【奈良市】注文住宅を建てる!ハウスメーカー4社と選び方のコツ

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【奈良市】注文住宅を建てる!ハウスメーカー4社と選び方のコツ

奈良市は盆地特有の「蒸し暑い夏」「底冷えする冬」が特徴の地域です。

奈良市で注文住宅を建てる場合、高断熱・高気密の設計に加え、効率の良い換気や空調への配慮も欠かせません。

しかし、ハウスメーカーの種類は多く、それぞれ提案内容や価格帯、施工実績が異なるため、判断に迷ってしまうのも事実です。

ここでは、奈良市で豊富な実績を持つ4社を厳選し、それぞれの特色を比較します。

快適で安心な住まいをかなえるポイントや利用可能な補助金制度など、後悔しない家づくりに役立つ情報も解説しているので確認しておきましょう。

奈良市で注文住宅を建てるなら外せないハウスメーカー4選

奈良市で支持を集める代表的な4社を厳選し、それぞれの坪単価や強みを比較できる形でまとめました。ライフスタイル、重視する性能やデザインに合わせて、まずは大まかな方向性をつかんでみてください。

メーカー名 特徴 坪単価 ZEH 耐震性能 保証期間
ヤマト住建 HEAT20 G3相当の高断熱と「YUCACO」全館空調でエアコン1台運用 50〜77万円 等級3 最長60年
アイ工務店 奈良北支店 剛床・モノコック工法+制振ダンパー(OP)で高耐震、自由設計 50〜80万円 等級3 初期20年(最長20年)
住友不動産ハウジング ZEH標準・三つの木造工法選択可・高級仕様の設備が充実 60〜100万円 等級3 最長60年
旭化成ホームズ(ヘーベルハウス) 大阪南支店 太陽光+蓄電池標準化、ALCヘーベル壁とネオマフォームで高断熱 70〜150万円 等級3 60年無料点検システム

上記4社はいずれも断熱・気密性・耐震性・省エネ性能に力を入れている点では共通しています。ただし、全館空調や太陽光発電の標準化、工法、アフターサポートの取り組み方は各社で異なるため、暮らしに最適な一社をじっくり選びましょう。

ヤマト住建

エアコン1台で家じゅうの温度を均一化!一年中快適に暮らせます

おすすめポイント

  • 外張り断熱工法×丁寧な施工による気密性×高断熱樹脂サッシで高気密・高断熱
  • 耐震+制振の地震に強い家を実現
  • 家中!いつでも!快適空間!ルームエアコン1台で全館空調

ヤマト住建の注文住宅は、HEAT20 G3レベルの断熱性能と「YUCACO全館空調システム」を組み合わせているのが特徴です。ルームエアコン1台で家じゅうの温度を均一化する効果があるため、一年中快適に暮らせます。
季節ごとの温度差が大きい奈良盆地でも、ヒートショックを防ぎつつ光熱費を抑えた暮らしを叶えます。

また、耐震等級3相当の構造と高性能断熱材により地震対策と結露防止の両面で安心できるため、気候変化と活断層リスクのある奈良市で選びたいハウスメーカーです。

会社名 ヤマト住建株式会社
創業 1987年11月
ブランド
  • ぬくぬくハウス
  • エネージュEV
  • エネージュAF-2
  • エネージュG3
坪単価 50~77万円
ZEH対応
耐震性能 耐震等級3

アイ工務店 奈良北支店

地震が発生した際のエネルギーを建物全体で受け止めて分散

おすすめポイント

  • 結露や夏の暑さ・冬の寒さを軽減するトリプルガラスサッシが標準装備
  • 提携不動産100社以上の豊富な取り扱いでチャンスを逃さない!失敗しない土地探しからサポート
  • 追加工事代なしで20年初期保証。シロアリも20年初期保証

アイ工務店の注文住宅は「剛床・モノコック工法」を採用しており、地震が発生した際のエネルギーを建物全体で受け止めて分散する効果が期待できます。
また、耐震性能は住宅性能表示制度で最上位の耐震等級3相当をクリアし、制振ダンパー(オプション)を加えれば、繰り返し地震の揺れにも強い住まいへアップグレードできます。

また、台風や豪雨時でも問題ない耐風仕様だから、万が一のときも安心です。

奈良市は奈良盆地東縁断層帯など活断層が周辺に点在し、揺れが増幅しやすい軟弱地盤もある地域です。剛床・モノコック工法で構造体を「面」で固めたアイ工務店の住宅なら、大きな地震にも安心して備えられるうえ、将来的なメンテナンスコストを抑えられる点も魅力です。

さらに、高断熱仕様の外皮や24時間換気システムを組み合わせれば、奈良特有の蒸し暑い夏と底冷えする冬でも室温差が小さく、年間を通して快適・健康的な室内環境を実現できます。

デザインの自由度が高い点も特徴で、和モダンからシンプルモダンまで多様なテイストに柔軟に対応できるため、景観やライフスタイルに合わせた一邸をかなえられるでしょう。

会社名 株式会社アイ工務店
創業 2010年7月
ブランド
  • N-ees
  • HILLUS(ヒルズ)
坪単価 50~80万円
ZEH対応
耐震性能 耐震等級3

住友不動産ハウジング

ワンストップでトータルサポートが強みのハウスメーカー

おすすめポイント

  • 2つの高性能断熱材を使用した「内外ダブル断熱」でより高い断熱性能を実現
  • 全熱交換型24時間換気システムで快適・健康・省エネ
  • 最高ランクの耐震等級3。標準仕様で長期優良住宅に対応

住友不動産ハウジングは、土地探しからアフターリフォームまでグループ一体で支援するワンストップトータルサポートが強みのハウスメーカーです。
同社の木造注文住宅はZEH仕様が標準で、太陽光発電と高効率設備を採用しています。さらに「内外ダブル断熱」により断熱等性能等級5・一次エネルギー消費量等級6をクリアし、蒸し暑い夏も底冷えする冬も室温を安定させます。

構造は「ウッドパネル工法(木質パネル)」「2×4工法」「2×6工法」の3種類から選択可能です。いずれも耐震等級3かつ長期優良住宅に標準対応しており、狭小地や変形地でも自由設計に対応できます。

また、最長60年保証システム(10年ごとに点検・必要メンテ実施で延長)や24時間対応の「お客様センター」などアフターサービスも充実し、長期間にわたって住まいをサポートしてくれます。

会社名 住友不動産ハウジング株式会社
創業 1984年12月
ブランド
  • PREMIUM. J
  • J・アーバンコート
  • J・レジデンス等
坪単価 60〜100万円
ZEH対応
耐震性能 耐震等級3

旭化成ホームズ(ヘーベルハウス) 大阪南支店

旭化成ホームズが手がける戸建住宅の主力ブランド

おすすめポイント

  • ALCコンクリートと高性能断熱材の二重構造で、長期にわたる高い断熱性能を実現
  • 邸別設計・構造計算により安心して長く住める耐震性を実現
  • 住まう方の人生をサポートし続ける「60年無料点検システム」

ヘーベルハウスは、旭化成ホームズが手がける戸建住宅の主力ブランドです。
最大の特徴は、LONGLIFE思想に基づく60年無料点検システムと最長60年保証です。

構造・防水部は30年目以降も所定の点検と補修を行えば保証延長できるため、世代を超えて住み継げる安心感があります。

標準搭載の太陽光発電+蓄電池は、日中の売電で光熱費を抑えつつ停電時に電力を確保でき、ZEH基準を長期にわたり維持します。

構造体はハイパワード制震ALC構造となり、特殊鋼材製フレーム「ハイパワードクロス」が地震エネルギーを吸収します。

また、外壁材のALCコンクリート〈ヘーベル〉と独自断熱材〈ネオマフォーム〉による二重断熱で熱伝導を抑えられるため、蒸し暑い夏も底冷えする冬も室温が安定します。さらにALCは耐火材としても優れ、隣家火災時の延焼リスクを低減します。

会社名 旭化成ホームズ株式会社 大阪南支店
創業 2004年5月
ブランド
  • RATIUS、my DESSIN
  • CUBIC
  • 新大地
  • FREXなど
坪単価 70〜150万円
ZEH対応
耐震性能 耐震等級3

奈良市で注文住宅を建てる場合のポイント

奈良市は8世紀に平城京の都がおかれた歴史都市で、市内各所に景観保全地区が点在しています。該当するエリアで注文住宅を建てる際は、景観条例・風致地区指定・文化財保護法などの規制を踏まえた外観デザインや色彩選定が欠かせません。

また、森林面積が市域の約48%を占める奈良市は、県産材「奈良の木」を活用した家づくりを推進しているため、地元スギ・ヒノキを構造材や内装に採り入れると補助金対象になる場合があります。

加えて奈良盆地特有の気候として、夏は蒸し暑く冬は底冷えするため躯体の高断熱・高気密化と高効率換気システムの採用が必須です。

昼夜の寒暖差や冬場の冷え込みに備えて、外皮性能(断熱等性能等級5以上)と全館空調・床下エアコンなどの保温システムを組み合わせることで、一年を通じて快適な室温が維持できる注文住宅が実現します。

外気を室内に入れないための高断熱・高気密仕様

奈良市で注文住宅を建てたいときは、室温を一定に保つ、高い断熱性・気密性を考慮しなければいけません。

奈良市の位置する奈良盆地という地形は、夏が蒸し暑くなり、冬は厳しい冷え込みとなるためです。

とくに冬は大阪市・京都市より寒さが厳しくなるといわれ、1月中頃〜2月初頭にかけて、一年のなかで一番寒い時期になるといわれています。

そのため、四季を通じてある程度、室温を一定に保てるような住宅の建築が望ましいです。たとえば、外気の影響を抑えるため、性能の高い断熱材・複層ガラス等を利用した住宅建築について検討してみましょう。

結露やカビを防ぐために適切な換気システム

奈良市では結露やカビの繁殖を抑制し、家族の健康を守る住宅建築が求められます。

奈良市の年間降水量は1,333mmであり、全国の平均降水量1,661.5mmと比較すれば低い数値です。

しかし、室内の換気が十分に行われないと、夏の蒸し暑さによりカビの繁殖が懸念されます。また、冬場の不快な結露の発生も考えられます。

そのため、全館空調で新鮮な空気を循環できる住宅であれば、湿度も一定に保たれるので、結露やカビの発生を抑制できることでしょう。

防災・減災対策を備えた住宅設計

住宅を建築するときは、とくに地震の防災・減災対策をよく検討しておきましょう。

奈良県の主要な活断層は、京都府から延びる「奈良盆地東縁断層帯」と、金剛山地に沿って大阪府との境へ延びる「中央構造線断層帯」の2つです。

奈良市は盆地に位置しているので、地盤がやや軟弱で、周辺より揺れが強くなる可能性もあります。

住宅を震災から守るためには、地震の揺れを建物に伝えにくくする「免震技術」や、揺れる時間を短くする「制震・制振技術」に注目しましょう。

また、室内の安全性を確保するには、建物自体の耐震性能のみならず、天井等の非構造部材の耐震対策も忘れずに検討する必要があります。

注文住宅向け補助金・助成金制度の活用で建築コストを抑える

環境に優しい注文住宅を建てるとき、国や地方自治体から交付される補助金・助成金の利用を検討してみましょう。

国ではZEH建設(断熱化・省エネ化・スマートエネルギーを利用した住宅)の促進を目的に、「ZEH補助金」を用意しています。

ZEH補助金の内容は次の通りです。

補助金名 区分 補助金額 追加設備等補助対象
ZEH補助金 ZEH 定額55万円/戸 蓄電システム 上限20万円 等
ZEH+ 定額90万円/戸 地中熱ヒートポンプシステム 定額90万円 等

ZEH補助金は「一般社団法人環境共創イニシアチブ」(経済産業省資源エネルギー庁、環境省が管理・監督)が、補助事業の事務を執り行っています。依頼したハウスメーカーに補助金申請の委任が可能です。

一方、奈良県では奈良市をはじめ県内在住者の方々を対象に、「スマートハウス普及促進事業補助金」制度を設け、スマートハウス関連設備の導入を支援しています。

補助金は補助対象設備付戸建住宅を購入し、当該住宅に居住する個人が利用可能です。ただし、新築住宅の引き渡しはまだ行われていないことが条件となります。

設置する補助対象設備によるものの、補助金の額は3〜20万円までです。

さらに奈良県独自の支援策として「県産材を使用した住宅助成事業」があります。県産スギ・ヒノキなどを構造材に5 m³以上使えば最大30万円(奈良県産JAS材の場合)、内装材に20 m²以上使えば最大20万円が加算され、両方の条件を満たすと合計50万円まで補助を受けることが可能です。

県内外で建築する持家・分譲住宅が対象で、フラット35「地域連携型」の金利優遇とも併用できるため、ZEH補助金やスマートハウス補助金と組み合わせれば建築コストを大幅に圧縮できます。

満足できる家づくりには複数社の見積もりと比較が欠かせない

注文住宅を建てたいときは、1社だけでなく複数のハウスメーカーの特徴と見積もりを比較してみましょう。

各ハウスメーカーではZEHや太陽光パネルの標準化や、耐震性に優れた木造住宅の建設等、様々な注文住宅を提供しています。

そのため慎重に比較していけば、自分や家族の理想に最も近いハウスメーカーがわかることでしょう。

住宅展示場で比較ポイントや間取りのヒントを掴む

複数のハウスメーカーの特徴や強みを同時に比較でき、家づくりの参考となる場所が「住宅展示場」。
住宅展示場には各ハウスメーカーのモデルハウスが集約されているため、短時間で複数のモデルハウス見学が可能です。

展示されているモデルハウスには、ハウスメーカーの工夫が凝縮されていて、水回り設備や断熱工法、耐震技術、太陽光発電パネル等、最新の住宅設備について理解を深められます。

また、住宅展示場では資料請求で得られるカタログ、開設されたホームページだけではわからない住み心地も体感できることでしょう。
モデルハウスの間取りの広さだけではなく、家事動線・生活動線を見て回れば、見学者が家づくりで何を重視したらよいかもわかります。

その他、住宅性能やアフターサービスの質問をしたいならば、住宅展示場に常駐している営業担当者へ相談してみましょう。

住宅展示場を利用する場合の注意点について

家づくりの参考にするため、住宅展示場の見学は有効な方法といえるでしょう。その反面、次のような注意点も。

まず、住宅展示場のモデルハウスと自分が建てる注文住宅には、ギャップがあるという点。

モデルハウスは基本的にスケールが大きく、グレードの高い住宅となっています。モデルハウスと同じくらいの住宅を建てようとすれば、高額な費用がかかってしまうことでしょう。
ほとんどのモデルハウスは延床面積が200㎡前後あり、一般的な住宅に比較すれば広い造りとなっています。実際に建設する住宅はモデルハウスより狭くなる場合が多く、ある程度のギャップはあるという事実を把握しつつ見学した方がよいです。

自分や家族の理想の住宅がどれくらいの金額になるのかは、各メーカーの担当者と相談しつつ、慎重に比較検討しなければいけません。
また、モデルハウスでは標準仕様だけではなく、オプション仕様が数多く取り入れられています。そのため、「全てが標準仕様なのか。」と誤解を招くケースが少なくありません。

モデルハウスのどのような部分が標準仕様なのか、それともオプション仕様なのか、営業担当者に詳しい説明を求めてみましょう。

その他にモデルハウスを見学すると、営業担当者から執拗な営業を受ける場合もあるので注意が必要です。
早期に契約するつもりがないならば、「住宅展示場で見学したいだけで、購入予定はない。」と伝えて、はっきりと営業を断りましょう。

いきなり展示場は不安…そんなとき「家づくりプラン」が便利

「注文住宅を検討しているが住宅展示場の見学はまだ早い。」「営業担当者の執拗な営業を受けず、自分のペースで家づくりを進めたい。」というときは、ネットで利用できる「家づくりプラン」を検討してみましょう。

家づくりプランを利用すれば次のようなメリットが得られます。

  • ネット上でプラン請求ができる:住宅展示場に足を運ばなくとも、簡単な質問に答え入力フォームを送信すれば、複数のハウスメーカーから資金計画や間取りプランの提案を受けられる
  • 複数のハウスメーカーに一括で請求できる:大手をはじめ、地元密着のハウスメーカーに至るまで多数の会社が登録しており、一括請求で効率的に様々な提案を受けられる
  • ハウスメーカーの比較が容易:一括請求で、各ハウスメーカーの特徴や強みがわかり、自分や家族のニーズに合ったハウスメーカーを見つけられる

奈良市に注文住宅を建てたいとき、家づくりプランを依頼すれば自分や家族だけの計画書が届きます。

  • 奈良市に土地を所有していないときは、土地も含めた家づくりのトータルサポートを提案
  • 奈良市に所有する土地の形状・希望条件を踏まえ、オリジナルプランを提案
  • 注文住宅に関する資金計画の提案

家づくりプランを参考に、ニーズに合ったハウスメーカーを絞り込みながら、理想の家づくり計画を進めましょう。

この記事の編集者

リビンマッチ編集部 メタ住宅展示場 編集部

メタ住宅展示場はスマホやPCからモデルハウスの内覧ができるオンライン住宅展示場です。 注文住宅の建築を検討中の方は、時間や場所の制限なくハウスメーカー・工務店を比較可能。あなたにヒッタリの家づくりプランの作成をお手伝いします。 注文住宅を建てる際のノウハウなどもわかりやすく解説。 注文住宅でわからないこと、不安なことがあれば、ぜひメタ住宅展示場をご活用ください。

運営会社:リビン・テクノロジーズ株式会社(東京証券取引所グロース市場)

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リビン・テクノロジーズ株式会社(東証グロース上場 証券コード:4445)が運営する住宅展示場です

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