鹿児島市で注文住宅を建てる！ハウスメーカー3社と後悔しないポイント

鹿児島市は高温多湿な夏、台風の影響、そして桜島の降灰など、他の地域にはない特殊な環境条件があります。これらの条件を十分に理解し、適切な対策を講じなければ、せっかく建てたマイホームで快適な暮らしを送ることができません。

本記事では、鹿児島市で注文住宅を建てる際に信頼できる地元実績豊富なハウスメーカー3社を厳選してご紹介します。さらに、鹿児島市の気候や環境に合わせた住宅づくりのポイント、活用できる補助金制度、そして後悔しないハウスメーカー選びの方法まで、鹿児島市での注文住宅建築に必要な情報を網羅的に解説します。

鹿児島市で注文住宅を建てるなら外せないハウスメーカー3選

鹿児島市で注文住宅を建てる際に外せないハウスメーカーは、次の3社です。

メーカー名	特徴	坪単価	ZEH	耐震性能	工法・構造
セキスイハイム九州 南九州支店	独自の耐震システム「GAIASS」 開放的な大空間を実現	50〜100万円程度	◯	耐震等級3相当	ボックスラーメン構造、2×6工法
感動 姶良支店	四万十ヒノキなどの自然素材を使用 スタイリッシュなデザインの平屋住宅	60〜75万円程度	◯	耐震等級3相当	在来軸組工法
南日本ハウス	完全定額制の自由設計注文住宅 耐力壁「SANTAS」を採用	55〜75万円程度	◯	耐震等級3相当	ハイブリッド工法

いずれも施工実績が豊富で、多くの方に選ばれている信頼性の高いハウスメーカーです。
地域の気候や風土を考慮した、安心・安全で快適な住まいづくりが実現できます。

各社の特徴や強み、性能、保証・アフターサポートなどは異なるため、それぞれの違いをしっかりと理解して、自分たちの希望や条件に合ったハウスメーカーを選ぶことが大切です。
それぞれのハウスメーカーの特徴や違いについて見ていきましょう。

セキスイハイム九州 南九州支店 鹿児島営業部

セキスイハイムは「時を経ても続く価値ある住まい」をコンセプトに、耐震性や耐久性、断熱性に優れた住宅を提供しています。

構造面では、強靭なボックスラーメン構造やベタ基礎に加え、独自の耐震システム「GAIASS」を採用しており、地震の揺れを軽減可能です。耐震等級は最高ランクの3となっています。

また、強固な構造によって開放的な大空間の設計も実現できます。
外壁には耐久性が高く無塗装の磁器タイルを採用していて、経年劣化しにくく、将来的なメンテナンスコストを抑えることが可能です。構造体や屋根材にも高耐久部材を使用しており、長寿命の住まいとなっています。

保証期間は最長60年と長く、入居後6ヶ月、1年、2年目には定期点検が実施されます。その後も5年ごとに定期診断が行われ、60年目まで住まいの状態をしっかりとチェックしてもらえるため安心です。

会社名	セキスイハイム九州 南九州支店 鹿児島営業部
ブランド	スマート&レジリエンスシリーズ BASIC MODELシリーズ LifeStyleシリーズ 賃貸住宅シリーズ
坪単価	50万〜100万円程度
ZEH対応	◯
耐震性能	耐震等級3相当
工法・構造	鉄骨系：ボックスラーメン構造 木質系：2×6工法

感動 姶良支店

感動では「四万十ヒノキ」「土佐漆喰」「土佐和紙」といった土佐の自然素材を活かした注文住宅を提供しています。

四万十ヒノキは、清水寺や大阪城、宇治橋、厳島神社など歴史的建造物にも使われており、耐久性の高さと美しい木目が特徴です。
土佐漆喰は、姫路城にも使用され優れた調湿性を備えます。土佐和紙はシックハウス症候群にも効果が期待できる素材です。
断熱材には「アクアフォーム」を採用しており、隙間なく充填することで結露を抑制できます。高温多湿な夏場でも快適な室内環境を実現します。

また、感動では以下4つの保証を提供しています。

入居後は定期点検が実施され、5年目にはカタログギフトのプレゼントも用意されています。24時間365日対応のコールセンターも設置されており、トラブル時もスピーディーなサポートが受けられる体制が整っているため安心です。

会社名	株式会社 感動 姶良支店
ブランド	–
坪単価	60万〜75万円程度
ZEH対応	◯
耐震性能	耐震等級3相当
工法・構造	在来軸組工法

南日本ハウス

南日本ハウスは「みなみの家」「niko and … EDIT HOUSE」「YOKAIE」の3種類の商品を展開しています。
代表的な商品の「みなみの家」は、完全定額制の自由設計注文住宅です。

断熱ドアや高性能ハイブリッド窓、断熱材アクアフォームを採用し、高断熱・高気密な住まいを実現しており、鹿児島の気候に合った快適な暮らしが可能です。

また、オール電化とエコキュートを標準装備しており、省エネ効果による光熱費の削減も期待できます。

といった保証に加え、10年間の定期点検や24時間対応のコールセンターも用意されているため入居後も安心です。
木造軸組工法と耐力面材モノコック工法を組み合わせたハイブリッド工法を採用しており、高い耐震性を実現しています。

会社名	南日本ハウス株式会社
ブランド	みなみの家 niko and … EDIT HOUSE YOKAIE
坪単価	55万〜75万円程度
ZEH対応	◯
耐震性能	耐震等級3相当
工法・構造	ハイブリッド工法

鹿児島市で注文住宅を建てる場合のポイント

鹿児島市で注文住宅を建てる際は、地域特有の気候や自然環境を踏まえた上で、断熱・遮熱対策や降灰対策などをしっかり行うことが大切です。

対策を取り入れることで、住まいや暮らしへの影響を抑えることができ、入居後の維持コストの削減にもつながります。

ここでは、鹿児島市で注文住宅を建てる場合のポイントについて見ていきましょう。

高温多湿な夏に対応するための断熱・遮熱対策

鹿児島市は高温多湿な気候が特徴で、夏には気温が30度を超える日が多く、月平均湿度が70％を超えるケースも少なくありません。
そのため、快適な住環境を実現するには、優れた断熱性と遮熱対策が欠かせません。

例えば、ハウスメーカーによっては、天井や壁に隙間なく液状の断熱材を吹き付ける「吹き付け断熱」を採用しています。

さらに、断熱性の高いサッシや玄関ドア、遮熱性に優れた屋根材などを使用することで、外気の影響を受けにくく、1年を通じて快適な室内環境を保つことが可能です。
これにより、室内では夏の蒸し暑さによる不快感も軽減されます。

鹿児島市で注文住宅を建てる際は、各ハウスメーカーが採用している断熱・遮熱対策の内容をしっかり比較することが大切です。

参考：観測開始からの毎月の値｜気象庁

集中豪雨や台風に備えた雨水排水と耐風設計

鹿児島市は降水量が多く、梅雨や集中豪雨に加え、台風の影響も受けやすい地域です。
気象庁のデータによれば、過去10年間で鹿児島に接近した台風の数は、少ない年で2件、多い年では10件にのぼります。
そのため、屋根の形状や材質、雨樋の配置、排水計画など、台風や大雨に備えた設計が重要です。

これらの対策が不十分だと、風害や水害の被害を受けやすくなり、安心・安全な暮らしを長く続けることが難しくなってしまいます。

また、被害を受けた場合は修繕やメンテナンスに多額の費用がかかることもあり、マイホームを維持する負担が大きくなる可能性もあります。

鹿児島市で注文住宅を建てる際は、地域特有の気候を理解し、水害や風害への対策にしっかり取り組んでいるハウスメーカーや工務店を選ぶことがおすすめです。

参考：九州南部への接近数｜気象庁

桜島の降灰対策としての外装材と換気システムの工夫

鹿児島では桜島の噴火活動が依然として活発で、2025年5月24日時点の噴火警戒レベルは「3（入山規制）」となっています。

鹿児島地方気象台のデータによると、年間の噴火回数は2022年が235回、2023年が215回、2024年が99回です。2025年は、5月19日時点ですでに216回に達しています。

噴火による降灰の影響に備え、ハウスメーカーによっては、洗濯物への灰の付着を防ぐためにサンルームを設けたり、屋根に灰対策用のシェルターを設置したりするケースがあります。

また、室内の快適さを保つために、二重サッシを採用して気密性を高めることも効果的です。換気システムに目の細かいフィルターを取り入れることで、火山灰の侵入を防ぎ、室内の空気を清潔に保つことができます。

参考：桜島の月別の噴火回数｜鹿児島地方気象台

温暖な冬でも快適に過ごすための通風と日射取得の工夫

鹿児島は南に位置するため、冬でも比較的温暖な気候が特徴です。

気象庁のデータによると、2024年の平均気温は1月が10.1度、2月が13.5度、3月が13.6度で、各月の最高気温はそれぞれ15.2度、17.4度、18.8度となっており、冬でも過ごしやすい気候といえます。

しかし、より快適な住まいを実現するには、冬の日射をしっかりと取り込める設計が重要です。また、風通しの良い間取りを取り入れることで、室内環境がより快適になります。

さらに、気密性を高め、風の通りがスムーズな設計を行えば、暖房効率が向上して光熱費の節約にもつながります。

参考：日平均気温の月平均値｜気象庁

注文住宅向け補助金・助成金制度の活用で建築コストを抑える

注文住宅向けの補助金・助成金制度には、次のようなものがあります。

現在、鹿児島市では独自の注文住宅向け補助金制度は実施されていないようです。

ただし、今後新たに補助金や助成金制度が始まる可能性もあるため、鹿児島市の公式ホームページを定期的に確認しておくことをおすすめします。

満足できる家づくりには複数社の見積もりと比較が欠かせない

鹿児島市で注文住宅を建てる際に限らず、理想の家づくりを実現するためには、複数のハウスメーカーを比較検討することが大事です。

なぜなら、ハウスメーカーごとに次のような点で違いがあるからです。

また、ハウスメーカーごとに得意とする家のスタイルや設計の考え方、使用する建材などにも違いがあります。さらに、これまでの施工実績や建築ノウハウの蓄積も異なります。

そのため、複数のハウスメーカーをしっかり比較して、自分たちの希望や条件に最も合う会社を選ぶことが大切です。比較して選ぶことで、後悔のない家づくりができ、満足度も高くなります。

ハウスメーカーを比較する際は、複数の会社から見積もりを取り、提案される費用やプランの内容、担当者の対応、強み、施工実績、口コミ・評判、住宅展示場の様子などをしっかり比べて判断するのがおすすめです。

住宅展示場で比較ポイントや間取りのヒントを掴む

ハウスメーカー選びでは、住宅展示場を活用することをおすすめします。
住宅展示場を訪れることで得られるメリットは、以下のとおりです。

パンフレットやホームページで見るのと、実際にモデルハウスで建物を見学するのとでは、印象や感じ方に大きな違いがあります。

また、キッチンや収納などの設備の使い勝手、部屋の広さ、防音性や断熱性といった性能を体感することで、実際の暮らしをより具体的にイメージしやすくなります。

さらに、営業担当者に、家づくりに関する疑問や不安を直接相談できるのもメリットです。

ハウスメーカーの特徴や強みはもちろん、家づくりの進め方についてもアドバイスを受けることができます。

ハウスメーカーや担当者の対応には「押しが強いタイプ」や「親身に話を聞いてくれるタイプ」などさまざまな違いがあるため、その点も比較する際の判断材料となります。

いきなり展示場は不安…そんな時は「家づくりプラン」が便利

ハウスメーカーを選ぶ上で住宅展示場に興味はあっても、

• 「しつこく営業されそうで不安」
• 「営業トークに流されてしまいそう」
• 「その場の雰囲気で冷静な判断ができなくなりそう」
• 「展示場に行く前にある程度ハウスメーカーを絞っておきたい」

と感じる方もいるのではないでしょう。

このような場合には「家づくりプラン」の利用がおすすめです。

「家づくりプラン」は、東証グロース市場の上場企業であるリビン・テクノロジーズが提供するサービスで、複数のハウスメーカーや工務店、建築会社に対して、土地や間取り、資金計画のプラン作成を一括で依頼できるサービスです。

「家づくりプラン」を利用することで、各社より以下のプランの提案を受けられます。

土地	土地を所有していない場合は、希望の家づくりや予算、条件に合った土地の提案を受けられます。
間取りプラン	土地の形状や条件に応じて、オリジナルの間取りプランを提案してもらえます。
資金プラン	注文住宅を建てる上での具体的な資金プランを提案してもらえます。

注文住宅や資金に関する知識がなくても、わかりやすい説明やアドバイスを受けられるため安心です。

複数の会社からプランの提案を受けることで、自分たちの希望や条件に合ったハウスメーカーや工務店を見つけやすくなります。

まずは、ハウスメーカー選びを進めたり、家づくりの不安を解消するために「家づくりプラン」を活用してみましょう。