【写真付き】ロフトのある家ってどう?メリットとデメリットを徹底解説

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【写真付き】ロフトのある家ってどう?メリットとデメリットを徹底解説

家にロフトがあると自分だけの秘密基地のような感覚で、うきうきした気分になれそうです。さらに、ロフトがあるだけでおしゃれなイメージを抱く人もいるでしょうが、実際に新築にロフトを設置して失敗するケースは少なくありません

そこで本記事では、ロフトのある家のメリット5選とデメリット5選ロフトの費用相場ロフトのある家にして後悔しないためのポイントを紹介します。

ロフトを家に設置すべきかの判断材料として、メリットやデメリット、費用相場を知りたい方はぜひ参考にしてください。

ロフトとは天井を高くして部屋の一部分を小部屋にした空間

ロフトとは部屋の天井を高くして、上部の一部スペースを小部屋にした空間です。建築基準法上では、天井と屋根の間に物置スペースとして設けられる「小屋裏物置等」と同じ扱いですが、子どもの遊び場や書斎などさまざまな用途で活用されます。

建築基準法上、ロフトを含む小屋裏物置等として扱われるためには、原則として次のような条件を満たす必要があります。

  • 一番高い部分の天井面の内寸の高さが1.4m以下
  • 床面積は小屋裏物置等がある階の床面積の2分の1未満
  • 階の中間にロフトを設置する場合、直下の階の天井高が2.1m以上

参考:一般社団法人住宅性能評価・表示協会「小屋裏の物置

ロフトと一言でいっても、住んでいる地域の自治体によって制限が異なります。

固定式のはしごや階段の設置を認めない自治体も多くあるため、ロフトの設置には、建築基準法の条件に加えて、各自治体の条件を満たす必要があります。お住まいの自治体での取り扱いについて事前に確認しておきましょう。

ロフトのある家の5つのメリット

ロフトのある家には、次の5つのメリットがあります。

  • 固定資産税に含まれない
  • デッドスペースを有効活用できる
  • さまざまな用途に使える
  • 程よいコミュニケーションがとれる
  • 空間が広く見える

それぞれ見ていきましょう。

固定資産税に含まれない

ロフトの床面積は、建築基準法の小屋裏物置等の設置条件を満たしていれば、建物全体の床面積に加える必要はありません。つまり、ロフトがあると活用できるスペースが増えますが、固定資産税の対象になる床面積は変わらないのです。

ロフトは、固定資産税の支払いが不要でありながら、ひとつの階層として利用できる間取りといえます。

デッドスペースを有効活用できる

ロフトは本来ならデッドスペースになる空間を、目的に合わせて有効活用できます。

敷地面積に制限があり家を建てる面積を横に広げられない場合でも、うえの空間を利用して階層を増やせます。狭小住宅やコンパクトな家には重宝されやすい間取りです。

さまざまな用途に使える

ロフトにあるデスク
ロフトにあるデスク

住む人の目的に応じて、ロフトはさまざまな用途に使えます。ロフトの主な使用用途は次のとおりです。

  • 収納
  • 子どもの遊び場
  • 趣味
  • 書斎

使用頻度の低い家電や家具などの収納スペースとして利用されることが多いです。しかし、最近では収納以外に利用されることも増えてきました。

ロフトは天井が低めなのが難点ですが、背の低い子どもが使用する場合は不便さを感じずに動けるため、子どもの遊び場としても使用できます。

また、読書や映画鑑賞など趣味のスペースや書斎スペースとして使う方法もあります。ロフトは、ただ物を収納するだけでなく、目的に応じてさまざまな使い方ができます。

程よいコミュニケーションがとれる

ロフトでは、直下の階層にいる家族と程よいコミュニケーションがとれます。個別の居室と異なり、ひとつの空間の中にある半個室のようなスペースがロフトです。

完全に壁やドアで仕切られている居室では家族の様子はわかりにくいですが、ロフトで過ごしている様子は下からうかがえます。子どもがロフトで遊んでいる場合も、様子を見守りやすいでしょう。

空間が広く見える

ロフトを設置すると、階層が増えて奥行きが広がるため、空間が広く見えます。屋根裏部分を使ってロフト空間を作る場合は天井が高くなり、全体を見たときに空間が広く感じられます。

縦に空間が広がるため、床面積を広く取れない場合でも、開放感を感じられるでしょう。

ロフトのある家の5つのデメリット

ロフトのある家には、次のようなデメリットもあります。

  • 天井が低く動きにくい
  • 熱がこもりやすくエアコンが効きにくい
  • はしごの上り下りを不便に感じる
  • 最終的に使われなくなる場合がある
  • 意外と設置費用がかかる

それぞれ見ていきましょう。

天井が低く動きにくい

新築戸建て住宅のグルニエ・ロフト
新築戸建て住宅のグルニエ・ロフト

ロフトは一番高い部分の天井面の内寸の高さが1.4m以下という設置条件があります。そのため、勾配こうばいがある屋根の場合などは天井の高さが1.4mよりも低くなることも珍しくありません。

大人がロフトを使用するには中腰で動く必要があり、使いにくさを感じる場合もあるでしょう。天井の高さをどれくらい確保できるのか確認し、それを考慮して使用用途を考える必要があります。

熱がこもりやすくエアコンが効きにくい

ロフトは天井近くに設置されるため、熱がこもりやすくなります。熱がこもりやすい理由は次の3つです。

  • 暖かい空気は天井にたまる性質がある
  • 屋根から太陽光の熱が伝わりやすい
  • 天窓から入る日差しで暖められる

これらの理由から、夏はロフト空間の温度が上がります。また、エアコンがロフトより下に設置されている場合、ロフト内はエアコンが効きにくくなります。

エアコンの風向を上向きにしたり、サーキュレーターを回して空気を循環させたりするのがよいでしょう。

はしごの上り下りを不便に感じる

ロフト付き洋室
ロフト付き洋室

ロフトは、はしごの上り下りが面倒になりがちです。現在、東京都新宿区などの自治体によっては、ロフトを設置する際の規定により固定階段が設置できない場合があります。

(6)小屋裏物置等に設けるはしご等は、固定式のものでないこと。

引用:新宿区『建築基準法等に関する新宿区の取扱い「小屋裏物置等について」』

取り外しができる可動式や収納式のはしごなどを使って上り下りする必要がありますが、通常の階段より労力がかかります。

小さい子供や高齢者にとっては危険をともなったり、大きな荷物を持って上り下りしにくかったりと不便に感じる場合があります。自治体によっては、固定階段の設置に制約がない地域もあるため、事前に確認しておきましょう。

最終的に使われなくなる場合がある

ロフトを設置したものの、最終的に使われなくなる場合も少なくありません。使われなくなる要因として多いのは、はしごや階段の上り下りが面倒になることです。高齢になり足や腰に負担をかける動作を避けたいというケースもあります。

ロフトを採用するかの判断は、実際の生活をシミュレーションしたうえで、十分に検討しましょう。

意外と設置費用がかかる

ロフトを設置するには、約30万~100万円かかるのが一般的です。面積だけでなく、ロフトの環境をどのくらい整えるかによって費用は大きく変わります。

ロフト(6畳)の設置にかかる費用相場
ロフトの環境 費用相場(万円)
断熱材・クロスなどのない簡易的なロフト 30
断熱材・換気扇・手すりなどのあるロフト 100

断熱材を貼り付けたり、換気扇や手すりなどを設置したりすると、収納を目的とした簡易的なロフトよりも費用が高くなります。

通常の居室を1部屋増やす費用相場は、1坪(2畳)あたり約70万円です。6畳の居室を増やすための費用は約210万円になるため、ロフトの設置費用と居室を増やす費用を単純に比較すると、ロフトを設置するほうが安く抑えられます。

しかし、ロフトの設置にかかる制約や用途の幅などを考慮すると、ロフトの割高感は否めません。ロフトは条件を満たせば建築基準法上はひとつの階層としては扱われないため、低コストで設置できると思われがちですが、設備によっては高額になります。

ロフトのある家にして失敗しないためのポイント

将来、ロフトが無用の長物にならないよう、事前に注意しておきたいポイントは次の3つです。

  • こだわりがなければリビングにロフトを設置する
  • ロフトを設置する必要性や目的を明確にする
  • 住宅展示場で実際の生活をイメージする

それぞれ解説します。

こだわりがなければリビングにロフトを設置する

ロフトは、リビングに設置することで長期間にわたり有効活用できます。リビングはそのほかの居室よりも人が滞在する時間が長いため、使用用途が変わっても長く使われる可能性が高いためです。

また、リビングにロフトを設置することで天井が高くなり、開放感も出せるため、リビングをより居心地のよい空間にできます。特別こだわりがなければ、リビングにロフトを設置することで長く有効に活用できるでしょう。

ロフトを設置する必要性や目的を明確にする

ロフトをどのような目的で設置したいのか、あらかじめ明確にしておきましょう。ロフトを設置したものの、使用しなくなるケースは少なくありません。

現在だけでなく、将来ライフスタイルや家族構成が変わったときに不便にならないか、考えておくのがおすすめです。通常の階層や居室を増やすのではなくロフトにする必要性が本当にあるのか、十分検討しましょう。

住宅展示場で実際の生活をイメージする

ロフトのある家の生活をイメージするため、将来ロフトを無駄なスペースにしないために、住宅展示場でロフトのあるモデルハウスを見学し、実際の生活をシミュレーションしてみましょう。実際の使用感は、はしごを上り下りしたり天井の高さなどを確認したりしてみなければわかりません。使い勝手を試してからロフトを採用するのか、判断するのがおすすめです。

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