平屋の40坪は畳にすると約80畳分、平米にすると約132平米(1坪3.3㎡×40=132㎡)、4〜5人がゆとりをもって暮らせる広さです。40坪の平屋であれば、広い中庭に自慢のガーデニングをつくったり、夢のホームシアターやジム部屋をつくったりするのも比較的簡単です。
本記事では、そんな40坪の平屋で叶えられる間取りや、住みやすくするポイント、40坪の平屋で後悔しないためのチェックポイントを紹介します。
もくじ
40坪の平屋で叶えられる間取り
この章では、40坪の平屋で実現できる間取りについて、以下の3つのポイントに分けて解説します。
- 中庭
- ビルトインガレージ
- 室内空間
1つずつ見ていきましょう。
こだわりの中庭
40坪の平屋に中庭を取り入れると、リビングや寝室などの窓から見えるように設計され、自然と光が入るため、明るく開放感のある空間を演出できます。
中庭には、さまざまなメリットが期待できます。
中庭に緑を取り入れて、季節感を演出するもよし。バーベキューセットやテーブル、椅子などを並べて、アウトドアリビングとして活用するもよし。子どもたちの遊び場として開放する方法もあります。
中庭を中心に部屋を囲んだL字やコの字、ロの字の間取りにすれば、各部屋から中庭を見られます。庭で遊ぶ子どもたちを見守りながら、家事や仕事もできます。
寝室や子ども部屋を中庭側に配置すれば、朝日が入り込むので、天然の目覚ましにもなります。
なお、
直射日光から愛車を守れる!北玄関にビルトインガレージ
設置場所の形状や条件、ビルトインガレージの種類によって異なりますが、40坪のスペースがあれば、ビルトインガレージを設置することは十分可能です。
ビルトインガレージとは、写真のように玄関と車庫が一体化したものを指します。
一般的な車庫だと愛車が直射日光にさらされ、車内が熱くなってしまったり、色あせたりするおそれがあります。この構造を採用すると雨や風、雪から愛車を守れます。また、車庫が邪魔にならず、広々とした玄関スペースを確保できます。
方角的には、北側に設置するとよいでしょう。北側に設置することで、南側に比べて日当たりが悪いため、直射日光を避けやすくなります。また、夏場には北側に風が通りやすくなるため、車内の熱気を逃がしやすくなります。
多彩なレイアウトの実現
40坪の平屋は、以下のように多様なレイアウトを実現できます。
- 吹き抜けを設けて開放感を演出する
- ロフトを設けて、寝室や書斎として使う
- オープンキッチン(キッチンとリビングの一体化)にして、料理中でも家族とのコミュニケーションを取りやすくする
- 間仕切りを活用し、子どもの部屋と親の部屋を分けて、家族それぞれのプライベートスペースを確保する
このように、自由な発想で自分がつくりたい空間を創り出せるのも、40坪の平屋ならではのメリットといえるでしょう。
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【平屋】住みやすい40坪の間取り
住みやすい40坪の間取りは次のとおりです。
- 4人以上ならお手洗いの数は2つ
- 子どもの成長に合わせて、部屋のレイアウトを変更可能に
- コミュニケーションを取りやすい間取り
これらのポイントを押さえれば、家族で長く楽しく暮らすイメージが持てるはずです。
4人以上ならお手洗いの数は2つ
40坪の平屋に4人以上で生活する場合、お手洗いは2つ設置するのがおすすめです。お手洗いが1つしかないと、トイレのたびに長い距離を歩くことになり、高齢者や足の不自由な方、妊婦さんなどの負担が大きくなってしまいます。
たとえば、寝室に隣接した和室に1つ、リビングの隣にもう1つあると、夜中にトイレに行くときも近くて便利です。また、リビングに近いお手洗いは来客時にも重宝します。
お手洗いはトイレと洗面台がセットになっているタイプと、別々になっているセパレートタイプがあります。
40坪の平屋は、セパレートタイプを採用することが多いです。各部屋が独立した空間となっているため、家族それぞれがプライバシーを確保しやすくなる、といった理由です。
2つのお手洗いともセパレートタイプにすることで、同時に使用できるため、家族のストレスも軽減できます。
家族の人数やライフスタイルに合わせたお手洗いの配置にすることで、平屋40坪の住まいをより住みやすく快適な空間にできます。
子どもの成長に合わせて、部屋のレイアウトを変更可能に
40坪の平屋には、家族構成やライフスタイルに合わせて自由にレイアウトを変更できるメリットがあります。
特に、子育て中のファミリー層にとっては、子どもの成長に合わせて部屋のレイアウトを変更できるのは魅力的です。
たとえば、赤ちゃんが生まれたばかりの頃は一緒の部屋で寝るものですが、大きくなってきたら、子ども部屋が必要です。勉強机や本棚も設置する家庭が多いでしょう。
平屋の場合、子どもの成長に合わせて壁を撤去したり、扉を新たにつけたりといったレイアウトの変更も比較的容易です。
また、一般的に子ども部屋は2階に設置することが多いですが、子どもが独立したあとの子ども部屋は使い勝手があまりよくありません。
しかし、平屋であれば1階全体を広く使えるため、間取りの自由度が高く子どもが大きくなって家を出たあとは、その部屋をまた別の用途で使用しやすいです。たとえば、子ども部屋を以下のような用途に変更できます。
- 書斎やオフィスに変える
- ゲストルームにする
- 趣味部屋にする
コミュニケーションを取りやすい間取り
家族が一緒に過ごす時間を大切にする方には、コミュニケーションを取りやすい間取りがおすすめです。
家族がくつろぐリビングやダイニングスペースを中心に配置し、各部屋へのアクセスを容易にすることで、家族で交流しやすくなります。
たとえば、リビング、ダイニングをL字型に配置することで、家族が集まりやすくなります。また、キッチンとリビング・ダイニングをつなげると、調理しながら会話ができるため、家族同士のコミュニケーションが活発になります。
子ども部屋は親の寝室の近くに配置することで、子どもが遊んでいるときも目が届きやすいです。
このように、開放的な間取りにすることで、家族のコミュニケーションが活発になり、絆を深められます。
【平屋】40坪の間取りで後悔しないための事前確認ポイント
平屋の40坪の間取りで後悔しないためには、住宅環境だけでなく、外部の環境も考慮することが大切です。
外からの視線対策は十分か
平屋は構造上外から室内が見えやすいので、視線対策は必須です。
まず、周囲の建物や地形を確認し、どの方向からどの程度の視線が入ってくるかを把握します。視線を遮る方法は壁や塀、フェンス、植栽などがあります。建物や敷地の大きさにより、複数の方法を組み合わせることもあります。
また、外部との境界が曖昧になり過ぎると侵入もしやすくなります。防犯上の観点から見ても、外壁などで外側を固めるのは重要といえます。
家族のプライバシーを守れる家づくりを目指しましょう。
プライバシー空間はあるか
平屋の40坪の間取りで家族が快適に過ごすためには、プライバシー空間の確保が必要です。子どもが多感な時期になるほど、ドアと鍵のついた子ども部屋の重要性は増してきます。
また、廊下が狭いとすれ違い様にぶつかってしまう危険があります。掃除もしやすくなるので、廊下は広いほうがよいでしょう。
これらのポイントを押さえると、子ども部屋や家族のプライバシーが尊重された間取りが実現できます。
部屋数は多すぎず少なすぎないか
部屋数が多すぎる平屋は、家族のコミュニケーションが少なくなってしまいます。また、掃除やメンテナンスも煩雑になります。
一方で、部屋数が少なすぎると、子ども部屋や書斎などの必要なスペースが確保できなくなるおそれがあります。
部屋数は家族構成やライフスタイルに合わせて選びましょう。夫婦+子ども1人であれば、寝室2つと子ども部屋1つがあれば十分な家庭が多いです。
将来的に増える子どもや来客を想定し、余裕を持って部屋数を確保することも大切です。老後を見据えて、空いた部屋は書斎や趣味部屋としても活用できます。
部屋数が多すぎる場合でも、間仕切りによって部屋の機能を増やせます。たとえば、広いリビングスペースを設け、パーテーションで区切ってみましょう。
リビングとダイニングスペース、またはリビングと書斎スペースとして使い分けられます。部屋数は、住まいの快適性や使い勝手を左右する重要な要素なので、適切な部屋数を選ぶことが大切です。
【平屋】40坪の間取りイメージを固めたい方はメタ住宅展示場へ
40坪の平屋生活で、間取りに後悔しないためには、できるだけ生活イメージを具体的にしてから間取りを決める必要があります。間取りイメージがあいまいだと、実際に暮らしてみてから不便に感じる場所が出てきてしまいます。
メタ住宅展示場は、インターネット上で全国の平屋を含むモデルハウスを360度から見学できる無料のサービスです。住宅展示場に足を運ばずに、見たいときに好きなだけ平屋を見学できるので、忙しい方はもちろんじっくりと間取りを検討したい方におすすめです。ぜひ、気軽に見学してください。