吹き抜けのデメリットに注意!開放感サイコー!なのに…残念な理由

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吹き抜けのデメリットに注意!開放感サイコー!なのに…残念な理由

吹き抜けは開放感があって、誰もが憧れる設計のひとつです。圧迫感のない広々とした空間は、家族の集まるリビングにぴったりです。このようにさまざまなメリットがあるものの、吹き抜けにはデメリットもあります。それでも吹き抜けへの憧れが止まない人は、どのようにすればデメリットを解消できるかをご確認ください。

おしゃれだけど…吹き抜けの残念すぎるデメリット

吹き抜けはメリットだけでなく、デメリットもあります。家を建てるとき、本当に吹き抜けが必要かどうかをよく検討したうえで設計をしましょう。

掃除が大変!

吹き抜けは、なんといっても掃除が大変です。吹き抜け上部は、脚立があっても手が届きません。吹き抜け上部の壁は、空気中のホコリが付いたり、汚れが飛んだりして気づかないうちに汚れています。壁を直接手で触れる機会が少ないため、汚れにもなかなか気づけません。

照明の設置・交換が大変!

吹き抜けには大型照明の設置が可能なのですが、高さがあるので設置が大変です。脚立で設置ができなければ、足場を組み上げて設置しなければいけません。照明本体と足場設置を含めた施工費は高額になります。電球の交換でも同様のことが起こります。

また、空間が広いため照明の数を増やすか、明るさの強い照明でなければ、部屋が暗くなってしまいます。十分な照明計画が必要です。

高窓・天窓が増える

吹き抜けをつくる場合、ほとんどのケースで採光と換気のために高窓や天窓を設置します。窓を設置する数が増えるほど、カーテンなどの窓装飾品(ロールスクリーンやブラインドなど)が必要になります。また、高窓や天窓の清掃・メンテナンスについても考慮しなくてはなりません。

エアコンの効きが悪くなる

吹き抜けは上下に広いため、エアコンが効きにくくなります。冷たい空気は下に、暖かい空気は上に行くため、部屋のなかを均等に涼しく(もしくは暖かく)するには時間がかかります。また、エアコンは広い空間に適応する機種になるため、非常に高額です。

断熱しないと夏は地獄の暑さに

窓は空気の出入りが一番多い場所です。そのため高窓や天窓を設置する場合は、夏の熱気・冬の冷気への対策は必須です。特に夏は湿気も多いため、何も対策しなければ快適に過ごすことは不可能です。

吹き抜けのメリット!風通しのよい、開放感のある家に

吹き抜けがあることによって、どのようなメリットがあるのか紹介します。抜き抜けを取り入れるかどうか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。

天井が高いと空間が広く感じる

吹き抜けがあるのとないのとでは、開放感がまったく違います。天井が高いとそれだけ視野が広がり、空間が広く感じられます。空間に広がりを感じるか、圧迫感をおぼえるかによって部屋の快適さが大きく変わります。

風通しがよく空気が循環する

吹き抜けの上部に設置した窓(天窓や高窓)と1階部分の窓(掃き出し窓や腰窓)の両方を開けることで、風通しがよくなります。上部の空気は暖かく、下部の空気は冷たく、温度差ができます。高低差と温度差があると上昇気流が発生し、自然と風が吹くようになるのです。

建具も高さがあるものを選べる

天井が高いので、窓や建具なども高さがあるものを選択できます。これにより空間のバランスがよくなるだけでなく、高さが強調されることで部屋に広がりを感じられます。また、扉が大きくなると、家具・家電の搬入出が楽になります。

冬でも部屋を明るくしやすい

吹き抜けに高窓や天窓を設置すると、日照時間の短い冬であっても、日光を屋内に入れやすいので明るい空間にできます。また、照明器具の使用時間を短縮できるため、節電にもつながります。

大型の照明の設置が可能

吹き抜けがつくれるほどの高さと広さがあれば、大型の照明を設置できます。大型のペンダント照明や、壁面にブラケット照明の設置も可能です。そのため、インテリアを楽しむ幅が広がります。

それでも吹き抜けにしたい!人へのアドバイス

デメリットがあっても吹き抜けがほしい、という人は少なくないでしょう。どうしても吹き抜けがほしいという人に、デメリットへの対策を紹介します。

LEDやメンテナンスの簡単な照明を選択する

吹き抜けに設置する照明は、寿命の長い、メンテナンスのしやすい製品を選びましょう。電球を白熱電球ではなく寿命の長いLEDにしたり、掃除のしやすいシンプルなデザインの照明にしたりするのがおすすめです。ダウンライトとスポットライトをたくさん設置するのもよいでしょう。

断熱材は必須

壁のなかには必ず断熱材を入れましょう。断熱材によって熱の流出を防ぐため、吹き抜けのエアコンの効きが悪いという欠点を改善します。

ガラスでの断熱

窓ガラスには機能性のあるものを使いましょう。機能性ガラスは断熱性に優れており、エアコンの効きの悪さを改善する効果があります。

機能性ガラスの種類
種類 特徴
ペアガラス 2枚のガラスの間に乾燥した空気を封入する。乾燥した空気により断熱性能を高める。冬の結露対策にも有効
Low-Eペアガラス。 特殊な金属膜をコーティングしたガラス。赤外線、紫外線をカットする性能を持つ
真空ガラス ペアガラスの一種。2枚のガラスの間を真空にして熱の移動を防ぐ。ペアガラスやLow-Eガラスよりも断熱性能が高い。防音効果もある

窓には選べるなかから少しでも断熱性の高いガラスを選びましょう。ガラスフィルムも併用できるガラスであれば、さらに断熱性の向上、紫外線カットといった効果を得られます。それでも熱の流出は起こるため、カーテンの設置は必須です。

シーリングファンを付ける

シーリングファンを使うことにより、空気を循環させて部屋のなかの温度を均一にできます。これによりエアコンの電気料金節約につながります。

注意しなければいけないのが、照明の位置です。シーリングファンの位置と照明の位置が被らないように、照明計画を立てましょう。照明の打ち合わせが終わったあとに、シーリングファン設置の希望を伝えると、場合によっては照明の配置・器具などを大幅に変える必要が出てきます。

必ず吹き抜けのイメージを確認する

住宅展示場、モデルハウス、ハウスメーカーの完成現場見学会など、吹き抜けが確認できる場所に足を運んで、実際に吹き抜けを確認しましょう。これにより、吹き抜けの高さや、空間の広がりの感覚を確かめられます。

具体的なイメージを掴むためにも、2軒以上は見学しましょう。気になることがあれば質問して、疑問点をなくしておくことが大切です。

将来のリフォームを検討しておく

吹き抜けになっている場所は、LDK空間の真上です。ほとんどの場合、LDK空間は家の南側の日当たりがよい場所にあります。つまり、2階の一番日当たりがいい場所を活用せずに、吹き抜けをつくっているのです。

吹き抜けに関心があるものの、不安が拭えないという人は、将来的に大規模なリフォームをして2階部分を建築する前提で建築計画を検討しましょう。リフォームには多くの時間と費用が必要ですが、吹き抜けが生活と合わなくなった、もしくは家族構成が変わって部屋数が必要になったときでも対応可能です。

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