を伝えても『俺の考えた間取りが一番』『考えて作ってますから』とふてぶてしい態度で言われ唖然としました。
引用元：みん評「富士住建」

営業担当者が注文住宅依頼者の意見を聴かない態度について批判されています。

営業担当者は自分の考えた家づくりに自信があるものの、依頼者や家族の住みやすさを一番に考えているとはいえません。

依頼者の要望へ真摯に向き合う姿勢が大切です。富士住建では営業を担当する従業員の研修へ更に力を入れ、従業員の質の維持・向上に努める必要があるでしょう。

傾向③アフターサービスに不満がある

「アフターの対応が遅い。担当が今日休んでいてと言われて引き戸の戸車が欲しいのにかなり待たされた。」
引用元：みん評「富士住建」

富士住建のアフターサービスに不満を持つ口コミもあります。

人材が不足し、アフター管理課の担当者が円滑に住宅を回れていない可能性もあります。修繕を急ぎたい箇所があれば、別の業者に依頼して対応した方が良いです。

また、自分で日ごろから住宅を見わたして、気になる箇所を発見したら、迅速にアフター管理課へ報告しましょう。深刻な事態となる前に、簡易な修繕で問題を解決できる場合があります。

口コミ・評判を参考にするときの注意点

富士住建に注文住宅の相談を行う前に、実際の利用者からの評判を知っておきたい人は多いことでしょう。

悪い評判があまりに多いと、「依頼はもちろん相談すらしたくない。」と考えてしまいます。ここでは悪い口コミ・評判が目立つ原因、口コミ・評判の活用方法を解説します。

悪い口コミ・評判が目立つ原因

富士住建をはじめ各ハウスメーカーに対する口コミ・評判は、全て客観的かつ理性的な投稿ばかりとはいえない点に注意しましょう。

ハウスメーカーに対する口コミ・評判は、気軽に利用者の率直な感想を確認できる方法といえます。

注文住宅を建てるとき、どのような面がうまくいかなかったのかや、担当者との相談で気を付けなければいけない点等も、投稿された口コミ・評判を通して事前に把握できます。

しかし、営業担当者や現場監督と意見が合わず感情的になり、問題となっている部分を過剰に誇張して、投稿するケースもあるのです。

悪い口コミ・評判を気にしていると、いつまで経っても依頼するハウスメーカーが決まらなくなります。

このように、ネット上の口コミには様々な背景や感情が混在しているため、全てを鵜呑みにするのは危険です。良い評判も悪い評判も含めて、あくまで参考程度にとどめておきましょう。

富士住建の注文住宅を建てる前に確認すべき3つの重要ポイント

注文住宅では自分や家族の理想の家づくりを実現できる反面、建つまでに時間がかかり、分譲住宅より高額になる傾向があります。

そのため、注文住宅の良さだけではなく、コストやリスクについても十分検討する必要があるでしょう。

注文住宅だけに固執せず分譲住宅の可能性を評価する

注文住宅の場合、「住宅の仕上がりが完成までわからない」「施工不良が心配」「費用が割高になるのでは」と不安を感じているなら、分譲住宅も選択肢の一つに考えておきましょう。

分譲住宅とは一定の広さの土地を区切り、道路やガス・水道等を整備し、複数の住宅を建設後、土地・建物をセットで販売する方式です。

一般的に建物の施工は同じ建築会社が行うので、似たような外観の住宅が立ち並びます。その分、次のようなメリットがあります。

注文住宅でハウスメーカーを選ぶとき、モデルハウスやショールームをみれば、魅力的な外観・充実した設備に魅了されることでしょう。

しかし、モデルハウスやショールームを見学した通りに、実際の住宅が建てられるとは限りません。

分譲住宅を内覧して自分や家族のイメージする住宅に近く、かつ販売価格が希望する予算の範囲内ならば、無理に注文住宅を建てる必要はなく、分譲住宅を選んだ方が良いです。

明確な予算感で注文住宅の費用内訳とリスクを管理する

注文住宅を建てる場合、費用に関するリスクを十分認識してから、準備を進めていく必要があります。

まず、次のような事実の把握、リスクを踏まえつつ、どのくらいの予算が必要かを明確にしていきます。

予算オーバーになりそうなときは担当者とよく相談しながら、建物の形状や間取り、設備・性能を見直すと、費用を削減できる場合があります。

予想よりも高額な費用になったと後悔しないよう、注文住宅の予算はもちろん、頭金・借入限度額・無理のない返済額等を慎重に考慮し、住宅ローンの計画を立てていきましょう。

理想の家づくりは他社と比較して見つける

富士住建の注文住宅が本当に自分たちに合っているかを判断するには、他社との比較が不可欠です。しかし、複数のハウスメーカーを一つ一つ回るのは時間も労力もかかります。
そこでおすすめしたいのが、メタ住宅展示場の「家づくりプラン」です。家づくりプランでは、複数のハウスメーカーから間取りプラン、資金計画書、土地情報を無料で取り寄せられます。
比較する際のポイント

また、最終的には、価格だけでなく、デザイン性、住宅性能、アフターサービス、担当者との相性など、総合的に判断することが大切です。焦らずじっくりと比較検討し、本当に納得できるハウスメーカーを選びましょう。